
TAMRON AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC Model A20E (キヤノンEF用)
Canon EFマウント
TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO(Model A20)は、広角28mmから望遠300mmまでをカバーするフルサイズ対応の高倍率ズームレンズです。タムロンが独自開発した手ブレ補正機構VCを初めて搭載したレンズとして2007年に登場し、10.7倍のズーム域、全域0.49mの最短撮影距離、300mm時1:3の近接性能を1本にまとめています。
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本体の買取額:12,360円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
タムロン初のVCを搭載した4代目28-300mm
TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO(Model A20)は、35mmフルサイズに対応し、28mmから300mmまでを約10.7倍でカバーする高倍率ズームレンズです。2007年に登場し、タムロンの28-300mmシリーズとしては4代目に位置づけられます。
このレンズの歴史的な意味は焦点域そのものではなく、タムロンが独自開発した手ブレ補正機構VC(Vibration Compensation)を初めて搭載したことにあります。それまで磨いてきた高倍率ズームへ手ブレ補正を加えることで、望遠端300mmまでを1本で持ち歩くというコンセプトをさらに実用的なものにしました。
28mmでは風景やスナップ、標準域では人物、300mmでは離れた被写体へと、撮影対象に合わせてレンズを交換する必要がありません。画質や明るさを特定の焦点域へ集中させるのではなく、1本で撮影機会を広くカバーすることがA20の基本的な役割です。
3コイル方式から始まったタムロンの手ブレ補正VC
A20に搭載されたVCは、3対の駆動コイルと摺動用ボールを配置したタムロン独自の構造を採用しています。補正レンズを3つの駆動コイルによって制御し、ボールの転がり摩擦を利用して支持することで、応答性の高い手ブレ補正を実現しました。
高倍率ズームでは、望遠側へ移るほどわずかなカメラの動きが画面上で大きなブレとなって現れます。28mmから300mmまでをレンズ交換なしで使うA20にとって、VCは単なる追加機能ではなく、高倍率ズームの用途を望遠側まで広げるための重要な技術でした。
このVCはA20だけで終わらず、その後の18-270mmや70-300mm、大口径ズームなどへ展開されていきます。A20はタムロンの高倍率ズーム史だけでなく、同社の手ブレ補正レンズの出発点というHistorical Valueを持つモデルです。
28-300mmに全域0.49mと最大1:3の近接性能を組み合わせる
レンズ構成は13群18枚。XR(高屈折率)ガラスやLDレンズ、非球面レンズを利用し、28-300mmという大きなズーム比をコンパクトな鏡筒へまとめています。
最短撮影距離はズーム全域で0.49mです。さらに300mm・最短撮影距離では最大撮影倍率1:3を実現し、望遠端を使えば花や小物などを大きく切り取る撮影にも対応します。
デジタルカメラで問題になりやすいゴーストやフレアへの対策として、レンズ面のマルチコートに加えて、貼り合わせ面にもインターナル・サーフェイス・コーティングを採用しています。フィルムとデジタルの双方に対応する「Di」世代らしく、デジタル一眼レフでの使用を考慮した光学的な対策が盛り込まれています。
後継A010ではPZDと特殊硝材でさらに小型軽量化
2014年には、28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)が登場します。焦点距離と開放F値、最短撮影距離0.49mという基本構成はA20から受け継ぎながら、光学系とAF機構を刷新した世代です。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 28-300mm | 28-300mm |
| F値 | F3.5〜40.0 | F3.5〜22.0 |
| 最短撮影距離 | 49.0cm | 49.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 7枚 |
A20が13群18枚なのに対し、A010は15群19枚。UXRガラスをはじめとする特殊硝材を積極的に使い、AFには小型の超音波モーターPZDを採用することで、フルサイズ用28-300mmのさらなる小型軽量化を進めました。
近接性能には違いがあり、A20は300mm時に最大撮影倍率1:3、A010は1:3.5です。新しいA010がすべての数値でA20を上回るわけではなく、A010では携行性やAF機構を含めたシステム全体の洗練が進められています。
A20からA010への流れを見ると、タムロンが28-300mmという焦点域を変えるのではなく、「これだけ広い焦点域をどこまで実用的に持ち歩けるか」を継続して追求してきたことが分かります。
どんな人に向く?|レンズ交換を減らして28-300mmを使いたい人へ
A20の強みは、28mmから300mmまでの10.7倍ズーム、VC、全域0.49mの最短撮影距離を1本にまとめていることです。旅行や屋外イベントなど、次に何を撮るか分からない状況では、広角から望遠まで即座に画角を変えられます。
一方、開放F値はF3.5-6.3の変動式で、望遠端ではF6.3になります。大口径標準ズームや望遠ズームのような明るさを得るためのレンズではなく、焦点域の広さとのトレードオフを受け入れる必要があります。
後のA010と比べても世代の古いレンズですが、28-300mmという基本的な役割は変わりません。さらにタムロン初のVC搭載レンズという技術史上の意味と、300mmで1:3まで寄れる近接性能を持つことが、A20固有のCore Valueです。
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製品情報
| カテゴリ | ズームレンズ |
|---|---|
| メーカー | TAMRON |
| タイプ | 高倍率 |
| マウント | Canon EFマウント |
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