製品解説
スペック
中判をより身近な存在へ。常用に最適な標準レンズ
「GF50mmF3.5 R LM WR」は、2019年に発売されたGFレンズ10本目となるレンズです。軽量コンパクトにこだわっており、手軽に携帯できるところが大きな魅力。もちろん、「GFXシリーズ」の持つボディの性能を余すところなく発揮できる描写力を兼ね備えています。気になる特徴は、次の3つです。
1.35mm換算で40mm相当の標準単焦点レンズ
「GF50mmF3.5 R LM WR」は35mm換算で40mm相当の標準単焦点レンズです。35mmよりも少し狭く50mmよりも少し広いちょうどいい画角で、使いやすいところがポイント。風景撮影やスナップ撮影、ポートレート撮影など目的を問わず使用できます。
開放F値は3.5と少し暗く感じるかもしれませんが、中判カメラである「GFXシリーズ」はイメージセンサーサイズが1.7倍です。光を多く取り込めるので、その分大きなボケや立体感が作りやすくなっています。
光学設計には、非球面レンズを含む6群9枚のレンズを採用。限られたレンズ枚数で収差を補正し、「GFXシリーズ」の描写力を感じられる超高解像度を叶えます。
2.リニアモーター内蔵で高速、高精度なAFを実現
「GF50mmF3.5 R LM WR」は、AF駆動にリニアモーターを採用しています。フォーカス時に移動するレンズを最小限に抑えることで、高速で高精度なAFを実現します。
スポーツ撮影や子供の撮影など、動きのある被写体を前にしても臆することなくシャッターを切ることが可能です。
3.335gの軽さで手軽に携帯できる
重量335g、直径84mm×全長48mmと軽量コンパクトさを重視しています。「GFX 50R」に装着するとボディ含め1,110gで、中判ミラーレスカメラとしては驚くほどの軽さに。長時間撮影や長時間の携帯がしやすく、撮影時のストレスを軽減できます。ボディに装着したときの見た目もかっこよく、所有欲を満たしてくれます。
また、防塵防滴、-10℃までの耐低温構造を備えているため、周囲の環境に左右されることなく撮影が可能です。
こんなシーンにおすすめ
35mm換算で40mm相当の使いやすい画角の標準単焦点レンズ。「GFXシリーズ」の高解像度や色彩表現力を活かした風景撮影や旅行撮影などが楽しめます。
高速AFを活用すればスポーツ撮影や動物撮影など、動きの速い被写体に対応することが可能。開放F値3.5のダイナミックなボケを使えば、印象に残るポートレート撮影もできるでしょう。
また、最短撮影距離が0.55mなので、被写体にグッと近寄れば立体感のあるテーブルフォトに仕上がります。このように、使いやすい画角と圧倒的な描写力を持ち合わせているからこそ、多彩なシチュエーションに対応できます。
併せて検討したいレンズ
「GF50mmF3.5 R LM WR」を検討するときに気になるのが「GF45mm F2.8 R WR」ではないでしょうか。両者の主な違いは、下記のとおりです。
製品 | FUJIFILM GF50mmF3.5 R LM WR | FUJIFILM GF45mmF2.8 R WR |
---|---|---|
価格 | 新品:123,255円〜 中古:116,500円〜 | 新品:192,842円〜 中古:146,030円〜 |
焦点距離 | 50mm(35mm判換算:40mm相当) | 45mm(35mm判換算:36mm相当) |
F値 | F3.5〜32.0 | F2.8〜32.0 |
最短撮影距離 | 55.0cm | 45.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | ○ | ○ |
防滴 | ○ | ○ |
重量 | 335g | 490g |
発売年月 | 2019年09月 | 2017年11月 |
- 「GF45mm F2.8 R WR」はリニアモーターを内蔵していないので、「GF50mmF3.5 R LM WR」のほうが静音で高速なAFを実現できる
- 「GF45mm F2.8 R WR」は最短撮影距離が0.45mなので、「GF50mmF3.5 R LM WR」よりも1、2歩被写体に近づける
- どちらも防塵防滴性能が備わっている
このように、画角や重量などに違いがあるので、重視したいポイントを比較しながら検討してみてください。
ユーザーレビュー
「GF50mmF3.5 R LM WR」のレビューを見てみると「GFXシリーズのボディを手にすると持ち歩くことに慎重になるが、このレンズを装着してから手軽に携帯できるようになった」「コンパクト設計がされているが描写力に妥協がなく、ボケ感や解像度がとても美しいと感じている」という声が目立ちます。
一方で「レンズ側に手ぶれ補正を搭載していないので、低速シャッターでの手持ち撮影は難しいと思った」という声も。
いずれにしても、携帯性のよさや満足できる高い描写力が評価されているようです。
まとめ
「GF50mmF3.5 R LM WR」は大きくなりがちな中判カメラのレンズを最小限までコンパクト化し、手軽に撮影を楽しめるところが大きな魅力です。
もちろん、「GFXシリーズ」の画素数や性能を存分に発揮できる描写力を兼ね備えています。使いやすさにこだわった単焦点レンズを探している人や常用レンズが欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | FUJIFILM Gマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 6群9枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 50mm(35mm判換算:40mm相当) |
最短撮影距離 | 55.0cm |
最大撮影倍率 | 0.1倍 |
開放F値 | F3.5〜32.0 |
画角 | 57.4度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 84x48mm |
重量 | 335g |
フィルター径 | 62mm |
発売日 | |
発売日 | 2019年09月26日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- 標準
- マウント
- FUJIFILM Gマウント
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FUJIFILM GF50mmF3.5 R LM WR | FUJIFILM GF63mmF2.8 R WR | FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR | |
価格 | 新品:123,255円〜 中古:116,500円〜 | 新品:176,460円〜 中古:145,800円〜 | 新品:267,300円〜 |
焦点距離 | 50mm(35mm判換算:40mm相当) | 63mm(35mm判換算:50mm相当) | 80mm(35mm判換算:63mm相当) |
F値 | F3.5〜32.0 | F2.8〜32.0 | F1.7〜22.0 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - | - |
重量 | 335g | 405g | 795g |
発売年月 | 2019年09月 | 2017年02月 | 2021年02月 |