
RICOH GR IV
その他
2025/09/12発売
PENTAXブランドでおなじみRICOHを象徴するコンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズの最新モデルGR IV。新型センサーを始めとする要所のアップデートによって、GRが長年紡いできた魅力的で不変的なスタイルにさらなる洗練さを加えた一台に仕上がっています。
\大手より20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:178,500円(定額)
著者: 山添 太
さらに活躍するシーンの幅を広げた最強のスナップシューターカメラ
996年に初登場したフィルム時代から続くRICOHのGRシリーズは、当初より広角単焦点レンズと軽量コンパクトという基本コンセプトを貫き通し、デジタル時代となり手軽なスマートフォン搭載カメラが登場しても最強のスナップシューターカメラという地位は変わらず、むしろ、多くのコンパクトカメラが淘汰されたことでよりその存在感を強めることとなりました。
デジタルにおけるGRは、画素数を約2424万画素まで引き上げ、手ぶれ補正を搭載しながら前機種よりもサイズをコンパクトにしたGR IIIでほぼ理想的な形になったといっても過言ではないのですが、IVではさらに画素数を増やした2574万画素の裏面照射センサーを搭載し、画像処理エンジンとレンズ構成も新しいものに変更。サイズも若干ながらコンパクトにされ、より洗練されたものとなっています。
センサーサイズがAPS-Cと比較的大きめとはいえ、フルサイズセンサーと比べると暗いシチュエーションにおける高感度撮影での画質には見劣りするところがありましたが、裏面照射センサーによって常用ISO感度が102400→204800へと引き上げられ、新型の画像処理エンジンとともに、これまで避けてきた悪条件下での撮影にも一歩踏み出すことができます。
レンズは伝統の28mmとなる18.3mmを採用。非球面レンズを1枚加えた5群7枚構成となり、少し上がった画素数を余すこと無く利用できる描写性能を実現しています。
使い心地もさらなる高みへ
IIIでは十字キーのコントロールダイヤルが追加され極力ボタン類を廃したシンプルなインターフェースに変更されていましたが、IVになって十字キーのコントロールダイヤルがなくなり、IIまであったプラスマイナスボタンが復活。これは直感的でクイックな露出操作を意図したもので、ボタンに触れて設定が不用意に変わってしまうことが極力内容な形状になっているのもポイントです。
十字キーのコントロールダイヤルがなくなったぶん、背面上部の左右レバーをダイヤルタイプに変更。前面上部のダイヤルはグリップが大きくなったぶんIIIよりも露出が多く操作しやすいものに変わっています。
手ぶれ補正は3軸4段から5軸6段にパワーアップ。改善を期待されていたAF性能にもしっかりテコ入れが行われAFリミッターも搭載されているので、より快適で素早い撮影を行なうことができます。
防塵防滴性能はこれまでどおり搭載はされていないものの、クリーニング機能が向上しているのでゴミの予防と対策は充分。液晶の基本性能は従来どおりですが外光の変化に自動で対応する機能が追加されてより使いやすくなりました。
53GBと大容量の内蔵メモリーが搭載されメモリーカードを別途購入しなくても記録撮影可能。LサイズのJPEGで約3498枚、RAWでも約995枚記録できます。USB-TypeC接続なのでPCへの転送もしやすく、もし容量を不安に思った場合にはmicroSDを差し込めるのでバックアップも行えます。ただしあくまで保険と追加容量に留まっており、同時記録や自動切り替え機能はないので注意しましょう。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- GR IIIとは別物の使いやすさ
- 機能の呼び出しがダイレクトで撮影スピードが向上
- 描写性能が明らかに向上している
- AFの向上は充分体感できるもの
- wifiの転送速度が上がっていてスマホとの連動がしやすい
カメラとしての性能の向上を身を以て体感できる仕上がりになっている模様。スマホとの連動の向上は内蔵メモリーがメインのスナップカメラとして見逃せないポイントといえます。
■ ネガティブレビュー
- バッテリーに不安あり
- 背面液晶の基本性能を上げてほしかった
バッテリーがUSB給電でカバーできるぶん、IIIよりも改善できているといえます。ファイダーの無いカメラだからこそ背面液晶の見やすさだけでなく解像度を上げてほしかったという意見は共感するユーザーも多いのではないでしょうか。
まとめ
約6年ぶりの新型にふさわしいブラッシュアップが施されたGR IVはIII以上の決定版といって差し支えないでしょう。GRでしか得られないスナップ撮影を体感したい方や、単純に手軽で高品質な撮影が行えるカメラを探している方はもちろんですが、抜群の携帯性に盛り込まれた大容量の内蔵メモリーとスマホとの連動性の高さという1台で完結できてしまうパフォーマンス性は、これからカメラを使って撮影したいと思っている人の最初の1台としてもオススメです。
著者

山添 太
編集者、ライター、カメラマン。出版社在籍中にカメラの面白さに魅了され、機材の収集、撮影、自家現像や自家プリントにもトライし、カメラ関連の特集や単行本も多数手がけるまでに。現在はフリーランスとしてカメラ関連をはじめ、趣味にまつわるジャンルで多岐にわたって編集・執筆。カメラマンとしての活動も積極的に行っている。
\大手より20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:178,500円(定額)
製品情報
カテゴリ | コンパクトデジタルカメラ |
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メーカー | RICOH |
タイプ | ハイエンド |
マウント | その他 |
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