どこよりも高値に挑戦中!大手より20%高い製品多数大手より20%高い製品多数
定額買取
その人らしさを大切に。 人間味・感情・ストーリーを想像させる写真を残していく
看護師として働く傍ら、Lovegraphフォトグラファーとして活躍されているばっさん。ばっさんの撮るノスタルジックで柔らかく被写体の自然体の姿を写した写真を眺めていると、写真がばっさんの生活と密接に繋がっていることがよく分かります。そんなばっさんがどんな思いでシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: ばっさん | 作成日: 2021/06/07 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにばっさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
転職をきっかけに九州から横須賀に移住したんですが、知り合いもおらず休日は一人で横須賀や葉山、鎌倉の海で夕陽を眺めてはスマホで写真を撮っていました。ある日、自分は写真のセンスがある…と根拠のない謎の自信が湧き、一眼レフならさらに綺麗に撮れるのでは…と思ってCanon EOS Kiss X8i を買ったのが始まりです。主に風景や星景、たまに友人を撮るといった感じでした。
カメラを購入して数ヶ月経った頃、フォトコンテストに応募したところ、運良く入賞してそこから一気に熱中していきました。友人カップルの写真を撮って喜んでもらえたことが嬉しくて、友人から誘われLovegraphのカメラマンを目指しました。3ヶ月の研修を経てLovegraphより採用をいただきました。現在は看護師の傍ら、フリーランスフォトグラファーとして、写真を撮っています。
― ポートレートもスナップのようで、肩に力の入っていない自然体の写真がとても素敵です。ばっさんの人柄や感性がそのまま表れていると思うのですが、どんな瞬間に魅力を感じシャッターを切っていらっしゃいますか。
自然体の写真ってその人らしさがでると思うんです。The ポートレートという感じの写真はどうしても被写体の方が理想の自分を作ってしまうイメージが僕の中ではあって。
そうじゃなくて、撮影時はゆるい会話をしたり、ふざけたりしながら、カメラマンと被写体の関係性やその人らしさが出た瞬間を切り取ろうと思ってシャッターを切っています。
「写真を撮りにいく」というより、「遊びに行ってその思い出を写真に残す」という感覚です。また後ろ姿やシルエットなど顔がはっきりと映っていない写真も、表情がわからないことで感情を想像させる感じが好きで、意識して撮っています。
― 時々、手書き文字の入った写真をアップされているかと思います。文字が入ることで雰囲気が変わったり、捉え方に深みが出るような印象を受けます。文字を入れようと思ったきっかけや、入れる際にどんなことを心がけているか教えてください。
元々音楽が好きで、歌詞と写真を組み合わせたらさらに魅力的になるのではと考えていました。そんな時に音声配信SNSのclubhouseで知り合った、はるの(@oshige_____)さんの文字入り写真に感動して、文字を入れていただけないかと依頼したのがきっかけです。
撮影時に「ここに文字が入ったらいいな」とイメージが浮かんだらその余白を意識して構図を考えています。ワードは、はるのさんの世界観にお任せしています。写真を見ていただいて浮かんできた曲の歌詞をセレクトしていただいています。毎回感激する仕上がりでこれからもコラボさせていただければと思っています。
― どこか懐かしさを感じる柔らかくノスタルジックな色合いが魅力的です。撮影時の設定や現像時にどんなことを意識されていらっしゃいますか。
撮影時、以前は露出を暗めに撮っていたのですが、特にAPS-Cだと肌の質感の出来上がりが全然違うことに気づいて、今は基本的に適正露出で丁寧に撮ることを心がけています。
現像については、キラキラした写真ではなく、温もりを感じる仕上がりになるよう意識しています。それを表現するために、ホワイトバランスを暖色寄りにすること、またシャドーを意識して残すようにしています。陰の部分があるからこそ写真を見た時に儚さだったり、人間味や感情、ストーリーを想像させることができると考えています。
― ばっさんは、FUJIFILMのカメラ・レンズを愛用されていらっしゃいますが、FUJIFILMの魅力をどのように感じていらっしゃいますか。
FUJIFILMカメラは他メーカーのカメラに比べてAFがのんびりなところもありますが、その分じっくり撮ることで気持ちが入ったり、フイルムシュミレーションの独特な色味によって自分が理想とする、人の感情を表現できる様なレタッチがしやすいところに魅力を感じています。
― 続いて、具体的な機材について教えてください。特にばっさんは、APS-Cサイズと中判サイズのカメラを使っていますが、どのように使い分けていますか。また、現在メインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれに辿り着いた経緯や使ってみて気づいた良いポイントなどについて教えてください。
現在FUJIFILMのX-T4とGFX50Rを使用しています。以前はX-T2を使用していたのですが、お子様撮影など動きものを撮る際にAFが追いつかず、SONYに乗り換えた時期がありました。その後XT-4が発売され、AFが改善されたことで、再度FUJIFILMに乗り換えました。X-T4ではXF16mm-55mm f2.8、XF90mm f2.0を主に使用し、動きものや広角で撮りたいとき、またGFXと比べて小型のカメラなので散歩がてらの撮影など気軽に撮りたい場合や動画撮影に使用しています。
GFX 50Rについては、以前からPENTAX 67の描写に憧れを持っていたのですが、コストを考えると中判デジタルを買う方が安上がりなのでは…と思ったのと、アダプターを介することでPENTAX 67のレンズが使えるという情報を得た結果、気づけば購入していました。デザインもお洒落で気に入っています。主に使用しているレンズは純正のGF80mm F1.7とSMC TAKUMAR 105mm F2.4 の2本です。動きものを撮るにはピント合わせが難しいため、ここ1番の写真をじっくり撮る場合に使用しています。
― 最後に、ばっさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは迷いましたが、こちらです。
横顔のシルエットが夕陽や水面に映る空や雲と合わさって、嬉しさや悲しさ、悩みなど見る人によって違うストーリーを感じさせるような写真が撮れたのではと気に入っています。
次に狙っている機材はGFX用の広角ズームの噂があるので、それを狙っています。おそらく高価なので狙うだけで終わる可能性もありますが…。
今後の抱負としては、コロナ禍の中でネガティブなイメージを持たれがちな医療現場や病気と向き合って生活する方々の時間の中にある、美しさや暖かさに溢れた瞬間を、写真を通して伝える活動ができればと考えています。
著者
ばっさん
1988年、佐賀県生まれ。本業は看護師。 2019年横須賀市フォトコンテスト入賞、同年、2020年京急カレンダー「京急電車のある風景」入選。2019年11月グループ展「笑顔のシルエット展」を東京で開催。看護師兼フリーランスフォトグラファーとして活動中。シャッターボタンの押しすぎで人差し指の皮が常に剥けている。
ばっさん
1988年、佐賀県生まれ。本業は看護師。 2019年横須賀市フォトコンテスト入賞、同年、2020年京急カレンダー「京急電車のある風景」入選。2019年11月グループ展「笑顔のシルエット展」を東京で開催。看護師兼フリーランスフォトグラファーとして活動中。シャッターボタンの押しすぎで人差し指の皮が常に剥けている。
ばっさんさんの使用カメラ
ばっさんさんの使用レンズ