
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II
マイクロフォーサーズマウント
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、35mm判換算28-300mm相当を一本でカバーする10.7倍高倍率ズームレンズです。広角から超望遠までを全長83mm・285gにまとめながら、防塵・防滴構造とZEROコーティングを採用。レンズ交換を減らせる高倍率ズームの利便性を、雨やホコリのある環境まで広げたモデルです。
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著者: ONE SCENE 編集部
28mmから300mmまでを、285gの一本にまとめる
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、マイクロフォーサーズ用の10.7倍高倍率ズームレンズです。
焦点距離14-150mmは35mm判換算28-300mm相当。風景や街並みを広く捉える広角域から、人物、スナップ、さらに離れた被写体を引き寄せる望遠域まで一本でカバーします。
それでいて最大径63.5mm、全長83mm、重量は285g。レンズ交換の回数を減らせるだけでなく、高倍率ズームそのものを小さく持ち歩けることが特徴です。
開放F値はF4.0-5.6で、明るさを優先した大口径ズームではありません。一本のレンズで対応できる撮影範囲と携帯性を優先した設計です。
II型ではそこへ防塵・防滴とZEROコーティングが加わりました。
つまり本レンズが目指したのは、単に「一本で済む」ことではありません。旅行やアウトドアで天候が変化しても、その一本をカメラから外さず使い続けやすくすることです。
特徴① 28-300mm相当の10.7倍ズームを全長83mm・285gに凝縮
高倍率ズーム最大の利点は、レンズ交換をせずに構図を大きく変えられることです。
28mm相当では風景や建築、室内などを広く捉え、標準域ではスナップや人物撮影、300mm相当まで伸ばせば離れた被写体を大きく写せます。
レンズ構成は11群15枚。DSAレンズ1枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、HRレンズなどの特殊レンズを組み合わせ、高倍率化とスリム化を両立しています。
最短撮影距離はズーム全域で50cmです。
望遠端ではレンズ先端から被写体まで約33cmまで近づくことができ、最大撮影倍率は0.22倍。35mm判換算では0.44倍相当となるため、300mm相当の画角を利用して花や小物などを大きく写す使い方もできます。
広角から超望遠、さらに望遠側での近接撮影まで一本で対応する。撮影領域の広さに対して285gという軽さが、このレンズの中心的な価値です。
特徴② II型で加わった防塵・防滴とZEROコーティング
II型へのモデルチェンジで重要なのが、防塵・防滴構造の追加です。
鏡筒内部へホコリや水分が入りにくいようシーリングを施し、対応する防塵・防滴カメラと組み合わせることで防滴性能を発揮します。
高倍率ズームとの組み合わせには、この性能がよく合います。
雨が降り始めたときやホコリの多い場所では、レンズ交換そのものがカメラ内部へ水分や異物を入れる要因になります。28-300mm相当を一本でカバーし、さらにレンズ自体も防塵・防滴とすることで、撮影環境が変化してもレンズを交換せず使い続けやすくなります。
もうひとつII型で追加されたのがZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングです。
従来のコーティングより高い透過率を持つコーティングをレンズ表面へ施し、ゴーストやフレアの発生を抑制します。
II型は焦点距離を伸ばしたモデルではありません。高倍率ズームとしての基本的な使い勝手を維持しながら、屋外で使い続けるための耐候性と逆光への対応力を加えたモデルです。
特徴③ MSCで静止画から動画まで静かにフォーカス
AFにはMSC(Movie & Still Compatible)機構を採用しています。
フォーカスには軽量な貼り合わせレンズ1枚を使用し、金属製のシャフトと送りねじを使ったスクリュードライブ機構で駆動。ギアを使用しないことで、AFの高速化と静音化を図っています。
MSCという名称の通り、静止画だけでなく動画撮影時のAFも考慮された仕組みです。
高倍率ズームは一本で幅広い場面に対応できることがメリットなので、静止画から動画へ切り替えても同じレンズをそのまま使えることは、その性格とよく合っています。
一方、レンズ内手ブレ補正は搭載していません。
手ブレ補正が必要な場合は、OM-Dなどボディ内手ブレ補正を搭載したカメラとの組み合わせが基本になります。特に300mm相当まで使用する場合には、組み合わせるボディ側の手ブレ補正性能も確認しておきたいところです。
初代14-150mmとの違い|撮影範囲はそのまま、使える環境を広げたII型
初代M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6は2010年に登場しました。
初代も14-150mm、35mm判換算28-300mm相当の10.7倍ズームで、レンズ構成は11群15枚。最短撮影距離50cm、F4.0-5.6、最大径63.5mm、全長83mmという基本仕様もII型と共通しています。
そのため、II型は焦点距離や明るさを変えるような全面的な光学設計の刷新ではありません。
大きな違いは、防塵・防滴構造とZEROコーティングが追加されたことです。
重量は初代の260gからII型では285gへ25g増えましたが、その代わりに対応する防塵・防滴ボディと組み合わせて悪天候へ対応できるようになりました。
最大撮影倍率にはわずかな違いがあり、初代の0.24倍に対してII型は0.22倍です。一方、焦点距離や最短撮影距離など、高倍率ズームとしての基本的な撮影範囲は受け継がれています。
つまりII型で変わったのは「何mmまで撮れるか」ではなく、「その28-300mm相当をどこまで持っていけるか」です。
一本で済ませられる高倍率ズームだからこそ、レンズ交換を避けたい雨やホコリのある環境にも対応させる。その方向へ初代の利便性を発展させたのがII型です。
どんな撮影に向く?|レンズ交換より、一本で歩き続けたい
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIが活きるのは、撮影対象をあらかじめひとつに決めず、カメラを持って長時間移動するような撮影です。
旅行なら、街並みを28mm相当で撮った直後に、遠くの建物や人物を300mm相当まで引き寄せられます。登山やアウトドアでも、285gという軽さと防塵・防滴を活かしながら、レンズ交換を減らして撮影を続けられます。
一方、F4.0-5.6という明るさやレンズ内手ブレ補正非搭載など、一本で幅広い焦点距離をカバーするためのトレードオフもあります。暗所での撮影や大きなボケ、より長い超望遠を優先するなら、それぞれに特化したレンズを比較する意味があります。
このレンズの強みは、一つひとつの撮影領域を専用レンズと競うことではありません。
28-300mm相当という広い範囲を83mm・285gの一本にまとめ、防塵・防滴まで備えることで、「次に何を撮るか分からないから何本も持つ」という状況を減らす。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、レンズを選びながら撮るのではなく、一本を付けたまま歩き続けるための高倍率ズームです。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
販売中の中古商品
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:39,600円(定額)
製品情報
| カテゴリ | ズームレンズ |
|---|---|
| メーカー | OM SYSTEM |
| タイプ | 高倍率 |
| マウント | マイクロフォーサーズマウント |


















