HOME単焦点レンズCanon EF135mm F2L USM
Canon EF135mm F2L USM

Canon EF135mm F2L USM

Canonの一眼レフ向けレンズには何本か1990年代発売のレンズがあります。もちろんニーズが低いという理由でリニューアルされないレンズもありますが、完成度が高いからリニューアルの必要がないレンズもあります。EF135mm F2L USMはまさに、名玉だからこそリニューアルの必要がないレンズと称される1本です。

単焦点レンズ / Canon / 中望遠
新品:
89,800円〜(35)
中古:
68,980円〜(50)

1996年設計の名玉


Canon EOS 5D Mark II / EF135mm F2L USM

Canon EOS 6D / EF135mm F2L USM

Canon EOS 5D Mark III / EF135mm F2L USM


1990年代発売で2020年になっても愛されるレンズとしてはEF28mm F1.8 USMなどがありますが、EF28mm F1.8 USMは既に生産が終了しています。

しかし、1996年に発売されたEF135mm F2L USMは2020年になっても未だにCanonのレンズラインアップの中に現役レンズとして並んでいます。

中望遠、望遠単焦点レンズにおいて、ポートレートなら85mm、スポーツや動物などの撮影であれば、200mm、300mm、400mmとなるので、135mmは決してニーズの高い単焦点レンズではありません。しかし、屋内スポーツや、ポートレートでも活躍する焦点距離であり、一定のニーズはあるレンズです。

135mmはいわゆる大三元の望遠ズームであるEF70-200mm F2.8でカバーされる範囲ですが、開放F2を求めるならEF135mm F2L USMということになります。またEF135mm F2Lは最短撮影距離が0.9mと、EF70-200mm F2.8の1.2mよりもかなり寄って撮影することができるので、大三元レンズではカバーできない撮影を可能とします。

そのためプロのニーズも一定数あり、IS付きで最新のコーティング技術を用いた後継レンズの発売を求める声は多くあります。それでもリニューアルされないのは、やはりこのレンズが名玉であるということが一因といえます。

よくボケ味を評価する言葉として「とろけるような」という形容詞が用いられますが、その言葉はまさにEF135mm F2L USMのためにあると言っても良いでしょう。単焦点らしいシャープなピント面から、ふわりと柔らかく前後に広がるボケはまさにとろけるボケ味です。

単純なボケ量としてはやはりEF85mm F1.2やF1.4などに一歩譲りますが、圧倒的なボケ味と焦点距離が長くより圧縮効果も得られることで、EF85mmとは別の味わいがある写真となります。

もちろん、EF135mm F2L USMは設計が古いということで、中心部の解像感は最新レンズからやや劣る部分はあり、特殊コーテング等もされてないことから、フレアやゴーストなども出て逆光にも弱いという弱点はあります。

しかし、最新のコーティング技術を使って再設計したとして、EF135mm F2L USMを超えるボケ味を生み出せるのでしょうか。

一方で後継レンズを作るとなると、再設計によって解像感と逆行耐性が上がっても、ボケ味が劣化する可能性もあります。解像感については、最新の高解像度カメラで撮影しても体感出来るほどの差ではなく、それ以上に、圧倒的なボケ感の良さが、長く愛されるレンズの一因となっています


設計の古さはテクニックでカバー可能


先にも書きましたが、EF135mm F2L USMは逆行耐性が良くはなく、逆光で撮影すればフレアやゴーストが盛大に出ます。

また、明るい単焦点ではありますが手ブレ補正機能がないということも弱点となります。135mmと、やや長めの焦点距離なので、油断をすると手ブレはかなり発生しやすくなります。

こういったことから、EF135mm F2L USMは初心者でもおすすめのレンズという事はできません。

しかし、フレアやゴーストについては、それを利用することで写真に深みを生み出すことができますし、手ブレについてもF2の明るさがあればシャッタースピードを稼いでかなりの暗さでも抑えることができます。一脚などを利用してうまくカメラを固定するなどしても良いでしょう。

設計面の古さはテクニックを駆使してカバーすることEF135mm F2L USMの良さをより引き出すことができます。


屋内イベントには欠かせない一本


135mmという焦点距離は引き寄せ効果はそこまで強くないので、屋外で動物などを撮影する場合はやや物足りない距離になることもあります。

しかし、被写体との距離がさほど遠くなることがない屋内のイベントでは、ちょうどよい引き寄せ効果とF2の明るさが活き、EF135mm F2L USMのメリットを活かしやすくなります。

もちろん、手ブレのコントロールなどは求められますが、ロウソクなどの薄明かりの中ではとても上質なボケでメインとなる被写体を浮かび上がらせてくれます。

結婚式などのイベントでは、万能性が求められるので基本的にはズームレンズが多用されますが、カメラボディが複数台あるのなら1台はEF135mm F2L USMとしておくことでひと味違ったウェディングフォトの撮影も可能です。EF135mm F2L USMはもちろん屋外ポートレートなどでも活用できますが、屋内イベントでも大活躍するレンズです。

Canon EOS 5D Mark II / EF135mm F2L USM

手ブレには注意が必要ですが、135mmの画角とF2の明るさは屋内イベントで活躍します

Canon EOS 6D Mark II / EF135mm F2L USM

玉ボケはやや多角形になりますが、柔らかいボケ味がうるさい背景もとろけさせます

Canon EOS 5D Mark III / EF135mm F2L USM

ポートレートではとろけるボケが被写体を浮かび上がらせてくれます

Canon EOS 6D / EF135mm F2L USM

屋外の動物撮影では被写体の大きさや距離がポイントとなる焦点距離です

Canon EOS 7D Mark II / EF135mm F2L USM

絶妙な圧縮効果が良質なボケ味をさらに引き立たせてくれます


ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • 昔のCanonレンズのような繊細な味わいのあるレンズ
  • 子供のバスケットボール大会では大活躍
  • ここ1番で使いたくなる質の高い描写
  • 解像力、色乗りも文句のないレンズ
  • エクステンダーで300mmF2.8代わりにも使える

やはり画質への高評価が多く、全体的な評価もかなり高いレビューが目立ちます。

■ ネガティブレビュー

  • 製品にばらつきがあるのか、自分の買った個体では満足な画質ではなかった
  • アマチュアが使いこなすには難しいレンズ
  • 使用用途が限られるレンズ
  • 他のLレンズと比較するとそこまで名玉とは感じない
  • AFがやや遅く感じる

設計が古いことによる扱いにくさというところはある程度の覚悟が必要とされるようです。


まとめ


名玉と呼ばれるレンズは多くありますが、その良さの証明はなかなか難しいものがあります。EF135mm F2L USMは、そんな名玉と呼ばれる一本ですが、その良さは発売年数が証明してると言えるのではないでしょうか。

長年、リニューアルされることなく愛されつづけてきたことこそ、EF135mm F2L USMが名玉であることの証明となっています。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成8群10枚
絞り羽根枚数8枚
焦点距離

135mm

最短撮影距離90.0cm
最大撮影倍率0.19倍
開放F値F2.0〜32.0
画角18度
手ブレ補正機構-
防塵-
防滴-
サイズ・重量
最大径×長さ82.5x112mm
重量750g
フィルター径72mm
発売日
発売日1996年04月01日