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SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art [シグマSA用]

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art [シグマSA用]

SIGMA SAマウント
2016/04/22発売

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art [シグマSA用]は、APS-Cフォーマット専用ながら、50mmから100mmまでズーム全域で開放F1.8を実現した大口径中望遠ズームです。シグマSAボディではポートレートに使いやすい中望遠域を一本でカバーし、単焦点レンズのような明るさと、ズームによる画角選択を両立することを狙ったArtラインの一本です。

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著者: ONE SCENE 編集部

単焦点レンズを交換する代わりに、50-100mmをF1.8のままズームする

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Artは、APS-Cフォーマット専用の大口径中望遠ズームレンズです。2016年に登場し、先行する18-35mm F1.8 DC HSM|Artのコンセプトを中望遠域へ展開。50mmから100mmまで、ズーム全域で開放F1.8を維持します。

このレンズの特徴は、一般的な望遠ズームのように焦点距離の広さを追求するのではなく、ズーム域を2倍に抑えてF1.8という開放F値を実現したことにあります。シグマは35mm判換算の画角について、85mm、105mm、135mm相当というポートレートで使われる単焦点レンズの焦点域を一本でカバーすることを開発時の価値として示していました。

その代わり、最大径93.5mm、全長170.7mm、重量1,490gと、APS-C用レンズとしては大きく重い設計です。軽量な望遠ズームではなく、「単焦点レンズを交換せずに中望遠域の画角を変えながら、F1.8を使う」という目的がはっきりしたレンズです。

特徴①|ズーム全域F1.8が、中望遠での撮り方を変える

50-100mmの全域でF1.8を使用できるため、撮影者は明るさを変えずに構図を調整できます。F2.8に対して1段以上明るく、同じISO感度ならより速いシャッタースピードを選びやすいため、暗い場所や動く人物を撮影するときにもF1.8という仕様が意味を持ちます。

被写界深度を浅くしやすいことも、中望遠域とF1.8の組み合わせならではの特徴です。被写体との距離や背景との位置関係にも左右されますが、開放F1.8を選べることで、F2.8クラスのズームよりピントを合わせた被写体と背景を分離しやすくなります。9枚羽根の円形絞りも採用されています。

この設計によって、50mm、70mm、85mm、100mmなどへ構図に合わせて画角を変えながら、開放F1.8を維持できます。単焦点レンズの明るさを求めながら、撮影位置を大きく動かせない場面でも画角を調整したい場合に、このレンズならではの意味があります。

特徴②|F1.8を「使える明るさ」にするためのArtラインの光学設計

明るいだけでは、開放F1.8を積極的に使えるズームレンズにはなりません。本レンズは15群21枚の光学系を採用し、3枚のFLDガラス、1枚のSLDガラス、3枚の高屈折率SLDガラス、高屈折率高分散ガラス1枚を配置。シグマは、軸上色収差や倍率色収差を抑え、ズーム域とフォーカス域の全体で光学性能を確保する設計としています。

第三者による実写測定でも、開放F1.8から高い解像性能を示す結果が報告されています。ePHOTOzineによるAPS-C機での測定では、50mmでは中央・周辺ともF1.8から高い数値を記録し、70mm、85mm、100mmでも開放から良好な結果が確認されています。これは第三者による特定ボディでの測定結果であり、すべての撮影条件で同じ結果を保証するものではありませんが、F1.8が単にスペック上用意された絞り値ではないことを理解する材料になります。

AFには超音波モーターHSMを搭載しています。このレンズではF1.8と光学性能を両立するためHSM自体も新設計され、従来構成より約30%薄型化。AF駆動中でもフォーカスリングの操作によってMFへ移行できるフルタイムマニュアルにも対応しています。

特徴③|インナーズームと固定式三脚座で、大型レンズを扱いやすくする

50-100mm F1.8という仕様の代償として、本体重量は1,490gに達します。そのためシグマは光学性能だけでなく、大型レンズを撮影時にどう扱うかについても設計へ反映しています。

ズームとフォーカスにはインナーズーム、インナーフォーカス方式を採用しており、焦点距離やピント位置を変えてもレンズ全長が変化しません。大きなレンズですが、ズーム操作によって鏡筒が前方へ伸びるタイプではないため、構えた状態で全長を一定に保てます。

鏡筒には固定式の三脚座も組み込まれています。三脚座には90度ごとのクリックストップがあり、三脚や一脚を使用するときに縦位置と横位置を切り替えられる構造です。1,490gという重量そのものが消えるわけではありませんが、その重量を前提として撮影時の操作性まで設計されているレンズです。

購入前に知っておきたいこと|APS-C専用で、手ブレ補正は非搭載

製品名の「DC」はAPS-Cフォーマット用レンズであることを示しています。シグマ公式もAPS-Cサイズ相当より大きな撮像素子を持つカメラには使用できず、使用した場合には画面にケラレが生じると案内しています。フルサイズ対応の「DG」レンズとは異なるため、中古で購入する際には特に確認したいポイントです。

また、製品名に「OS」の表記はなく、レンズ内手ブレ補正機構は搭載されていません。F1.8によってシャッタースピードを確保しやすいことと手ブレ補正は別の機能なので、静止した被写体を低速シャッターで撮る場合などは、カメラの保持や三脚・一脚の使用を含めて考える必要があります。

今回の製品はシグマSAマウント用で、商品コードは「00-85126-69356-5」です。同じ50-100mm F1.8 DC HSM|ArtにはキヤノンEF用とニコンF用も存在するため、外観や製品名だけでなくマウントを確認する必要があります。

SAマウント版にはレンズファームウェアVer.1.01が公開されており、SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11使用時にAFがまれに不安定になる現象への修正が含まれています。SAマウントのレンズをMC-11経由でソニーEマウントボディに使用する場合は、シグマ公式のカメラ・レンズ対応表とファームウェア情報をあわせて確認してください。

18-35mm F1.8との関係|2本で広角から中望遠までF1.8という発想

このレンズを理解するうえで重要なのが、2013年に登場したSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM|Artです。18-35mm F1.8はAPS-C用ズームとしてズーム全域F1.8を実現し、50-100mm F1.8はそのコンセプトを中望遠側へ展開した製品として開発されました。

製品
焦点距離50-100mm18-35mm
F値F1.8〜16.0F1.8〜16.0
最短撮影距離95.0cm28.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚
重量1,490g810g
発売日2016/04/222013/06/14
表は左右にスクロールできます

両者は単純な前モデルと後継モデルではありません。18-35mmは広角から標準域、50-100mmは標準から中望遠域を担当する関係にあり、シグマ自身も50-100mmについて18-35mmのコンセプトを継承したレンズと位置づけています。

その一方で、50-100mm F1.8だけを見ればズーム倍率は2倍で、一般的な望遠ズームほど焦点距離は伸びません。望遠側の長さを求めるレンズではなく、ズーム域を限定する代わりにF1.8を実現した設計です。このトレードオフをどう評価するかが、一般的な望遠ズームとの大きな選択基準になります。

どんな撮影に向く?|中望遠単焦点の明るさとズームの自由度を両立したい人へ

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Artの価値は、「APS-Cだから小さくする」のではなく、APS-Cのイメージサークルを利用して50-100mm F1.8という仕様を成立させたことにあります。特に人物撮影では、撮影位置を大きく変えずに中望遠域の画角を選びながら、F1.8による浅い被写界深度や速いシャッタースピードを利用できます。

一方、1,490gという重量、95cmの最短撮影距離、手ブレ補正非搭載、100mmまでという望遠端は明確な制約です。軽さや望遠域の広さを求める場合には、このレンズの設計思想とは方向が異なります。

単焦点レンズを何本も交換する代わりに、中望遠域をF1.8のままズームしたい。その一点を優先する撮影者に対して、50-100mm F1.8 DC HSM|Artは代替しにくい仕様を持つレンズです。

著者

ONE SCENE 編集部

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製品情報

カテゴリズームレンズ
メーカーSIGMA
タイプ望遠
マウントSIGMA SAマウント

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SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art [シグマSA用]

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art [シグマSA用]

(本製品)

焦点距離50-100mm150-600mm100-400mm150-600mm70-200mm120-300mm
F値F1.8〜16.0F5.0〜22.0F5.0〜22.0F5.0〜22.0F2.8〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離95.0cm280.0cm160.0cm260.0cm120.0cm150.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚9枚9枚11枚9枚
重量1,490g1,930g1,160g2,860g1,085g3,390g
発売日2016/04/222015/05/292017/04/212014/10/242018/12/142013/04/26
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