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Canon EF16-35mm F4L IS USM

Canon EF16-35mm F4L IS USM

CanonにはLレンズの中でも圧倒的な存在感を示す白レンズ、望遠レンズがある一方、広角レンズは影が薄いという印象もありました。そんな中で、Canonユーザーとしては待望ともいえる、安心して使える広角レンズとなったのがEF16-35mm F4L IS USMです。EF16-35mm F4L IS USMに評価が集まる理由をみていきましょう。

ズームレンズ / Canon / 広角
新品:
119,981円〜(100)
中古:
82,980円〜(124)

Canonを不落の城にする「EF16-35mm F4L IS USM」


望遠レンズは報道分野で活躍するプロカメラマンにとっては必要不可欠なレンズです。

望遠レンズで撮影された写真は、カメラを趣味としない人にも新聞や雑誌などで目にする機会も多く、望遠レンズを使うプロカメラマンのシェアはカメラメーカーにとっては重要なアピールになります。特にオリンピックは望遠レンズが大活躍する場であり、オリンピックでのカメラシェアはそのまま全体のカメラシェアにも直結するとされます。

そのため、Canonは一眼レフ黎明期からNikonのプロカメラマンシェアを奪うべく、望遠レンズ、白レンズにはかなり力を入れて開発してきました。

一方で、広角レンズはというと、光学兵器メーカーとして創業し、高いレンズ設計技術の積み重ねがあるNikonに対して、Canonは若干遅れをとっていました。NikonにAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDという広角の神レンズがあり、このレンズがあるからNikonを選ぶというユーザーは少なくありません。

そんな、広角レンズというCanonの弱点を補完したのがEF16-35mm F4L IS USMです。EF16-35mm F4L IS USMは2014年に発売され、安心感のある、高い安定感のある描画力で人気のレンズとなりました。

Canon EOS 5D MarkIII / EF16-35mm F4L IS USM


Canon EOS 6D / EF16-35mm F4L IS USM
出典:flickr(@Eddie Yip)

Canon EOS 6D / EF16-35mm F4L IS USM
出典:flickr(@Dave Young)

Canon EOS 6D / EF16-35mm F4L IS USM
出典:flickr(@Dave Young)

Canon EOS 6D / EF16-35mm F4L IS USM
出典:flickr(@Dave Young)


数字に現れる高い描画力


レンズを評価するときは、実際に撮影してみた写真を拡大して比較するという方法がよく使われます。

カメラ雑誌などでも、ビルを撮影して輪郭を拡大して解像感をチェックしたり、ビルの外形から歪みをチェックするといった特集が良くなされています。もちろん、これらは目で見てわかる、わかりやすい評価方法ですが、評価結果が「綺麗」という主観になってしまうので、どのくらい性能差があるかは判断が難しくなります。

EF16-35mm F4L IS USMはこうした主観的な評価でも高い評価を得ていますが、MTFという客観的な評価でも、従来のCanon広角レンズと比較して大きく進歩していることがわかります。

MTFは被写体のコントラストをどれだけ忠実に再現しているかを数値化して評価する方法です。写真のコントラストはレンズの中心から外側にかけて徐々に落ちていくので、レンズの中心からの距離を横軸としてグラフ化したものがMTF曲線で、メーカーページに公表されたりしています。

EF16-35mm F4L IS USMのMTFはEF17-40mm F4L USMやEF16-35mm F2.8L II USMと比較するとレンズ中心部でも数値が高くなっていますが、周辺部では10〜20ポイント高い数値となっています。

簡単に言ってしまうと、EF17-40mm F4L USMやEF16-35mm F2.8L II USMと比較して10%以上の描画力向上がなされているということです。特にEF17-40mm F4L USMと比較すると30ポイント近くという大きな性能差があるので、購入時は検討要素になります。

さらに本来は上位レンズであるはずのF2.8Lよりも高くなっているということは、Canonがどれだけ力を入れて開発したレンズであるかがわかります。F2.8Lに関しては既にIII型が発売されており、そちらに関してはEF16-35mm F4Lの描画力を継承し、さらに高いレベルに引き上げたレンズとなっています。

中古レンズなどを購入するときは、Canonの広角レンズはEF17-40mm F4L USMを境に性能が段違いであることを頭に入れておく必要があります。

Canon EOS 5D MarkIV / EF16-35mm F4L IS USM
テレ端35mmでのマクロ撮影ですが、十分なマクロ性能です

Canon EOS 6d / EF16-35mm F4L IS USM
広角レンズですが、目立つような歪みはほとんど出ていません

Canon EOS 5D MarkIV / EF16-35mm F4L IS USM
逆光でも階調性、解像感をかなり保ったまま撮影できます

Canon EOS 5D MarkIII / EF16-35mm F4L IS USM
F4の明るさと広角ズームの特性を生かした写真です

Canon EOS 5D MarkIV / EF16-35mm F4L IS USM
Canonらしいコントラストの高さは夜景でも発揮されます


撮影に新たなアクセントを加えるレンズ


広角レンズは人間が普段視認するよりも広い範囲を撮影することができるので、標準レンズでは撮影できない、非現実感を写真に与えることができます。

しかし、その効果を活かすには画角の広い範囲で高い解像力が求められます。EF16-35mm F4L IS USMはMTFでも実証されているように、全体的な解像感アップの中でも特に周辺部での向上がみられます。

これによって、広角ならではの撮影により適したレンズとなっているので、単に風景撮影に使うだけでなく、ポートレートに使ってインパクトのある写真にしたりなど様々な撮影に応用できるレンズとなっています。

また、最短撮影距離も短いので、マクロ撮影に使うこともできます。マクロ撮影といえば焦点距離90mm前後のレンズがよく使われますが、広角レンズを使うと、これまた違った雰囲気を写真に与えることができます。

EF16-35mm F4L IS USMは広角レンズをメインで使うユーザー層だけでなく、普段は標準域や望遠レンズを使うユーザーにとってもレンズラインアップに加えておきたい1本になっています。


ネット上のユーザーレビュー


■ポジティブレビュー

  • Canonらしくコントラストが強くて高い解像力
  • 接写でもけっこう使える
  • 広角でもなかなか良いボケの感じ
  • 16-35F2.8IIからの買い替えでも満足の画質
  • ズーム、ピントリングのトルク感は良好で操作性は納得の性能

やはり画質が大きく向上されたことで、解像力に満足のレビューが多くなっています。

■ネガティブレビュー

  • ISの効き目は弱めな感じ
  • 広角レンズなので仕方ないが、テレ端の開放では描画が甘くなる
  • Lレンズとしては質感がチープな印象
  • IS稼働時の高周波音がちょっと気になる
  • 17-40からの買い替えでは大きな違いを感じられない

画質は高評価なレンズですが、既存広角ズームからの買い替えで体感できるかは個人差があるようです。


まとめ


一眼レフでの風景撮影などはNikonの忠実な描画や広角レンズの高い光学性能が向いているとされ、市場最大手Canonの弱点ともされてきました。

しかし、EF16-35mm F4L IS USMが登場したことで、広角撮影の高い描写力を求めるからNikonを選ぶという必要がなくなりました。EF16-35mm F4L IS USMは今までのCanon広角レンズとは別格の描画力で、高い評価のレンズとなったためです。

EF16-35mm F4L IS USMがあれば広角撮影でも、安心してCanonの鮮やかな描画を楽しむことができます。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成12群16枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

最短撮影距離28.0cm
最大撮影倍率0.23倍
開放F値F4.0〜22.0
画角108.1~63度
手ブレ補正機構
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ82.6x112.8mm
重量615g
フィルター径77mm
発売日
発売日2014年06月01日