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Canon EF11-24mm F4L USM

Canon EF11-24mm F4L USM

「今まで撮れなかったものが撮れる」というのはカメラやレンズを選ぶ上では最も大切なポイントです。Canon EF11-24mm F4L USMは世界最広角のズームレンズとして2015年に発売されました。広角ズームは12mmという焦点距離が広角端にはよく使われますが、Canonはさらに1mm短い11mmを選択肢ました。世界最広角ズームレンズはどの様な画が撮れるのでしょう。

ズームレンズ / Canon / 広角
新品:
332,748円〜(22)
中古:
238,800円〜(17)

Canonの技術が集結された超広角ズーム


EF11-24mm F4L USMの外観
出典:flickr(@WEi WEi)

Canon EOS-1Ds Mark II / EF11-24mm F4L USM
出典:flickr(@WEi WEi)

広角レンズの焦点距離1mmの違いは写真に大きく影響します。

望遠レンズの場合、焦点距離1mm違っても200mmの場合は0.5%の違いなので大きな差は感じませんが、広角の1mmは10%近い差であり、画角の端が「写っているか、写っていないか」という大きな違いとなります。

では、広角レンズは焦点距離をできるだけ短くすれば良いわけですが、むやみに短くすると今度は収差の問題が発生します。Canon EF11-24mm F4L USMはCanonのレンズ加工技術を集結し、世界最広角でありながら収差の少ないレンズとなっています。

Canonには、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMというさらに短い焦点距離のレンズがありますが、これは魚眼レンズと呼ばれる部類のレンズで、撮影写真には特徴的な魚眼をイメージさせるような大きな歪みがあります。

それはそれで独特の味わいある写真ですが、普通の人間の見た目とは違った写真です。見た目に近い写真が撮れる広角レンズとしてはEF11-24mm F4Lが最大画角となります。

EF8-15mm F4L フィッシュアイでは盛大に発生する歪曲収差ですが、EF11-24mm F4LではCanonのレンズ技術の特徴ともいえる非球面レンズを3枚組み合わせることで収差を抑えています。この非球面レンズは、通常の断面が二次曲線となるレンズとは違い、三次以上の複雑な曲線となるので高い加工技術が求められますが、Canonは、他社に先駆けて非球面レンズの加工に成功し、多くのレンズに採用してきた一日の長があります。

EF11-24mm F4Lには直径87mmという世界最大級の研削非球面レンズを採用することで、他社広角レンズと1mmの差を生み出しています。その他にもスーパーUDレンズといった光学技術の他に、SWCやASCといった特殊コーティング技術など、Canonのレンズ制作技術を総動員して超広角でありながら収差の少ないレンズを実現しました。

コーティングで言うと、前玉表面にはフッ素コーティングもされていて、EF11-24mm F4Lの様な前玉が突出してて保護フィルターが装着できない出目金レンズでも汚れがつきにくくなっています。

EF11-24mm F4Lは、そんなCanonの様々なレンズ作製技術によって実現されたレンズです。

Canon EOS 5D Mark IV / EF11-24mm F4L USM
目に見える歪みもほとんどなく、色収差もかなり抑えられています

Canon EOS 5Ds / EF11-24mm F4L USM
逆光でもフレアやゴーストがほとんど出ないのは広角レンズとしては驚異的です

Canon EOS 5D Mark IV / EF11-24mm F4L USM
最短撮影距離は0.28mなのでかなり接写することで特徴ある写真を撮ることもできます。

Canon EOS 5D Mark III / EF11-24mm F4L USM
空間全体を撮影できる超広角は写真だけでなく、動画での需要もありそうです


他社にはない11mmの魅力


Canon EF11-24mm F4L USMの魅力はなんといっても11mmが唯一無二であるということです。

Nikonは純正レンズでは、最広角ズームはAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDです。開放がF2.8と明るいレンズですが、広角端は14mmとちょっと物足りない画角です。

なお、Nikonユーザーでより広角を求めるなら、SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Artというレンズがあります。開放はF4となりますが、12mmの広角撮影ができます。SIGMAの魅力はEF11-24mm F4Lのほぼ半額で手に入れられるという安価な点にあり、収差も社外レンズと思えないほど抑えられていてコスパの良いレンズです。

1mmの画角差が10万円を超える価値があるかというと、個人の裁量に委ねられるところとなりますが、ストイックな撮影をするのであれば広角での1mmの差と、純正と社外による微妙な性能差は一考する必要があります。

また、フルサイズミラーレス一眼の雄、SONYにはFE 12-24mm F4 Gという超軽量レンズがあります。EF11-24mm F4L USMはその画角を実現するために大径レンズを使っているため、1kgを超える重量がありますが、FE 12-24mm F4 Gほぼ半分の重量です。

フルサイズミラーレスの特徴である大口径ショートフランジバックは広角レンズ設計でより有利となるので、SONYはその利点を活かして、持ち運びやすい軽量超広角レンズを実現しています。

EF11-24mm F4L USMの仕上がりの良さを見ると、CanonはRFマウントでは10mmや開放F2などの驚きのレンズが作れるのではないかという期待も出てきます。実際に、2020年はRF 10-24mm F4L USMの発表があるのではという噂もあります。

ともあれ、レフ機としては11mmはEF11-24mm F4L USMの他にはない特徴であり、購入を検討する上での重要なファクターと言えます。


パースを意識した撮影に最適のレンズ


パースとはパースペクティブの略で、日本語にすると遠近法のことです。建物などの絵を描くときは1点に収束するように構造物を描くと遠近感のある絵となります。

カメラで建物などを撮影したときも遠近法で描いた絵と同じ様にパースがついた写真となり迫力のある出来になります。特に広角で撮影すると、手前から奥まで多くの情報が画角内に入るのでよりパースが強調された写真を撮ることができます。

EF11-24mm F4Lは超広角ですが歪みの少ないレンズなので、パースも歪みの影響が少なく撮影することができます。歪みが少ないので、パースの消失点を中心以外に置いても違和感が少なく、景色が迫ってくるような躍動感ある写真を撮影することができます

EF11-24mm F4Lの幅広い画角を活かすなら、パースを意識した撮影を心がけると面白い写真を撮ることができます。


ネット上のユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • 超広角なのに全く歪まない写真が撮れる
  • フレアやゴーストは全く気にならない
  • EOS 5Dsとの組み合わせは最高のレンズ
  • 出目金でもフロントキャップはしっかりハマるので安心
  • 圧倒的な景色が撮影できるレンズ

やはり、「唯一無二」というキーワードがレビューでも多く散見されました。個性を発揮できるレンズといえます。

■ ネガティブレビュー

  • レンズは超重いので高級レンズを落とさないように注意が必要
  • 前玉が大きいのでカメラバッグに入れにくい
  • フォーカスリングがちょっと重く感じる
  • 11mmは唯一無二でも価格ほどの価値は微妙
  • 接写するときなどは前玉に細心の注意が必要

やはり、そのサイズ感は扱いにくく、購入前には防湿庫やカメラバッグのスペースも検討しておく必要があると言えます。


まとめ


一眼カメラはメーカーごとにレンズマウントが違うので、唯一無二のレンズがあるということは、それだけでそのメーカーのカメラを買う理由となります。

そんな、Canonの一眼レフカメラを買う理由ともなるレンズがEF11-24mm F4L USMです。11mmという他社では味わえない画角を使うならCanonを、Canonの一眼レフを持っているな11mmという画角を。

価格は決して安くなく、最新のレンズではありませんが、EF11-24mm F4L USMを手にしないと得られない写真には価格に見合った価値が十分にあります。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成11群16枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

最短撮影距離28.0cm
最大撮影倍率0.16倍
開放F値F4.0〜22.0
画角126.05~84度
手ブレ補正機構-
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ108x132mm
重量1,180g
フィルター径
発売日
発売日2015年02月26日