SIGMA 85mm F1.4 DG HSM｜Art [キヤノンEF用]

シグマの中でも一段と目を引く大口径中望遠レンズ

Artシリーズと言えば、性能を最優先し、重量やサイズは度外視して作られたラインとして知られています。中望遠域のSIGMA85ｍｍF1.4 DG HSM Artの全長は126.2ｍｍ。重量は1130ｇと単焦点レンズの中でも重量級と言えるでしょう。

レンズ構成も12群14枚と2枚のSLD（色収差を効果的に除去する特殊低分散レンズ）を組み込んでいます。最高のボケ味と高い解像力、そして何よりも他社ライバルレンズに負けない価格帯を実現しているのも人気の秘密かもしれません。

究極のポートレートレンズと言われる所以は

ポートレートレンズの中でも一位、二位を争う実力の持ち主と言われているのがこの85ｍｍの単焦点レンズです。各メーカーからも様々な種類のレンズが出ていますがその中でもこのSIGMA85ｍｍは別格と言えるでしょう。

AF性能も純正にも劣ることがないこともさることながら一段と目を引くのは脅威の描写力です。とにかくシャープで、髪の毛一本一本まで精細に写し出します。

また、順光、逆光、半逆光耐性も強く、どんな光にも対応してくれます。一般的なレンズの中では重量級ではあるもののそのデメリットを感じさせないほどの魅力を持ちます。

使いやすいシーンは

では一体どんな場面で使いやすいのでしょうか？中望遠といえば、やはりポートレートでその魅力を発揮します。F1.4という開放値も魅力の一つでもありますし、何よりも被写体との距離感が程よく、被写体への圧迫感を抑えつつ、適度な距離で撮影することができます。室内でも屋外でも適度に広い場所では撮りやすいレンズと言えるでしょう。

一方で、室内でも屋外でも狭い場所、カメラマンや被写体の動きが制限されてしまう場所では撮影する構図の種類が限られてしまうので注意が必要です。6畳から8畳ほどの広さですとアップ写真しか撮れないので使用する用途にも気を付けておきましょう。

併せて検討したいレンズ（Canon EF85mm F1.4L IS USM）

シグマ85ｍｍのライバルレンズと言えばこのEF85mm F1.4L IS USMが候補として挙げられます。

純正ならではの速射は気持ちの良いものです。とにかくピントが合うのが早く、撮影においては抜群の安定感を発揮します。人物撮影においても一瞬の表情を逃すことなく撮影に集中することができるでしょう。

他社のレンズと比べても重量も軽く、コンパクトで非常に使いやすい一本であることは間違いありません。バランスの取れた一本と言えますね。Canon独特のふんわりとしたボケ感や解像度も文句なしなのは言うまでもありません。

愛用者のコメント

このレンズを購入したのは、カメラを始めて1年ほど経った頃。当時まだAPS-Cのカメラを使っていて、初めてこのレンズで撮った写真は、道端の草でさえ葉の葉脈まで写す美しい描写と後ろのとろけるようなボケに感動したのを覚えています。

中望遠の圧縮効果を得ながら我が子と会話しながら撮れる距離感である事。それが一番気に入っている所です。その場の空気感や臨場感をそのまま切り取って写し出してくれます。

一点だけデメリットを。とてもとても重いです。それでも必ずバッグに入れていく、私にとっては一番信頼しているレンズです。

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

• ポートレートにも風景にも使いやすい一本
• F1.4の開放でも画質がシャープ
• 大口径なので光が入りやすくボケ感が柔らかく綺麗
• F1.4まで使えるがF1.8くらいのボケ感がちょうどいい
• ゆがみがほとんどなくシャープに写る

■ ネガティブレビュー

• パープルフリンジが出やすいように思える
• 他社同レンズよりも大きくて重い
• 丸一日撮影で使っていると腕がパンパンになる

まとめ

ポートレートレンズの中でも一番人気とされている85ｍｍの中望遠域。その中でもF1.4まで開放してもシャープかつ解像度抜群の写真を残せるのはこのArtラインならでは。

人物写真をメインで撮影している方にはかなりおススメの一本と言えるのではないでしょうか。