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SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art [キヤノン用]

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art [キヤノン用]

Canon EFマウント
2018/03/09発売

SIGMAは近年、大径単焦点レンズの評価が高く、14mm F1.8 DG HSMは世界初の14mm F1.8という明るさだけでなく、解像力の高さも高評価となっています。単に純正より安いからということだけがSIGMAを選ぶ理由ではなくなってきています。では、2018年に発売された14-24mm F2.8 DG HSMを選ぶ理由はどこにあるのでしょう。

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重さに詰め込まれた思い

Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art出典: instagram(@tsutsuos)
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art出典: instagram(@tsutsuos)
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art出典: instagram(@tsutsuos)
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS R6 / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art出典: instagram(@tsutsuos)

SIGMAといえばAPO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG、通称「マグロ」「エビフライ」と呼ばれる巨大レンズが有名です。重量は驚きの15.7kg。

そして、2017年には世界初の14mm F1.8 DG HSM | Artを発売しました。重量は1,120g。2018年に発売された14-24mm F2.8 DG HSMは重量1,150gということなのでズームレンズということを考えればそこまで重くないですね。

いや、冷静に考えましょう。

広角ズームで神レンズと謳われるNikonのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDが970gであること考えると、本当にその大きさが必要なのかと疑いたくなる重さです。

ズームレンズは複数の焦点域を1本のレンズでカバーできるという利便性があります。画質を追い求めるのであれば単焦点レンズが一番ですが、荷物を減らせる、レンズ交換をせずに画角を変えられる、購入コストを抑えられるというメリットからズームレンズが使われます。

ならば、レンズの軽さというのはズームレンズにおいては重要なスペックの1つです。しかし、純正広角ズームレンズよりも重い14-24mm F2.8 DG HSM。

単純に消費者にメリットをアピールするのであれば安くて軽いレンズを作るという方が簡単です。安いレンズであれば、少々画質が劣っていてもユーザーの不満は少ないですし、開発コストも時間も抑えられます。SIGMAの様なサードパーティレンズメーカーにとってはその方が目先の利益が追求できます。

しかし、SIGMAはその道は選ばず、価格ではなく画質で選ばれるレンズメーカーの道を選び、14-24mm F2.8 DG HSMも画質を最優先に設計することで重量は最重量級のズームレンズとなりました。

もちろん、それに見合う性能は十分にあります。「ディストーションゼロ」を自称するだけあって、14mmの広角撮影でも歪曲収差はかなり抑えられています。フレアやゴーストもかなり少なく、光学的に解像感の邪魔となるものは極力排除されているという印象をもつレンズとなっています。

近年のSIGMAレンズでよく評される「尖った解像力」というものがまさに感じられるレンズです。レンズが重くなってしまった理由がその解像力にあるということがわかるレンズです。

カメラボディがCanonなら有力候補、Nikonなら…

さて、重くても解像力があるレンズということはわかりましたが、純正レンズではなく重い社外レンズをあえて選ぶメリットはあるのでしょうか。

Nikonでは前述のNIKKOR 14-24mm f/2.8がライバルとなりますが、CanonではEF16-35mm F2.8L IIIが候補となりそうです。これらは所謂、大三元レンズの広角を担うズームレンズです。

大三元の標準レンズが24-70mmなので、本来広角は14-24mmの方が焦点距離が被らずに「繋がり」が良いのですが、広角ズームレンズは収差などの光学的な問題もあり、Canonでは16-35mmとしています。

「広角の1mmは血の1mm」と言われるほど焦点距離の差は非常に大きな画角の差となりますが、Canonの場合は焦点距離を優先するなら、明るさを犠牲にしてEF11-24mm F4Lを選ぶ必要があります。

EF11-24mm F4Lが1180gであることを考えると、EF16-35mm F2.8L(615g)が携帯性なども考慮して選ばれた焦点距離とも考えられます。

さて、単純に光学的な性能を比較すると14-24mm F2.8 DG HSMはかなり善戦しているといえますが、Canon、Nikonの純正レンズには及びません。

これらは光学的な性能を数値化して評価した結果を参考にしたもので、ズームレンズという複雑な光学設計においてはやはり純正メーカーにはまだまだ一日の長があるということも言えます。

しかし、ユーザーレビューには純正を上回る解像力があるという評価もあり、機械的な評価とは違い、人間の目で見ると違った印象の写真となっているようです。

NIKKOR 14-24mm f/2.8は、長年、「神レンズ」として愛されてきました。2007年発売のこのレンズが未だに愛され続けているのは、光学性能だけでなく、写真を見たときに「はっ」とさせる描写があるからです。

そういった点から言うと、14-24mm F2.8 DG HSMには人間の見た目に訴える描写があると言えます。

Canonユーザーの場合は焦点距離というスペック的な問題と、純正とSIGMAの価格差もあることで購入コストのメリットもあり、14-24mm F2.8 DG HSMは広角ズームの十分な選択肢となります。

Nikonユーザーの場合は価格差もありますが、Nikon神レンズの描写を選ぶか、SIGMA最新レンズの解像感を選ぶかという選択方法もみえてきます。

製品
価格

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新品: 266,059円

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新品: 185,857円

中古: 76,980円

焦点距離14-24mm16-35mm14-24mm
F値F2.8〜22.0F2.8〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離26.0cm28.0cm28.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚9枚
重量1,150g790g970g
発売日2018/03/092016/10/012007/11/30

作例紹介

Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art

対角構図のダイナミックな写真は広角の楽しみの1つです

SONY α7 III / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art※作例はSONYEマウント対応レンズ
SONY α7 III / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art※作例はSONYEマウント対応レンズ

歪曲のデジタル補正0とはいきませんが、その補正量は少なく、撮って出しでも十分使えます

Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art

明るいレンズは暗い環境でも撮影の幅が広がります

Canon EOS-1D X / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art
Canon EOS-1D X / SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art

明かりが少ない屋内でも、部屋全体を明るく撮影することができます

SONY α7 II / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art※作例はSONYEマウント対応レンズ
SONY α7 II / SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art※作例はSONYEマウント対応レンズ

純正に迫る光学性能がシャープな印象の写真を生み出します

14mmを使ってダイナミックな風景を

14-24mm F2.8 DG HSMは14mmを使ったときの歪みの少ない描写が非常に評価の高いレンズです。

F2.8という明るさがあるので、星空撮影などに使えるということも当然ですが、歪みの少なさや逆光耐性なども考えると、日中の風景撮影でもその真価を発揮してくれます。

建築物の撮影では、周囲の風景を合わせて写し込んでも、歪みの少ない正確な建物と、周辺部でも流れも少なく精密に描かれた風景が合わさり素敵な写真ができあがります。

1kgを超えるレンズの重さは、気軽に持ち歩くには少々難儀する重さですが、14mmのF2.8という稀有な画角と明るさを堪能するということをモチベーションに、気合を入れて持ち歩きたいレンズです。

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

  • Nikon純正の12-24F2.8をも上回る性能と個人的には感じる
  • 4K動画でも四隅まで見事な解像
  • 広角なのに歪みはほとんど感じさせることがない
  • 16-35mmと比べると2mmは大きな違い
  • 防塵防滴性があるので屋外でも積極的につかえる

価格的なメリットよりも性能面に言及数ポジティブな理由が目立ち、レンズの完成度の高さが伺えます。

■ ネガティブレビュー

  • どうせ重いレンズにするなら、圧倒する性能が欲しかった
  • 何度メーカーへ調整に出してもピンズレが直らなかった
  • Nikon一眼レフに装着したときにマウントにガタがあった
  • 気軽にスナップでは絶対使えない太さと重さ
  • 周辺光量落ちはデジタル補正が必要

ピンズレやマウント精度など、社外レンズなのでカメラとの相性については気になるところです。

まとめ

14-24mm F2.8 DG HSMは1,150gという純正レンズよりも重い広角ズームレンズですが、その重さを持ち歩く価値が十分にあるレンズとなっています。

広角レンズという収差が厳しく、描画力が求められる焦点域において、SIGMAというサードパーティレンズを選ぶ理由は価格だけではありません。

純正に迫る光学性能と、純正にはない描写がレンズの重さを忘れて広角撮影を楽しませてくれるレンズとなります。

価格情報

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art [キヤノン用]

ズームレンズ > 広角

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM|Art [キヤノン用]

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製品情報

カテゴリズームレンズ
メーカーSIGMA
タイプ広角
マウントCanon EFマウント