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写真が育児を変えてくれた。 これからも愛おしい子供たちとの日々を写していく
旦那さんと共に、双子のお子さんとの毎日を写真に残されているyukiさん。yukiさんの撮るドラマチックでユーモア、それでいてセンス溢れる写真の数々には、お母さん方をはじめ多くの方が魅了されています。そんなyukiさんがどんな思いで写真を始め、日々シャッターを切っているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: yuki | 作成日: 2022/04/09 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにyukiさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
きっかけはInstagramです。
カメラ自体は妊娠中にCanon EOS 6Dを買っていたのですが、産後の双子育児が想像以上にハードで、一眼レフはずっと棚の中に眠らせていました。
育児に奔走する毎日でしたが、双子が2歳のとき唐突にInstagramを始めました。それは趣味で作ったハンドメイド作品を誰かに見て欲しかったからです。
Instagramでははじめ育児アカウントばかり見ていたのですが、あるとき自分と同じEOS 6Dを使っている方々のアカウントを見つけて驚愕しました。
「同じカメラなのにこんなに素敵な写真が撮れるの?」「独学でここまで撮れるの?」「何が違うの?」と調べはじめてから、「私もこんな風に撮ってみたい!」と思うようになり、本屋さんへカメラの入門書を買いに行きました。
勉強し始めた時はこんなにのめり込むとは思っていなかったのですが、カメラを始めると私自身に良い変化がたくさん起きました。
一つは育児を楽しいと思えるようになったことです。
カメラを始めるまでは子供のことしか頭になくて、1日の詰まった育児スケジュールの中に自分の時間をねじ込むスペースがどこにもありませんでした。
でもカメラは育児と同時進行でできるので、別で自分の時間を設ける必要がなく、また同時進行でできることによって「カメラが楽しい=育児も楽しい」と思えるようになってきました。
実はカメラを始めるまでは、育児に必死になりすぎていて育児を楽しむ余裕はありませんでした。実家も遠く、頼れる所もなく、ストレスからときどき過呼吸になったりしていたのですが、カメラを始めてからはその症状も落ち着きました。
もう一つは、子供に感謝する気持ちが湧いてきたことです。
写真が少しずつまともに撮れるようになると、優しい方がコメントで褒めてくださったり、HUBアカウントに紹介してもらえるようになったりしました。主婦になってから他人に褒めてもらえることなんてなかったのですごく嬉しくて、久々に満たされる感情がありました。
そして、こういうことがあるのも子供達が撮らせてくれたおかげだなと思うと、子供達への感謝の気持ちが心の底から湧いてきました。
親は子供の世話をして当たり前だけど、報われないことが多いです。頑張ってご飯を作っても投げられて、帽子を被せてあげたらひっくり返って癇癪をおこされて。
そんな中で子供に感謝する気持ちが芽生えたのは私の中ですごく大きくて、それが育児における心の余裕にもつながっていた気がします。
私にとってカメラは育児と共にあるもので、だからこそ飽き性の私が3年間も続けられているのかなと思います。
― yukiさんのお写真は、何気ない毎日の瞬間がドラマチックで印象強く切り取られていて、日々成長するお子さんの表情や仕草を鮮明に残そうとされているように感じます。yukiさんはどんな瞬間に魅力を感じ、シャッターを切っていらっしゃいますか。
シャッターを切るのは、単純ですが「我が子かわいい!」と思った瞬間です。推しを撮っている感覚で(笑)、良くも悪くも今現在のその子らしさ、我が家らしさが現れている瞬間だと思います。笑っていても、怒っていても、泣いていても、無表情でも、“らしさ”が出ていれば良くて、記録的な意味も大きいと思います。
その中でInstagramに投稿する写真はかなり厳選していて、子供の顔があまり写っていないもの、アートとしても好きだと思うものを選ぶようにしています。
「かわいい!」と思った時に撮るので、育児に悩んだりしている時は撮れなくなってしまったりする時もありますが、写真を見返していくうちに「やっぱり我が子かわいいな」という気持ちを思い出させてくれることもあります。
― 美しさだけではなくyukiさんのユーモアと美意識が詰め込まれていて、一枚一枚に物語を感じます。一人ならまだしも二人の動き回るお子さんの瞬間とイメージを合わせて切り取ることは本当に難しいことだと思います。事前のイメージや瞬間の判断をどう組み合わせて表現されていらっしゃいますか。
事前のイメージはなるべく持たないようにしています。
特にお出かけの時はそうで、以前は「桜と子供ならこんな風に撮ってみたい」「この場所ならここに子供を座らせて…」など事前にInstagramを徘徊して研究していたのですが、私の場合そのイメージを持つとそれを子供に強要してしまい、上手く撮れないときに私も子供もモヤモヤイライラしてしまうということが何回かありまして。。
それって誰も幸せじゃないですし、撮れた写真を見ても嫌な記憶しか思い出せない魅力ゼロの写真になってしまう、、、我が家にとっては完全に無意味なことでした。
それで夫婦で話し合い、これからはあまり事前にイメージを持たないようにしようと決めました。
それからは肩の力が抜けてカメラが更に楽しく好きになりましたし、結局私のちっぽけな脳みそで構築するイメージよりも子供たちがそれぞれの個性で生み出す世界の方が断然素敵で魅力的だなと気付きました。
なので今は基本的にその時の子供達の様子を見ながら、どんな風に撮ろうかとその場で考えながら、動き回りながら、また一緒に遊びながら撮ることが多いです。
もちろんその際、今までインプットしてきたイメージを思い出し、これは当てはまるかもと思ったイメージで撮ったりもします。
“子供に期待しない”ということが我が家の場合はとても大事で、いつも「撮れたらいいな〜」くらいの気持ちでいます。なのでInstagramの更新がかなりゆっくりめです(笑)
― 色合いなどの写真表現について教えてください。yukiさんの写真は陰影や鮮やかな色彩が印象的です。撮影時の設定や現像時においてどんなことを心がけていらっしゃいますか。
陰影と色彩は気をつけているので見てもらえて嬉しいです。ありがとうございます。
撮影時に気をつけていることは、当たり前ですが、太陽の位置は必ず確認します。逆光からサイド光が、影が綺麗に出て立体感が出るので好きです。順光で撮る時も立体感を出すために影を入れるようにしています。
陰影の他には、背景の整理やラインの入れ方等も気をつけていますが、ただ子供相手では全て100点で撮影するのはほぼ無理なので優先順位を決めて何パターンか撮るようにしています。
本当は被写体を動かして調整したいところですが、我が家の場合はご機嫌を損ねるリスクが高いので、撮り方や編集でカバーするようにしています。
レタッチで気をつけていることはたくさんあるのですが、特に光と視線誘導、色彩は特に気をつけていて、印象的にしながらも自然に溶け込ませるようにバランスをとっています。
光に関しては、必ず太陽光の向きを意識しています。明るくする時も円形補正を使って太陽光の向きと同じように光を入れるようにしています。視線誘導に関しては、被写体に自然と目がいくように背景と若干差をつけてレタッチしています。
光、視線誘導、どちらにしても大切にしているのは自然に馴染ませることです。やりすぎると合成写真みたいになったり編集点が見えたりして一気に現実に引き戻されてしまうので、そういうことがないようにはかなり気をつけています。
色彩については、しっとり鮮やかなのが好みで1色メインカラーを決めてレタッチすることが多いです。あと個人的なこだわりで、お花の色は目で見たままの色を出すようにしています。
― 続いて、yukiさんがメインで使用されているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や使い分け方、またお気に入りの点について教えてください。
今使っているカメラはCanonのEOS R6とEOS RPで、ありがたい事にどちらもフォトコンテストの賞品で頂いたものなので私は選んでいません。
そもそも私は機材には疎いので、レンズなどは旦那が調べて見つけてきたものを買っています。
いつも使うカメラは基本的にはEOS R6です。EOS RPは軽くて小さいので、通園時や公園遊び等ちょっとしたお出かけに持って行っています。
レンズはSIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art、Carl Zeiss Milvus 2/100M ZE、Canon RF 50mm F1.8 STMを使うことが多いです。
SIGMA 50mm F1.4はAFが速くてくっきりはっきり綺麗にとれるので、親一人で子供達を連れ出す時、被写体と距離が取れない時、子供が動き回りそうな時等に使っています。
描写が強くなりすぎる傾向があるのでブラックミストをつけて柔らかくするようにしています。
Carl Zeiss Milvus 2/100M ZEはMFなので大人が複数人いる時、広い場所へ行く時などで使っています。しっとり柔らかい描写で色のりがよく、暗部の表現が特に好きです。撮って出しですでに好きです。
Canon RF 50mm F1.8 STMはEOS RPに常に付けて使っています。レンズもボディも小さくて軽いので持っていることを忘れて、携帯で撮っちゃうくらいです(笑)
― 最後に、yukiさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
私にとってはどの写真も大切なので選ぶのはなかなか難しいのですが、、、Instagramのアイコンにしているこのさくらんぼtwinsの写真は色んな意味で思い入れが深いです。
さくらんぼtwinsは私がカメラを始めるきっかけとなったものです。
というのも、ハロウィンイベントのために作ったこのさくらんぼtwinsの衣装を誰かに見てほしいと思ってInstagramを始め、そして前述したようにそれがきっかけとなり私のカメラライフが始まりました。
もしさくらんぼtwinsがなかったらカメラにのめり込むこともなかっただろうし、更にいうとあの双子育児を無事に乗り切れていたのかどうか…と考えると不安になるくらいです(笑)
そして、昨年のハロウィンではさくらんぼtwinsを撮るのをやめる決断をしました。それは子供達が成長するに従って、負担が大きくなってきていると感じたからです。
正直悩みました。それくらい私にとっては思い入れがあり大切なものだったので。でも、旦那に相談した時に鼻で笑われて気付いたんです。よく考えたらしょうもない悩みだなと(笑)。子供に我慢させて、そして子供に我慢させていることに私自身もストレスを感じながら撮る写真に意味はないなと。それですっぱりやめました。
さくらんぼtwinsは私に写真を始めるきっかけを与えてくれたものであり、また私が写真を撮る上で大切にしているものを再認識させてくれるものです。自戒の意も込めてずっとアイコンにしています。
機材に疎いので、ほしいカメラやレンズは今のところないですが、また旦那が良い物を見つけてきたら買うと思います。
今後については、最近ストロボを買ったのでこれから勉強してたくさん撮っていきたいです。
著者
yuki
福岡出身、兵庫在住。5歳の双子の女の子の母。カメラ歴は3年強で、使っているカメラはCanon EOS R6とEOS RPです。 ママは写真、パパは動画という布陣で、時に愛らしく、時に憎たらしい、それでもやっぱり史上最強の推しである我が双子の生態を撮っています。
yuki
福岡出身、兵庫在住。5歳の双子の女の子の母。カメラ歴は3年強で、使っているカメラはCanon EOS R6とEOS RPです。 ママは写真、パパは動画という布陣で、時に愛らしく、時に憎たらしい、それでもやっぱり史上最強の推しである我が双子の生態を撮っています。
yukiさんの使用カメラ
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Canon EOS R6yukiさんの使用レンズ