OM SYSTEM OM-5 Mark II ボディ ブラック

あらゆる撮影を一台で完結できる、プレイバリューの高いミドルクラス機

OMDSが展開するマイクロフォーサズ規格のミラーレス一眼シリーズは大きく分けて4機種。OM-5はOM-3に次ぐミドルクラス機にあたり、フラッグシップ機であるOM-1の機能を色濃く受け継がせることで、ライトな層にもOMDS製ミラーレス一眼シリーズの魅力を訴求する役割を持った機種といえます。

ハイレゾショット、ライブND、深度合成、ライブコンポジットといったOMシリーズ機に採用されているさまざまな撮影機能を使用することができることに加えて、先に登場したOM-3にも採用されている「コンピュテーショナル フォトグラフィボタン」（CPボタン）を追加することで即座に呼び出し可能に。いずれの撮影機能も、基本的には三脚やNDフィルターといったカメラ本体以外の道具を必要するものをカメラ一台で可能とする撮影機能で、その手軽さをより直感的に活用することができます。

こうした撮影機能を駆使すると電池の消耗が激しくなったりするのですが、USB Type-Cを採用し、充電・給電に対応できるようになったため、予備電池とともにモバイルバッテリーを持ち込めば、バッテリー残量を気にすることなくさまざまな撮影が可能です。

本体サイズは前機種に引き続きコンパクトでグリップも仰々しくないものとし、普段使いしやすいボリュームにまとめられていますが、第2世代となったOM-5 Mark IIでは、グリップ形状にテコ入れを行い、これまで通りのスタイルを維持しながら持ったときのホールド力の良さを実感することができます。

より洗練されたハイパフォーマンス性

有効画素数2037万画素、画像処理エンジンはTruePic IXと、画作りに関しては前機種同様。OM-1やOM-3に採用されている裏面照射積層型Live MOSセンサーは採用されていませんが、映し出される絵が大きく見劣りするようなことはありません。

OMDSのお家芸である防塵防滴性能はミドルクラスでも変わらず、その性能はフラッグシップ機であるOM-1 Mark IIと同様。強力なダストリダクションシステムも搭載されており、屋外でのレンズ交換も臆することなく行えます。

ボディー内手ぶれ補正も言わずもがな。前機種よりも強力となり、シャッタースピード1秒での撮影でも安定し、しっかり構えればそれ以上も望めます。手持ち撮影アシスト機能と星空AF機能を活用して、出先で出会った夜空の撮影に気軽に挑んでみるのもオススメです。

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

• 携帯性も兼ね備えたスマートなデザイン
• OM-1と同様のメニューで扱いやすい
• グリップの心もとなさが大きく解消されている
• CPボタンが非常に便利

メニューのフォーマットやCPボタンといった最新基準仕様になっていることが評価されている模様。変更されたグリップの評価も高いです。

■ ネガティブレビュー

• バッテリーの保ちがあまり良くない
• ライブGNDは欲しかった
• 上位機種のような動体撮影性能は期待できない

バッテリーの弱さの指摘は多いですが、比較的安価で予備バッテリーを用意しやすいことやUSB-C給電機能もあるので、支障は少なそうです。

まとめ

堅牢性、多機能性を有した小型軽量システムというOMシリーズの強みをいかんなく発揮できる機種です。昨今のカメラとしては価格も抑えめで、カラーリングもブラック、シルバーだけでなくアウトドアスタイルなサンドベーシュもあってバラエティに富んでいるのもポイント。MFTカメラの最初の一台として、共通するメニュー画面から、OM-1 Mark IIユーザーのサブ機としてもオススメです。