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一人の世界も、寄り添う時間も。 流れていく家族の日常を残しておきたくて
家族との日常を発信しながら、出張フォトグラファーとして活動されている さきこさん。お写真を拝見していると、ふとした瞬間を残すことの大切さや、写真を撮る意味を改めて思い起こさせてくれます。その背景にある思いをもっと知りたくて、お話を伺いました。
著者: さきこ | 作成日: 2025/11/25






― はじめにさきこさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
写真を撮り始めたのは、子どもが生まれる前、夫婦でキャンプに行くようになった頃でした。旅先の景色や空気を残したくてカメラを持ち始めたのが最初です。子どもが生まれてからは、我が子の写真を撮ることに夢中になりました。でも、写真のためにどこかに出かけたり、子どもにポーズをお願いしたりするのは苦手で…。
インスタグラムなどで“日常”を丁寧に撮っている方々の写真に出会って、「ありのままを撮ればいいんだ」と気づいたときから、子どもの写真を撮るのがどんどん楽しくなっていきました。
特に、2歳と0歳のふたりを自宅で見ていた時期は、毎日が大変で余裕もなかったけれど、カメラを通して見ると、泣いたり散らかしたりしている姿もどこかおかしくて、愛おしくて。写真を撮ることで、子育てそのものを楽しめるようになっていったと思います。
― 「写真がなければ思い出すことも難しいような、ふとした瞬間を残していくことの大切さやかけがえのなさ」を感じます。さきこさんは、どんな瞬間に惹かれ、写真に残されているのでしょうか。
そんな風に感じていただき嬉しいです。ありがとうございます。わたし自身が忘れっぽいので、忘れそうな何気ない瞬間こそ残しておきたい気持ちが強いのかもしれません笑
特に、家族の関わりを感じる瞬間に心惹かれることが多いです。きょうだいが顔を見合わせて笑っていたり、何気なく寄り添っている様子にその空気ごと残したくなるような気持ちになります。また、子どもがひとりでいる時の姿も同じくらい好きで、そういうシーンにも惹かれてしまいます。夢中で遊んでいたり、ぼんやりしていたり、そういう“その子らしさ”があふれる瞬間に出会うと、静かに心が動いて、ついカメラを向けたくなります。
子どもと暮らしてみると、自分の子ども時代を思い出したり、雨の日の水溜り・散らかった部屋に差し込む光など、これまで目に留めなかった光景が美しく見えたりもして、そういう「子どもとの暮らしの中で見つけた光景」を撮ることも好きです。整った表情や特別な出来事じゃなくても、ただ淡々と過ぎていく日々の中に「この光景もいつか見られなくなるかも」と思うと残したくなります。







― 家族にしか見せない表情や仕草など、カメラの存在を感じさせない写真ばかりで、さきこさんの生活に入り込んだかのような感覚を覚えます。カメラとの距離感がとても自然で、写真を撮ること自体が生活の一部になっているように感じます。撮影をされるにあたって何か意識されていることや心掛けていることはありますか。
残したい光景が目の前にあるときは、なるべく声をかけずに、気づかれないようにそっと撮るようにしています。
カメラを向けられていない時の表情や仕草って、その人らしさがいちばん出る気がして。 あとは、会話をしながらとか、普通に過ごしながらシャッターを切ることも多いです。 カメラもリビングのいつでも手に取れる場所に置いています。
我が子たちに関しては、「またママが撮ってるな〜」くらいの気持ちでいてくれているんだと思います(笑)そのおかげで、撮られることを意識せずに、いつものままの姿でいてくれています。
撮っていると、「もうちょっとこうしてほしいな」とか「こうだったらいいのに」と欲がでることもありますが、そんな時こそ“これでいいんだよ”って自分に言い聞かせていて。 目の前の出来事をそのまま肯定する気持ちで撮ることが、わたしにとっては大切なことだなと思っています。









― 家族写真を中心にフォトグラファーとして出張撮影の活動をされていらっしゃるかと思います。ご家族とは異なる距離感の撮影になるからこそ、難しさもあるかと思います。お客様のご要望への向き合い方や、出張撮影で大切にされていることをお聞かせください。
出張撮影では、そのご家族らしい時間を残すことをいちばん大切にしています。 きれいに整った写真よりも、ふと笑い合ったり、視線が重なったりするような、その日の空気ごと写る写真が好きです。
撮影の前に行う打ち合わせでは、「どんな時間を残したいか」を一緒に話す時間を大切にしています。 その中で、撮影だけでなく“どんな形で残したいか”まで一緒に考えることも多いです。たとえば、リビングに飾る写真にしたいのか、アルバムにまとめたいのか――そのイメージを共有してもらうことで、撮るときの目線も少し変わる気がしていて・・。撮影当日は、ご家族のペースに合わせて自然に過ごしてもらいながら、普段の延長のような時間を一緒に過ごす気持ちで撮っています。
「撮影をきっかけに楽しい時間を過ごせたな」と感じてもらえることが、わたしにとっていちばん嬉しいです。







― 続いて、さきこさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
出張撮影ではデジタル、自分の家族を撮るときはフィルムカメラを使うことも多いです。ずっと使っていた PENTAX K-1 は今も大切な一台で、その色味や描写には特別な愛着があります。
今年に入ってからは Nikon Z6III をメインに使うようになり、軽さや操作性のおかげで、撮影の幅が少し広がったように感じています。光の変化や子どもの動きにも強くて、その瞬間を確実に残せる安心感があります。レンズは AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G と AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G を使っています。 どちらもやわらかいボケ感がとても気に入っていて、被写体と背景のあいだにある空気ごと、やさしく写しとってくれるようなところが好きです。
自分の家族を撮るときは PENTAX 67 や PENTAX ME Super を使うことも多く、フィルムならではの少し不確かでやわらかな描写に惹かれています。仕上がりを待つ時間も含め、撮る時間そのものをゆっくり味わえるのがフィルムの魅力だと思っています。








― 最後に、さきこさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットをひとつ選ぶのはとても難しいのですが、 家の壁に額装して飾っている一枚があります。

お昼寝をしている次女と末っ子を撮った写真で、しんとした部屋に響く寝息と、並んでぐっすり眠っている姿がかわいくて、シャッターを切りました。今ではもう2人ともお昼寝をすることもなく、寝室も別々になったので、見返すたびに懐かしくなる光景です。撮った当時よりも、額装を毎日目にしているうちに、その時の空気や気持ちが少しずつ自分の中で深まっていったように感じます。
機材については永遠に憧れているのですが、FUJIFILM GFXはずっと気になっています。PENTAX 67で撮った写真にはどれも深い思い入れがあり、いつかは中判デジタルでも撮影してみたいという気持ちがあります。
今後の抱負は、これからも、一組一組のご家族との時間を丁寧に積み重ねていくことです。撮影をきっかけに「家族っていいな」と感じてもらえるような、あたたかな写真を届けていけたらと思っています。
そしていつかは、写真展のような形で、 自分が感じている“なんでもない日々の尊さ”や“暮らしの中の美しさ”をもっと多くの人と共有できたら嬉しいです。写真を通して、変わっていく日々の中にある静かな美しさを、これからも丁寧に残していきたいです。
著者
さきこさんの使用カメラ
さきこさんの使用レンズ













