
RICOH GR II
その他
2015/07/17発売
RICOH GR IIは、有効約1,620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと35mm判換算28mm相当・F2.8の単焦点GR LENSを搭載したコンパクトデジタルカメラです。初代APS-C GRのレンズ、センサー、GR ENGINE Vという基本構成を受け継ぎながら、GRシリーズで初めてWi-FiとNFCを搭載。フルプレススナップをはじめとする速写性に加え、撮影した写真の転送やスマートフォンからのリモート操作まで取り込んだ2代目APS-C GRです。
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本体の買取額:58,800円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
初代APS-C GRを大きく変えなかった2代目
RICOH GR IIは、2015年に発売された単焦点コンパクトデジタルカメラです。有効約1,620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、35mm判換算28mm相当となる18.3mm F2.8のGR LENSを搭載しています。
GRシリーズでは、2013年の初代GRで大きな転換がありました。それまでのGR DIGITAL IVが1/1.7型CCDを採用していたのに対し、GRでは23.7×15.7mmのAPS-CサイズCMOSセンサーへ大型化。製品名から「DIGITAL」が外れ、レンズもAPS-Cセンサーに合わせて18.3mm F2.8へ新設計されました。
その2年後に登場したGR IIは、この基本構成を大きく変えていません。有効画素数は約1,620万画素、レンズは18.3mm F2.8、画像処理エンジンはGR ENGINE V。GRからGR IIへの進化は、カメラの中心を作り直すものではありませんでした。
大きく変わったのはWi-FiとNFCです。撮るための基本構成を維持したまま、撮った写真をスマートフォンへ送り、その場で活用するところまでGRの機動力を広げたモデルと捉えると、GR IIの立ち位置が分かりやすくなります。
28mm F2.8とAPS-Cを約251gのボディに収める
GR IIのレンズは5群7枚構成の18.3mm F2.8。35mm判換算では約28mm相当となり、光学ズームはありません。
撮像素子は23.7×15.7mmのAPS-CサイズCMOSで、有効画素数は約1,620万画素。光学ローパスフィルターを持たない構成を採用しています。静止画は最大4,928×3,264ピクセルで、JPEGに加えてDNG形式のRAW記録にも対応します。
それを約117.0×62.8×34.7mm、電池とSDカードを含めて約251gのボディに収めています。レンズ交換式カメラのようにレンズを選ぶことも、ズームレンズのようにその場で焦点距離を変えることもできませんが、カメラを持ち出せば28mmの撮影環境がひとつの小さなボディで完結します。
GR IIの28mm単焦点という制約は、単なる機能不足ではありません。撮影者自身が動いて被写体との距離を決め、ひとつの画角を使い込むというGRシリーズの撮影スタイルそのものです。
AFを待たずに撮れるフルプレススナップ
GR IIには、GR DIGITAL時代から受け継がれてきた「フルプレススナップ」が搭載されています。
通常のAF撮影では、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせてから全押しします。フルプレススナップではシャッターボタンを一気に押し込むと、あらかじめ設定したスナップ距離で撮影できます。
つまり、目の前で起きたことに対してAFが合うのを待たず、そのままシャッターを切るという選択ができます。28mmの広い画角と組み合わせ、撮影距離をある程度予測しながら使うことで成立する機能です。
フォーカスモードには通常のマルチAFやスポットAFだけでなく、ピンポイントAF、被写体追尾AF、MF、スナップ、∞、コンティニュアスAFなども用意されています。GR IIの速写性は単純なAF速度だけではなく、撮影者が状況に応じてピント合わせの方法そのものを選べることにもあります。
GR IIで初めて、撮った写真をその場でスマートフォンへ
GR IIで初めて搭載されたのがWi-FiとNFCです。リコーはGR IIを、GRシリーズで初めてWi-Fi/NFCを搭載したモデルとして発表しています。
スマートフォンやタブレットとは「Image Sync」を利用して接続し、カメラ内の画像を閲覧・転送できます。NFC対応端末では、対応するAndroid端末をカメラへタッチしてペアリングすることも可能です。
さらにGR II専用の「GR Remote」も用意されました。これはWi-Fi接続したスマートフォンなどのブラウザーからGR IIを操作する仕組みで、ライブビューを確認しながらシャッターを切るだけでなく、絞り、シャッタースピード、ISO感度などの設定にも対応しています。
GR IIの通信機能は、後のカメラにWi-Fiが搭載されることとは少し意味が異なります。ポケットから出して素早く撮るというGRの機動性を、撮影後の画像転送やリモート操作にまで広げた機能だからです。
ただし、通信機能はスマートフォン側のOSやアプリ環境にも依存します。中古でGR IIを選ぶ場合、発売当時と同じアプリ連携環境が将来にわたって保証されるわけではない点は、カメラ本体の撮影機能とは分けて考える必要があります。
ISO 25600、1/4000秒、内蔵NDフィルター
感度はISO 100〜25600に対応。シャッタースピードは最高1/4000秒から最長300秒まで設定でき、バルブとタイム撮影も利用できます。
レンズにはNDフィルターも内蔵されています。明るい屋外で光量を抑えたい場合にも、外付けフィルターを装着することなくカメラ側で対応できます。
露出モードはプログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、シャッター&絞り優先AE、マニュアル露出を搭載。小型のレンズ一体型カメラですが、撮影者が露出を積極的に決められる構成です。
一方、ボディ内手ブレ補正は搭載していません。後のGR IIIでは3軸の撮像素子シフト式手ブレ補正が搭載されるため、ここは同じAPS-C GRでも大きな世代差になります。
35mmと47mm相当を使えるクロップモード
GR IIのレンズ自体は28mm相当の単焦点ですが、クロップ機能によって35mm相当と47mm相当の画角でも撮影できます。
これは光学ズームではありません。センサーの使用範囲を切り替えることで画角を狭くする機能なので、記録画素数も変化します。
それでも、28mmでは被写体との距離を詰めにくい場面や、少し狭い画角で構図を整理したい場合には選択肢になります。基本は28mm単焦点でありながら、必要に応じて35mm・47mm相当へ切り替えられる設計です。
GR IIを28mmだけのカメラとして使うこともできますし、クロップを含めた3つの画角を使い分けることもできます。どちらを選ぶかは、撮影者の使い方に委ねられています。
約4コマ/秒。ただしGR IIの「速さ」は連写枚数だけではない
連続撮影速度は公式仕様で約4コマ/秒です。RAW/RAW+では連続撮影可能枚数が約10枚となり、JPEGでは最大999枚とされています。
ただし、GR IIを高速連写を中心に選ぶカメラと考えると、その特徴を捉えにくくなります。
GRシリーズが重視してきた速さは、カメラを持ち歩き、必要な瞬間に構え、設定し、シャッターを切るまでの一連の流れです。フルプレススナップや片手で操作しやすいボタン/ダイヤル配置も、そのために用意されています。
1秒間に何枚撮れるかだけではなく、「撮ろうと思ったときにどう撮れるか」。GR IIのスナップシューターとしての性格は、こうした操作系まで含めて見る必要があります。
初代GRとの違いは、写真を撮る前より撮った後にある
初代GRとGR IIを比べると、撮影に関わる主要スペックには多くの共通点があります。
どちらも有効約1,620万画素のAPS-CサイズCMOS、18.3mm F2.8のGR LENS、GR ENGINE V、ISO 100〜25600を採用しています。最大記録サイズも4,928×3,264ピクセルです。
GR IIで大きく加わったのがWi-FiとNFCです。さらにAWBのアルゴリズムや高感度ノイズ処理が見直され、エフェクトの追加や外部フラッシュとのワイヤレス発光にも対応しました。
ボディサイズも大きくは変わりません。初代GRは約117.0×61.0×34.7mm・撮影時約245g、GR IIは約117.0×62.8×34.7mm・撮影時約251gです。
つまりGR IIは、初代GRを別のカメラへ作り変えたモデルではありません。初代APS-C GRで成立した28mm F2.8と約1,620万画素という基本構成を維持し、通信機能や画像処理、撮影機能を追加した世代です。
GR IIIとは、同じ28mmでも中身がかなり違う
後継のGR IIIでは、GR IIからカメラの基本構成が大きく変わりました。
有効画素数は約2,424万画素となり、画像処理エンジンやレンズも刷新。さらに3軸・4段の撮像素子シフト式手ブレ補正を搭載し、ボディも小型化されました。一方で、GR IIに搭載されていた内蔵フラッシュはGR IIIでは省略されています。
そのため、GR IIとGR IIIは「古いモデルと新しいモデル」という違いだけで判断する必要はありません。
より高画素なセンサーや手ブレ補正などを重視するならGR IIIまで比較する意味があります。一方、約1,620万画素のAPS-Cセンサー、28mm F2.8、内蔵フラッシュ、DB-65というGR IIの構成そのものを求めるなら、GR IIIとは異なる選択肢になります。
GR DIGITAL IIとはまったく別の世代
製品名についても注意が必要です。「GR II」と「GR DIGITAL II」は別のカメラです。
GR DIGITAL IIは2007年に登場した小型撮像素子時代のモデルですが、GR IIは2015年のAPS-Cモデルです。「DIGITAL」が入るかどうかで世代が大きく異なります。
さらに、2013年の前モデルは「GR」で、2015年が「GR II」、2019年には「GR III」が登場しています。中古品を検索すると似た名称のモデルが並ぶため、製品名だけでなくセンサーサイズや発売世代まで確認した方が確実です。
APS-C GRの基本形を残しながら、通信機能を加えた世代
GR IIを中古で選ぶ理由を、Wi-Fiが付いているからという一点だけで考える必要はありません。
約251gのボディにAPS-Cサイズの約1,620万画素センサーと28mm F2.8単焦点レンズを収め、RAW、内蔵NDフィルター、マニュアル露出、クロップ、フルプレススナップまで備える。そこにWi-FiとNFCを追加したことがGR IIの構成です。
一方で、手ブレ補正はなく、背面モニターは固定式でタッチ操作にも対応しません。Bluetoothも搭載されていません。通信機能についてはスマートフォン側の対応環境も確認する必要があります。
初代GRで完成したAPS-C・28mm単焦点という構成を大きく変えず、その撮影スタイルを維持したまま写真を外へ持ち出すところまで機動性を広げる。GR IIは、GRシリーズにおける大変革のモデルというより、初代APS-C GRを成熟させたモデルとして見ると、その立ち位置がはっきりします。
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ONE SCENE 編集部
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ECサイトの販売情報
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製品情報
| カテゴリ | コンパクトデジタルカメラ |
|---|---|
| メーカー | RICOH |
| タイプ | ハイエンド |
| マウント | その他 |
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