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SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports [シグマSA用]

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports [シグマSA用]

SIGMA SAマウント
2013/04/26発売

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports [シグマSA用]は、120mmから300mmまでズーム全域で開放F2.8を維持するフルサイズ対応の大口径望遠ズームです。300mm F2.8の明るさを保ったまま120mmまで画角を広げられることを核に、手ブレ補正OSやHSM、カスタマイズ機能を組み合わせ、撮影位置を変えにくいスポーツや舞台などで構図を調整できるよう設計されています。

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著者: ONE SCENE 編集部

300mm F2.8を「ズームにする」という発想から生まれたSportsレンズ

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sportsは、35mm判フルサイズに対応し、120mmから300mmまでズーム全域で開放F2.8を維持する大口径望遠ズームです。シグマSAマウント用は2013年4月に発売され、新しいプロダクトラインとして再編されたSportsラインの第1弾となりました。

このレンズの出発点は、一般的な望遠ズームの望遠端を300mmまで伸ばすことではありません。シグマは、プロの撮影で長く使われてきた300mm F2.8をズーム化すれば、撮影可能な範囲をさらに広げられるという考えから120-300mm F2.8を開発しています。300mm F2.8の明るさを維持したまま、ズームリングを回せば120mmまで構図を広げられることが、このレンズの基本的な価値です。

その代わり、最大径121.4mm、全長291mm、重量3,390g、フィルター径105mmという大型のレンズです。軽量な望遠ズームではなく、300mm F2.8クラスの明るさとズームによる構図変更を一つの撮影システムとして成立させる方向に設計されています。

特徴①|120-300mmの全域でF2.8、撮影位置を変えずに構図を変える

120mmから300mmまで開放F2.8が変化しないため、ズームによって画角を変えても同じ開放F値を利用できます。300mm側で遠くの被写体を大きく捉え、被写体が近づいたときには120mm側へ引くといった構図変更を、レンズ交換なしで行えます。

シグマが開発時に具体例として挙げたのが、スポーツや舞台など撮影位置を自由に変えにくい場面です。300mmの単焦点レンズでは被写体との距離が変わったときに構図を合わせにくくなりますが、120-300mmなら撮影位置を維持したままズーム操作でフレーミングを調整できます。レンズ交換による撮影機会の損失を減らせることも、メーカーがこのズーム化に込めた狙いでした。

またF2.8は、暗い望遠ズームより速いシャッタースピードを選びやすく、動く被写体を撮影するときにも意味を持ちます。120mmから300mmという焦点域とF2.8を別々の特徴として考えるのではなく、「300mm F2.8の明るさを維持しながら画角を変えられること」が本レンズを理解するうえで重要です。

特徴②|18群23枚の光学系と約4段分のOSで、大口径望遠ズームを支える

光学系は18群23枚で、2枚のFLDガラスと1枚のSLDガラスを採用しています。望遠域で問題になりやすい色収差を補正するための構成で、シグマは単焦点レンズに匹敵する光学性能を目標として本レンズを設計しました。

手ブレ補正機構OSも搭載し、メーカー公称でシャッタースピード約4段分の補正効果を備えています。300mmという焦点距離ではわずかなカメラの動きも画面上のブレにつながりやすいため、手持ち撮影を支える重要な機能です。ただし、OSはカメラ側の動きを補正する機能であり、スポーツなど動いている被写体そのものを止めるものではありません。

AFには超音波モーターHSMを採用しています。さらにフォーカスリミッターを備え、AFが探索する距離範囲を制限することも可能です。明るさと光学性能だけではなく、実際に望遠域で動く被写体を追うための機能まで含めてSportsラインとして設計されています。

特徴③|USB DOCKでAF・OSまで「自分仕様」に調整できる

本レンズは、シグマがGlobal Visionとともに展開したSIGMA USB DOCKに対応した初期のレンズでもあります。USB DOCKとSIGMA Optimization Proを使用することで、レンズファームウェアの更新やピント位置の調整に加えて、SportsラインではAF速度、フォーカスリミッター、OSの動作などもカスタマイズできます。

たとえばフォーカスリミッターは、レンズ本体の既定範囲を選択するだけでなく、USB DOCKを使って撮影する被写体に合わせた距離範囲を設定できます。AFについても速度優先などの動作を選択でき、撮影対象に合わせてレンズの性格を調整できる仕組みです。

これは後年のSportsレンズにも受け継がれていく考え方ですが、本レンズでは120-300mm F2.8という光学仕様だけでなく、撮影者が用途に合わせて動作を調整できることまで含めてSportsラインの方向性が示されました。

旧APO 120-300mm F2.8との違い|焦点距離は同じでも、Sportsとして運用性を再設計

本レンズ以前にも、シグマにはAPO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSMが存在しました。旧モデルも18群23枚、120-300mm F2.8、最短撮影距離150〜250cm、最大撮影倍率1:8.1という基本的な光学仕様を持っており、Sportsモデルへの移行で焦点距離や開放F値が変わったわけではありません。

大きな違いは、新しいSportsラインとして操作性やカスタマイズ性まで含めて再構成されたことです。本レンズではUSB DOCKへの対応、カスタマイズ可能なAFやフォーカスリミッター、OSなどが導入され、撮影対象に合わせてレンズの動作を調整できるようになりました。

一方、旧モデルは2,950gだったのに対し、Sportsモデルは3,390gと約440g重くなっています。最大径も114.4mmから121.4mmへ拡大しました。旧型から単純に小型軽量化した後継ではなく、Sportsラインとしての堅牢性や操作性、カスタマイズ性を加える方向へ発展したモデルと考える方が、この世代交代を理解しやすいでしょう。

テレコン使用時は最大600mm F5.6|ただしファームウェアに注意

120-300mm F2.8という仕様は、対応するテレコンバーターを組み合わせることでさらに撮影範囲を広げられます。シグマSAマウント用では、TELE CONVERTER TC-1401を装着すると168-420mm F4、TC-2001では240-600mm F5.6となり、シグマの対応表ではいずれもAFに対応しています。

つまり、レンズ単体では120-300mm F2.8として使用しながら、必要に応じて420mm F4、あるいは600mm F5.6までシステムを拡張できます。300mm F2.8という明るい望遠端を持つことが、テレコンバーター使用時にも比較的明るい開放F値を維持できることにつながっています。

ただし中古品ではファームウェアに注意が必要です。SAマウント版はVer.1.01でTC-1401とTC-2001に最適化されましたが、この更新後は従来のAPO TELE CONVERTER 1.4x EX DGおよび2x EX DGが使用できなくなります。新旧テレコンバーターの互換性を一括して考えず、使用予定の組み合わせとレンズのファームウェアを確認する必要があります。

購入前に知っておきたいこと|3,390gの重量とSAマウントの運用

今回の製品はシグマSAマウント用で、商品コードは「00-85126-13756-4」です。同じ120-300mm F2.8 DG OS HSM|SportsにはキヤノンEF用とニコンF用も存在するため、中古品ではマウントを確認する必要があります。

また、3,390gという重量は購入前に確認しておきたい大きなポイントです。三脚座TS-51が標準で付属する設計であり、長時間の撮影では一脚や三脚を含めた運用を考えた方が扱いやすいレンズです。最短撮影距離も焦点距離によって150〜250cmとなるため、近距離撮影を主目的としたレンズではありません。

SAマウント版のファームウェアはVer.1.02まで公開されており、Ver.1.02ではSIGMA MOUNT CONVERTER MC-21 SA-L使用時にOSモード2の動作が最適化されています。LマウントボディへMC-21経由で装着する場合は、シグマ公式の対応表とレンズ、マウントコンバーター双方のファームウェアを確認して使用したいところです。

どんな撮影に向く?|300mm F2.8の明るさと、ズームの自由度を両方必要とする撮影へ

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sportsの中心にあるのは、300mm F2.8という大口径望遠レンズを120mmまでズームできるようにするという発想です。望遠端300mmの明るさだけを求めるなら単焦点という選択肢がありますが、本レンズでは撮影位置を変えずに画角を調整できます。

その性格が生きるのは、スポーツ、舞台、モータースポーツ、鉄道など、撮影者の位置がある程度固定される一方で、被写体との距離や必要な構図が変化する撮影です。F2.8通しに加えてOS、HSM、フォーカスリミッター、USB DOCKによるカスタマイズを利用でき、必要ならテレコンバーターで600mmまで焦点域を拡張できます。

一方、3,390gという重量と大きな鏡筒は明確なトレードオフです。軽量な超望遠ズームを持ち歩きたい場合とは方向性が異なります。300mm F2.8の明るさを維持しながら、被写体の動きに合わせて120mmまで瞬時に構図を広げたい。その必要性がある撮影でこそ、このレンズ固有の価値が明確になります。

著者

ONE SCENE 編集部

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製品情報

カテゴリズームレンズ
メーカーSIGMA
タイプ望遠
マウントSIGMA SAマウント

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SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports [シグマSA用]

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports [シグマSA用]

(本製品)

焦点距離120-300mm150-600mm150-600mm50-100mm100-400mm200-500mm
F値F2.8〜22.0F5.0〜22.0F5.0〜22.0F1.8〜16.0F5.0〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離150.0cm260.0cm280.0cm95.0cm160.0cm200.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚9枚9枚9枚9枚
重量3,390g2,860g1,930g1,490g1,160g15,700g
発売日2013/04/262014/10/242015/05/292016/04/222017/04/212008/06/30
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