HOMEストーリー「行ってみたい」と思えるような一枚を。 絶景と光が生み出す幻想的な風景を求めて

「行ってみたい」と思えるような一枚を。 絶景と光が生み出す幻想的な風景を求めて

日々会社員として働くかたわら、群馬県を拠点に、満天の星空や霧氷に朝陽が当たりステンドグラスの様に輝く一瞬、峠に霧が立ち込めてまるでおとぎ話のような表情を見せる瞬間など、絶景と光とが生み出す幻想的な風景を撮影されているHonmaさん。カメラを持ったことのある人であれば誰でも一度は、こういった写真を撮ってみたいと思ったことがあるはず。今回はそんなHonmaさんに星空写真や群馬県の魅力、星空を美しく撮るコツ、そして写真に込める想いを伺いました。

Honma
created: 2020.01.18 / update: 2020.08.05
@yuheihonmaより
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
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Canon EOS 9000D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
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Canon EOS 9000D / SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
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はじめにHonmaさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
 
カメラを初めたのは5年ほど前です。きっかけは単純で旅行先や日常の写真を綺麗に撮影できればと思い、ミラーレス一眼のEOSM3を購入しました。
 
最初は使い方もほとんどわからないまま地元の温泉街や当初の目的だった友人との旅行先での写真などを撮影していただけで、カメラを持ち出す頻度も多くありませんでした。
 
しかし、ある時当時のスマホではなかなか綺麗に撮影することが難しかった夜景撮影をしてみたいと思い立ち、群馬県高山村まで足を運びました。ひと通り夜景撮影を終えて満足して帰ろうとした時、ふと空を見たらもの凄く綺麗な星空が広がっていました。
 
「星も撮れるのかな?」と何の知識もないまま星空へ向けてシャッターを切ったところ、肉眼で見るよりはるかに綺麗な星空が写っていて感動しました。
そこから写真の可能性と星空撮影に魅せられてのめり込んでいきました。

Canon EOS 9000D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
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Honmaさんの写真は星空が中心ですが、Honmaさんの写真を見て、星空にこんなにも色彩があったのかと驚きました。その他にも、霧氷に朝日が当たりステンドグラスの様に輝く様子など、その景色の魅力を最大限に引き出されている様に感じます。それぞれの景色の魅力を引き出す上で何か工夫されていることはありますか?
 
工夫と言うと難しいですが、レンズの使い方やシャッター速度を意識しています。そのレンズでないと撮れない写真が多くあると思います。例えば桜を撮影する時は、距離を取り望遠レンズを使って圧縮効果を得る事でより満開な桜を表現したりと、基本的なことではありますがレンズの特徴を考えて撮影しています。
 
またシャッター速度については、長時間露光をすることで絹のような滝や満点の星空や花火を撮影したり、シャッター速度をあげることで捉えられる動きの早い鳥や一瞬の水の動きなど、その時々で表現したい写真のイメージを思い浮かべながら撮影しています。
 
また星空撮影は特にLightroomでの現像が肝心になってくるのでRAWでの撮影、現像時のノイズの処理、色合いの調整は気を使っています。

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
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Canon EOS 9000D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
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Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
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特に星空については、カメラを持っている人ならば誰でも一度は綺麗に撮りたいと思ったことがあると思います。特に初心者の方に向けて、星空を美しくとるコツを教えていただけますでしょうか。
 
やはりなんと言ってもロケーションではないしょうか。星空の撮影は周辺の光害に大きく左右されるので、なるべく明かりのない場所での撮影が好ましいと思います。しかし明かりない場所はどうしても山の中だったり人気がなかったりするので複数人で行くのが良いかとい思います。
 
また、月明かりもかなり撮影に影響しますので、できれば新月近くまたは月が出ていない時間帯を調べてから行くことをおすすめします。
 
ロケーションが決まれば星空撮影で1番難しいのはピント合わせだと思います。AFではまずピントが合わないのでMFで合わせなければいけません。液晶モニターを見ながら微かに見える星を拡大してピントを合わせていきます。
 
ピントリングを少しずつ回しながらモニターに写っている星がボケている状態から1番小さくなるまで回していきますが、この時モニター内に星が見えない時はISO感度を上げると分かりやすくなります。
 
また、使用レンズですが星空撮影には広角レンズでなるべくF値の低い明るいレンズを使用するのがいいと思います。できればF値は2.8よりも数値が低いものだといいですね。

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
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厳しい寒さや朝早い時間帯、また天候の問題など、美しい一瞬を捉えるためには乗り越えなければいけないことも多いと思います。特に厳しかったエピソードなどありましたら教えてください。
 
天候的な問題で1番厳しかったのは初めて栃木県の戦場ヶ原へ行った時です。その時は12月に行ったのですが真冬の戦場ヶ原の洗礼を受けました。
 
雲の動き、晴れるかどうかだけを気にして夜中に星空を撮りに行ったのですが戦場ヶ原に近づくにつれて気温がみるみる下がっていき、到着時には車の温度計が-13℃と表示されていました。
 
もちろん知っていればそれなりに防寒もして行ったのですが、そこまで想定した防寒をしていなかったので寒さに肩を震わせながら撮影をしていました。夜中の3時を回った時に1度車に戻ると前髪が凍りついていました。
 
しかし休憩を挟んで明け方にもう一度戦場ヶ原へ足を踏み入れるとそこには美しい霧氷が広がっていました。寒さに耐えた甲斐がありました。

Canon EOS 9000D / Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
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Honmaさんは群馬を中心に撮影をされていると思いますが、群馬やその近隣県の魅力や、特におすすめしたい風景を教えていただけますでしょうか。
 
群馬県の山間部は星空が本当に綺麗です。自分が普段よく行く穴場スポットは四万温泉です。四万温泉にはあの千と千尋の神隠しのモデルではないかと言われる積善館があります。
 
また自然が豊かで川や山でのレジャーが楽しめますし、温泉街中心部から車で10分程度で行ける奥四万湖では街灯が少ないため夜には満点の星空を眺めることができます。泊まりに来られた際は是非足を運んで見てください。

Canon EOS 9000D / Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
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Canon EOS 9000D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
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そして群馬県の絶景といえば渋峠ですね。日本の絶景を取り上げている本にもたびたび登場する日本国道最高地点から眺めることが出来る芳ヶ平の景色は圧巻ですし、運が良ければ雲海も見ることができます。

Canon EOS 9000D / SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
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Canon EOS 9000D / Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
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Canon EOS 9000D / Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
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渋峠の最高地点までは車でかなり登って行かなければならないのと白根山の火山活動によりたびたび通行止めになったり、冬期は閉鎖されていて群馬県側から行くことが困難になったりしますので事前に調べてから行かれた方がいいと思います。道のりは大変ですが行く価値はあります、もちろん星空も綺麗です。


Honmaさんがメインで使っているカメラやレンズや、そのカメラ・レンズをメインに選んだ経緯を教えていただけますでしょうか。
 
自分が今メインで使用しているカメラとレンズはEOS6DMarkⅡとSIGMA 24mm f1.4です。
 
6DMarkⅡは今年の23歳の誕生日に兄からプレゼントしてもらったものです。カメラの使用歴は最初にEOSM3を使っていて次にEOS9000Dを使用していましたがどちらもセンサーサイズがAPS-Cサイズだったため高感度撮影によるノイズが気になったり、フルサイズに比べて1.6倍の焦点距離になるため手持ちのSIGMAの24mmではなかなか星空が上手く撮れないなど、星空撮影の点では不満を感じていました。
 
そのため高感度撮影強いフルサイズ機に移行したいと思っていた所、兄からカメラ機材で欲しいものはないのかと聞かれ正直に答えたところプレゼントしてもらいました。おかげでより綺麗な星空を撮影できるので感謝しています。
 
フルサイズ機の中でもなぜEOS 6D MarkⅡを選んだのかと言うとフルサイズ機の中でも安価でエントリー機として評価が高かったこともありますが、1番の決め手はバリアングル液晶を搭載していたことです。
 
APS-C機はバリアングル液晶が多いですがフルサイズ機になるとあまり搭載されていません。EOS 9000Dを使用していた時も星空をローアングルから撮影する際にバリアングル液晶をよく使っていたので同じように撮影ができればと思いEOS 6D MarkⅡを選びました。
 
SIGMA24mmF1.4を選んだ理由は、まず星空を撮影するのに大切なレンズの明るさ、F値1.4という驚異的な明るさに惹かれました。レンズが明るければそれだけ多くの星空を捉えられることができるからです。
 
また超広角レンズでは前玉がドーム状に手前に大きく膨らんでる、いわゆる出目金レンズが多いのでフィルターを使用する際は角形フィルターやリアフィルターなどを使用しなくてはいけませんがこのSIGMA24mmF1.4には通常のレンズフィルターが使用できルため、フィルターの取り外しがとても簡単で気に入っています。
 
24mmという画角は星空撮影においては少し物足りないようにも思われるかもしれませんが、天の川やオリオン座などを大きく表現できるのでとても気に入っています。

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
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Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
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最後に、Honmaさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
 
自分のベストショットは群馬県上野村で撮影した1枚です。
 
ここはGoogleマップ上で綺麗な星空を撮影出来そうな場所を探して見つけた場所でして、かなりの穴場スポットだと思っています。この展望台は南を向いていて天の川が真正面に上がって来るのですがその時間帯を調べて、尚且つ天候にも恵まれて撮影した1枚です。
 
自撮りなので少し恥ずかしいのですが、手前に人物を入れて冒険の先に出会ったような雰囲気の天の川が撮影できたと思っています。

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
出典:instagram

今後の抱負としましては、もっと色々な場所の星空や風景を撮りに行って、写真を見てくださった皆様にここに行ってみたいと思ってもらえるような写真を撮っていけたらなと思っています。