製品解説
スペック
超高画質のポテンシャルを引き出す圧巻の単焦点
「GF80mmF1.7 R WR」は、2021年2月に発売した標準単焦点レンズです。従来のGレンズの63mmと110mmの間に当たる画角で、多彩なシーンで使えるところが大きな魅力。知っておきたい特徴は、次の3つです。
1.35mm換算で63mm相当の標準単焦点レンズ
「GF80mmF1.7 R WR」は、35mm換算で63mm相当の標準単焦点レンズ。中望遠の手前に当たる距離感で、被写体との距離を適度に保ちつつ直感的な撮影ができます。風景撮影やスナップ撮影、ポートレート撮影など多彩なシチュエーションで使えるところが大きな魅力です。
開放F値は1.7で2021年2月の発売日時点では、中判ミラーレス用レンズとして世界最高の明るさとなっています。ただ明るいだけでなくボケ感の質にこだわり、滑らかさを重視しているところが特徴。ボケの中にできる輪郭を抑制し、被写体を引き立てる美しいボケ感を作ります。
また、非球面レンズやスーパーEDレンズを含む9群12枚のレンズ構成になっており、各収差を抑えられるところもポイント。とくに非球面レンズは10万分の1mm単位の精度で加工している金型を用いているため、湾曲収差をしっかりとカバーします。
2.大型レンズの駆動に適したDCモーターを採用し高精度なAFを実現
「GF80mmF1.7 R WR」は大型レンズの駆動に適したDCモーターと、高精度な位置検出ができるGMRセンサーを組み合わせて使用しています。レンズを正確に移動させることで、迷うことのないAFが実現。
まつ毛や髪の毛1本まで正確にAFを合わせることができ、ぶれることなくしっかりと捉えられます。静音性も兼ね備えており、動画撮影や集中したいシーンで駆動音が気にならないところもポイントです。
3.防塵防滴性能を兼ね備えており環境に左右されず使える
「GF80mmF1.7 R WR」は重量795g、直径94.7mm×全長99.2mmとなっています。これだけの高性能を800g以下に詰め込んでいるのは、評価すべき点だと言えるでしょう。
防塵防滴、耐低温性能に加えてレンズ表面にフッ素コーティングが施されているところも特徴。悪天候時など環境に左右されることなく、写真撮影が楽しめます。
こんなシーンにおすすめ
「GF80mmF1.7 R WR」は35mm換算で63mm相当の標準単焦点レンズなので画角的に使いやすく、風景撮影やスナップ撮影、日常や旅行での写真撮影など幅広いシーンで使えます。
開放F値1.7という明るさを活かした夜景撮影や、柔らかいボケ感が演出できるポートレート撮影もおすすめ。中判レンズならではの高解像度と表現力を兼ね備えた美しい描写が叶います。防塵防滴性能が備わっているため、天候に左右されることなく撮影ができるところもポイントです。
このように、高い性能と描写力、そして使いやすい画角の3拍子が揃っているため、1本持っていると撮影シーンがぐんと広がるでしょう。
作例紹介
併せて比較検討したいレンズ
「GF80mmF1.7 R WR」を検討するときに気になるのが、「GF110mmF2 R LM WR」ではないでしょうか。両者の違いは下記のとおりです。
製品 | FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR | FUJIFILM GF110mmF2 R LM WR |
---|---|---|
価格 | 新品:267,300円〜 | 新品:321,254円〜 中古:393,370円〜 |
焦点距離 | 80mm(35mm判換算:63mm相当) | 110mm(35mm判換算:87mm相当) |
F値 | F1.7〜22.0 | F2.0〜22.0 |
最短撮影距離 | 70.0cm | 90.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | ○ | ○ |
防滴 | ○ | ○ |
重量 | 795g | 1,010g |
発売年月 | 2021年02月 | 2017年06月 |
- 「GF110mmF2 R LM WR」は大口径中望遠単焦点レンズで、焦点距離は35mm換算で87mm相当となる。
- 「GF110mmF2 R LM WR」はリニアモーターによる高速で静音なAFが叶うので、どちらを選んでもAF速度は速くなっている。
- 「GF110mmF2 R LM WR」は重量1,010g、直径94.3mm×全長125.5mmなので、軽量コンパクトを重視するなら「GF80mmF1.7 R WR」。
- どちらも防塵防滴、耐低温性能が備わっている。
このように、両者は画角やF値などの違いがあるので、重視したいポイントを比較しながら検討してみてください。
ユーザーレビュー
「GF80mmF1.7 R WR」のレビューを見てみると、「FUJIFILMが中判カメラで培った技術を駆使していることが伝わる。AFの速さや描写力に満足をしている」「人物描写に優れており、滑らかなボケ感やピントが合っている部分の高解像度が素晴らしい」という声が多いです。
一方で「他の中判レンズに比べると軽いが、もう少し携帯しやすいとより使いやすくなる」という声も。いずれにしても、高い描写力と機能性が評価を得ているようです。
まとめ
「GF80mmF1.7 R WR」は、「GFX100」などの1億200万画素のイメージセンサーの持つ力を惜しみなく発揮できる標準単焦点レンズです。
高解像度や描写力に定評があり、とくに開放F値1.7だからこそ表現できるボケ感は絵画のような美し差があります。より描写力にこだわった単焦点レンズが欲しい人や使いやすい距離感の単焦点レンズを探している人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | FUJIFILM Gマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 80mm(35mm判換算:63mm相当) |
最短撮影距離 | 70.0cm |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
開放F値 | F1.7〜22.0 |
画角 | 37.7度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 94.7x99.2mm |
重量 | 795g |
フィルター径 | 77mm |
発売日 | |
発売日 | 2021年02月25日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- 標準
- マウント
- FUJIFILM Gマウント
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FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR | FUJIFILM GF63mmF2.8 R WR | FUJIFILM GF50mmF3.5 R LM WR | |
価格 | 新品:267,300円〜 | 新品:176,460円〜 中古:145,800円〜 | 新品:123,255円〜 中古:116,500円〜 |
焦点距離 | 80mm(35mm判換算:63mm相当) | 63mm(35mm判換算:50mm相当) | 50mm(35mm判換算:40mm相当) |
F値 | F1.7〜22.0 | F2.8〜32.0 | F3.5〜32.0 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - | - |
重量 | 795g | 405g | 335g |
発売年月 | 2021年02月 | 2017年02月 | 2019年09月 |