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思い出にアクセントを。一眼カメラで動画を撮ってみませんか

カメラで動画を撮影したことはありますか。手間がかかりそうなイメージの動画ですが、実は気軽にチャレンジできます。具体的な動画と共に動画におすすめのシーンや設定方法を紹介します。

著者: ONE SCENE編集部 | 作成日: 2023/06/29

いつもの撮影に動画を取り入れてみませんか?

こちらの動画を撮影・編集いただいた写真家のRioさんに、動画の魅力からおすすめのシーン、設定方法を教えていただきました。記事の後半では印象的な動画を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

教えてくれた方

Rio

Rio

2018年秋、夫の故郷である北海道へ移住。HP「ヒカリトオト」にて夫婦で撮り続けている写真と共に想いや暮らしを綴っています。

動画の魅力

旅行やイベントの時、写真には撮って残しているけれど動画はどうも手間がかかりそう… なんて思いがちな方も多くいらっしゃるかもしれませんが、写真を撮る時にシャッターを押すように、ボタンを押すだけで動画も簡単に撮ることができます。

今回の記事は「気軽にチャレンジしたい!」と思っていただけるような内容になっています。 まずは難しいことは考えず、楽しみながら動画を撮ってみましょう。

光や草花の揺らめき、鳥や飛行機が空を駆けていく様子… ゆったりと動くシーンもスピード感のあるシーンも、静止画では伝えきれない「流れる時間の奥行き」を動画では表現することができます。また、その時に聞こえた音も録ることができるので臨場感が感じられ、さらに音楽を組み合わせると情景だけでなく感情も伝わります。

視覚と聴覚の両方を使って作られ、感じられる動画は、後で見返すとより鮮明にリアルに記憶を蘇らせてくれます。 たとえ短い動画しか撮ることができなかったとしても、いくつかの映像を繋げるとストーリー性が生まれるので、ショートムービーのように残すのも楽しいですよ。

SONYα7ⅣのRECボタンは上の画像の赤い丸が付いているボタン。動画モードに設定していなくても、写真モードのままRECボタンを押すと動画が撮影できます。

写真撮影中に動画を撮りたくなったらこのRECボタンを押すだけ。とっても気軽に動画が撮れますね。

動画がお勧めのシチュエーション

冒頭の動画は、帰省した時やドライブに出かけた時、部屋で見た何気ない日常の風景を撮影して印象的だったシーンを繋げて作成したものです。

動画にお勧めのシチュエーションは特別な準備をしなくても何気ない日常の中にたくさんあります。撮影している最中に思いがけず素敵な場面が飛び込んできたりもします。

心地よく感じる動きに出逢った時や記念に残したい場面をありのままに撮影してみましょう。

雨上がりの公園で風に微かに揺れる紫陽花の葉と、キラリと光る雨粒が綺麗でした。

晴れの日ばかりが撮影日和ではありません。窓をつたう雨粒や水溜りに波紋ができる瞬間などの動きは、しっとりとした雨の日の心地良さを感じさせてくれるものです。

部屋に飾ったサンキャッチャーが、光を集めたり放ったりして振り子のように動くシーン。

部屋の中で過ごしている時間にも動画で撮影しておきたくなることがあります。例えば料理をしている時や珈琲を入れている時に、ふわっとたちのぼる湯気。揺らめくカーテンを追うようにできる光と影の動きも、動画に撮って見てみると映画のワンシーンのようにさえ感じることがあります。

お出かけをしなくても、日常のささやかな時間にはメッセージがたくさん詰まっていると気付かされる瞬間です。

リュックにお気に入りを詰めて…出発前のワンシーン。

出かける前や帰宅後などに、始まりと終わりのシーンを撮影しておくと、起承転結のある動画を作る時に役立ちます。このシーンは俯瞰気味に構えてカメラだけを回して撮影しました。

揺らめく水面と反射する光も動画に撮りたいシーンです。

敢えてピントを水面に合わせず、光が玉ボケになる程度に絞りを調整するとキラキラと光が踊るように見えてとても綺麗ですよ。ピントを開放にしていくと玉ボケが現れます。この時はF3.2で撮影しました。

オールドレンズは動画にもおすすめ

以前ONE SCENEの記事でもご紹介したことのある、ローコントラストで淡い描写が美しいオールドレンズ。柔らかな雰囲気の動画を撮りたいな…と思った時はオールドレンズもおすすめです。

レンズを強い光に向けた時に現れるゴーストやフレアは写真では淡い虹色の輪や線のように見えますが、動画ではゴーストの輪が小さくなったり大きくなったりする動きも表現されるので、まるで自分がその場で光を浴びているかのように感じます。

その時の状況やオールドレンズの種類によってゴーストやフレアの出方は異なります。愛用しているオールドレンズの性質を活かして撮影してみましょう。

動画撮影のコツ(アングル / 構図 /カメラワーク など)について

ローアングル・アイアングル・ハイアングルなどの様々な角度から、色々な視点で撮影しておきましょう。普段の私たちの目線はアイアングルなので、少し目線を変えて撮影してみると非日常を感じる映像になります。

撮影する距離は「引き」と「寄り」の両方を意識して撮影しましょう。「引き」は周りの状況を伝えられますが、続くと間伸びしてしまいます。「寄り」は印象的、且つ心情が伝わりますが、続いてしまうと圧迫感があります。

引きと寄り、そして中くらいの距離を組み合わせるとメリハリのある楽しい動画になり、全体の内容が伝わります。

引き
引き
寄り
寄り

また旅や暮らしの動画を作る際は時系列で撮影すると起承転結ができるので、ストーリー性のある動画になりますし、光と影の揺らめきや植物など、好きなものだけを集めた動画を自分だけの思い出として残すのも良いですね。

ワンカットは10秒〜15秒くらいの長さで撮影しておくことをおすすめします。撮り始めと撮り終わりはRECボタンを押す振動が入ることがあるので、その部分をカットすると尺が短くなってしまいます。また少し長めに撮影することでその映像の中でのベストシーンを選べますし、ベストショットばかりでなく、その前後の映像が「余白」のシーンとなって心地良い流れを生んでくれます。編集時には10秒以内にカットしましょう。同じシーンが長く続くと見飽きてしまう場合があります。

編集

撮影した動画はパソコンで動画編集ソフトを使用して作成する方法や、スマートフォンの動画編集アプリで作成する方法があります。

冒頭の動画は機能が充実している「CapCut」という動画編集アプリで作成しました。

PC用編集ソフトのように編集機能が充実しているので、好みの雰囲気に仕上げることができますし、どのトランジションを使おうか、どのエフェクトを使おうかな…なんて作成中も迷う楽しみがあります。

リラックスする曲や楽しい曲、ノスタルジックな曲…映画などを観ている時、BGMによって感情を揺さぶられることはありませんか。動画を見た時にその時の情景や気持ちが蘇ってくるようなBGMを入れると、一味も二味も違う印象的な映像になります。

ロイヤリティーフリーの音楽サイトにはYouTubeでもよく見かける「Artlist」や「Epidemic Sound」などがあります。

撮影時の注意

両手でカメラを持ち、足は肩幅くらいに開いて脇を締めます。 手ぶれ補正の設定をしても、カメラを動かすとぶれの原因になります。

まずは風に揺れている植物や水の流れなど、動きのあるものをカメラは固定したままで撮影してみましょう。動きのある被写体を追う場合、足を踏み出すと振動で手ブレが起きます。なるべく立ったまま、体の向きだけを変えてカメラで被写体を追うようにしましょう。

三脚を使用する場合はカメラが誤作動を起こさないよう、手ぶれ補正の設定はOFFにします。

撮影時の設定

フォーカス

AFとMFは両方を使い分けましょう。

AFはピントを自動的に合わせてくれますが、撮影中に意図しないものが手前に入ってきた時にそちらにピントが合ってしまいます。MFに設定しておくと一度ピントを合わせれば動かない限りはピントが合い続けます。

トラッキング機能で被写体を追従する方法やタッチ操作でピントを合わせる機能などがあり、カメラの機種によって仕様は様々です。

フォーカスだけに限らず動画を撮影する際の便利な機能が搭載されていることもあるので、ご自身が使いやすいようにカスタム設定をしておくと撮影がスムーズになります。

例えば私が使用しているSONYα7Ⅳには、AFに設定をしている時でも任意のボタンを押している間だけMFに切り替えられる機能があるのでとても便利です(その逆でMFに設定している時はAFに切り替え)。

アスペクト比・解像度

アスペクト比は、画像やビデオの縦横比を表す比率のことを指します。具体的には、画像の幅と高さの比率を表す数値です。写真では4:3や3:2の比率がよく使われていますが、YouTubeやSNS、PCのモニターなどの映像では16:9の比率が主流です。

解像度は画面上のピクセル数によって表される画像やディスプレイの詳細度や精細さを示す指標です。具体的には、画面の横方向と縦方向のピクセル数の組み合わせで表されます。

例えば、一般的なフルHD解像度は1920x1080ピクセルであり、横に1920ピクセル、縦に1080ピクセルの画素が並んでいます。解像度が高いほど、画面上のピクセルがより細かく表示されるため、画像がより鮮明に表示されます。

フレームレート

フレームレートはFPS (frame per second)という単位で示されます。(30Pのように示されることもあります。) 1秒間に何枚の写真で動画を構成するかを示す値です。30fpsの場合は1秒間に30フレームの写真を撮影していることになります。

フレームレートによって映像の滑らかさが変化するので、どんな映像を撮りたいかによって変更しましょう。

  • 24fps:映画などによく採用されています
  • 30fps:テレビやDVDなどで採用されています
  • 60fps:スポーツの被写体のように動きが重要なもの。あとでスローモーションにしたいとき
  • 120p:主にスローモーション撮影

数字が大きいほど動きが滑らかになりますが、情報量が多くなるのでデータ量も大きくなってしまいます。

一定の速さで回転する扇風機を24p、60pのフレームレートで撮影しました。

シャッタースピード

フレームレートと合わせて設定するのがシャッタースピードです。シャッタースピードはフレームレートの2倍分の1(倍の数値がない場合は近い数値)に設定すると良いと言われています。

上記の数値は基本の設定ですので、必ずこの設定にしなければならないということではありません。

シャッタースピードが早くなると滑らかな映像になりますが、早くし過ぎるとブレの少ない不自然な動画になってしまいます。シャッタースピードは遅過ぎ・早過ぎのどちらにも注意ということになりますね。

動きのあるものを撮影したときに生じるブレやぼけのことをモーションブラーと言います。

フリッカー対策

前述のシャッタースピードは「フリッカー対策」に繋がります。蛍光灯は人間の目には見えない速さで点滅を繰り返しており、これが原因で撮影中にちらつく現象「フリッカー」が起きます。電気の周波数とシャッタースピードのズレをなくすことでフリッカーを防ぐことができます。

周波数は東日本50Hz、西日本は60Hzで、フリッカーを防ぐ対策としてシャッタースピードを下記のように50Hz、60Hzの倍数分の1に設定します。

  • 東日本:1/50 ,1/100
  • 西日本:1/60 ,1/120

記録サイズ

記録サイズは、撮影する映像の画面の大きさを示します。一般的な解像度には、HD(1280x720ピクセル)、Full HD(1920x1080ピクセル)、4K(3840x2160ピクセル)などがあります。解像度が高いほど、より鮮明な映像を得ることができますが、ファイルサイズも大きくなります。

ファイル形式(記録形式・記録方式)

SONY α7 IVの設定画面
SONY α7 IVの設定画面
FUJIFILM X-S10の設定画面
FUJIFILM X-S10の設定画面

動画を保存する際のデータの形式を指します。代表的なファイル形式には、MP4、AVI、MOVなどがあります。ファイル形式は、再生や共有のために利用されます。

一般的に使用されているのはMP4で高画質でありながら比較的小さなファイルサイズで保存できます。Instagramの動画に推奨されている形式はMP4またはMOVです。XAVCはSONY独自の規格です。

bit深度/ビットレート/クロマサブサンプリング

ビット深度(bit)は映像の色情報の精度を表します。一般的にビット深度が高いほど色表現が細かくなり映像のディテールが向上します。

ビットレート(M)は1秒あたりに送受信できる動画全体の情報量やデータ量を示します。ビットレートが高いほど映像の品質が良くなりますがファイルサイズも大きくなります。 クロマサブサンプリング(「4:4:4」「4:2:2」などの数字)は色情報の効率的な圧縮方法を示します。

ISO感度

基本はAUTOで大丈夫です。設定を変更する場合は高くし過ぎるとノイズが出てしまうので上限を決めておきましょう。

絞り

絞りは開放に設定すると背景がよくボケて、明るい動画を撮ることができますが、先述した通り1/50などの低いシャッタースピードで、絞り値も低く設定すると状況によっては明る過ぎてしまいます。そこで必要になるのがNDフィルター(Neutral Density Filter)です。

NDフィルターはサングラスのような役割をするフィルターで光量を減らすことができ、明るい環境下でも広い絞りを使うことができるため、被写体をより際立たせることができます。天候の変化や屋外・室内と場所が変わっても取り外しの手間がない可変式NDフィルターがおすすめです。

NDフィルターの使い方とおすすめをご紹介」の記事に詳細が記載されているのでぜひ参考にしてください。

必要な機材

  • カメラ
  • NDフィルター
  • SDカード
  • 三脚
  • バッテリー

三脚やNDフィルターは状況次第で使用しなくても撮影ができます。この記事の動画のほとんどは手持ちで撮影しました。

最後に

スマートフォンで簡単に動画撮影を楽しむことができる昨今ですが、初めて一眼レフカメラで動画を撮影した時に感じたハッとする美しさは忘れられません。

初めはブレたり、ピントが外れたりと思うように撮れないかもしれません。ですが、少し手ぶれがあるくらいの映像も人間味があっていいな…と私は感じます。

上手に撮ろうと頑張り過ぎないで本来の目的を楽しむことを1番に、動画で思い出を残してみましょう。

雪の日に何気なく撮影していた動画。短いワンシーンだけの動画ですがお気に入りです。

Rio

Rio

2018年秋、夫の故郷である北海道へ移住。HP「ヒカリトオト」にて夫婦で撮り続けている写真と共に想いや暮らしを綴っています。

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