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目指すは半農半カメラマン。 古民家暮らしを通じて切り取る、日本の美しい四季
プロカメラマンとして20年以上のキャリアを持ち、古民家暮らしを通じて日本の美しい四季を発信している松田さん。自然に囲まれた古民家という舞台だけではなく、美しい瞬間を捉える技術、カメラ・レンズの知識、そして松田さんの経験・感性が合わさって切り取られる瞬間は、まさに圧巻の美しさ。古民家暮らしに憧れていなくとも思わず見入ってしまいます。今回は、そんな松田さんに写真や暮らしについて、また愛用するFUJIFILMの魅力について伺いました。
著者: 松田 昌樹 | 作成日: 2020/01/23 | 更新日: 2023/01/28
![FUJIFILM X-E3 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-E3 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Yb/dI/0X/YbdI0X.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/YV/XY/j3/YVXYj3.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/VJ/Rg/A6/VJRgA6.jpg)
![FUJIFILM X-H1 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-H1 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/zy/3I/u2/zy3Iu2.jpg)
![FUJIFILM X-H1 / XF35mmF1.4 R FUJIFILM X-H1 / XF35mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/eR/KH/Q3/eRKHQ3.jpg)
― はじめに松田さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
25歳の頃、3年間務めた薬品会社を辞めアジアを2ヶ月放浪したのがきっかけです。荷物いっぱいのバックパックと初めて買ったカメラ(CONTAX T2)片手に。その時は「写真って楽しいなー」と漠然と思っていただけでした。
帰国後に職探しをするという現実にぶつかってしまいました。カメラに関する仕事がしたいなーと思っていたのですが、地方ではそんな仕事もあるはずもなく。。
ところがある日新聞チラシに「カメラマン募集」の文字が。何の知識もなかったのでどうせ落ちるだろうと思って応募したら受かってしまって。それは地元のタウン情報誌を撮影する仕事で。つまんなかったら辞めようと思っていたのですが、もう撮影というものが楽しくて仕方なくて。これは天職だなと思いました。その会社に20年勤めましたが今年の春に退職。現在はフリーランスとして出発したばかりです。
![FUJIFILM X-E3 / XF23mmF2 R WR FUJIFILM X-E3 / XF23mmF2 R WR](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Jf/Sd/5e/JfSd5e.jpg)
― 写真を始めてから20年以上になられるかと思いますが、写真に対する信念やポリシーのようなものがあれば教えてください。また影響を受けた方はいらっしゃいますか?
カメラを始めたのがフィルムカメラだったので、デジタルになった現在でもフィルム写真のような雰囲気や質感を表現したいな、と思っています。
影響を受けたのは小林紀晴さん。アジア(タイ・インド・ネパール)を放浪したのは著書「アジアンジャパニーズ」という本を読んだのがきっかけでした。あと自休自足という雑誌の撮影をしていた寺澤太郎さん。その場にカメラマンがいないんじゃないかと思わせる自然な写真にカメラマンの真髄を感じます。
― 自然と共存するような暮らしぶりに魅了される方も多いと思います。今の暮らしに落ち着いた経緯や魅力を教えてください。
昔から古い物や建物や自然な暮らしが好きで、いつかは古民家で自給自足に近い暮らしがしたいなぁと憧れていました。不動産を回って物件探しもしたのですが、全然いい家がなくて。
結婚をきっかけに婿養子になったのですが、結婚が決まって初めて嫁さんの実家に行ってみると本宅の隣にまさかの古民家発見(笑)。それは物置として使われていた築80年のボロボロの座敷でした。ですが嫁も古い物大好きで、そこをリノベーションして住む事にお互い異論はありませんでした。リノベするにあたり薪ストーブを設置。すきま風だらけの冬の我が家を優しく暖めてくれます。
![FUJIFILM X-H1 / XF35mmF1.4 R FUJIFILM X-H1 / XF35mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Yt/et/jY/YtetjY.jpg)
![FUJIFILM X-H1 / XF23mmF1.4 R FUJIFILM X-H1 / XF23mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/rQ/Vy/8e/rQVy8e.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/OB/Dr/AE/OBDrAE.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/4i/hQ/zP/4ihQzP.jpg)
仕事の傍、畑で無農薬の野菜作り、趣味のガーデニング、薪割り等々。イノシシやタヌキも遊びに(荒らしに)来ますが昔描いていた理想(半農半カメラマン)に近づいて来たんじゃないかなぁと思っています。
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/5B/2O/pq/5B2Opq.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/cP/rv/vy/cPrvvy.jpg)
― 松田さんの写真はどれも本当に素敵で、どの写真も見入ってしまうのですが、1枚1枚の写真に四季が閉じ込められるような印象を受けます。写真を撮る際に意識されていらっしゃることはありますか?
季節感というのは大事にしています。日本の美しい季節を、我が家を通じて写真で伝えられたらなぁと思っています。それ以上に大切にしているのは「光」です。
早起きすると、朝の光は本当に清々しく美しくドラマティックで癒されるんですよ。ただ刻々と色や雰囲気が変わっていくので、いい朝日が差し込んでくると慌ててカメラを準備して庭に出たりします。光にも消費期限がある感じですかね。
![FUJIFILM X-E3 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-E3 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Z5/cS/3B/Z5cS3B.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF16-55mmF2.8 R LM WR FUJIFILM X-T2 / XF16-55mmF2.8 R LM WR](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/VP/pY/Gj/VPpYGj.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/gb/Om/h0/gbOmh0.jpg)
― これまで色々なカメラやレンズに触れる機会があったかと思いますが、現在はFUJIFILMのカメラ・レンズをメインで使っていらっしゃると思います。FUJIFILMの魅力をどのように感じていらっしゃいますか?
3年前まで仕事はCanon 5D Mark III(会社のカメラ)、プライベートはContaxのフィルムカメラを使っていました。ですが地方でフリーランスになるためにはフィルムではダメで、デジタルを購入しようと考えていました。慣れ親しんだCanonという選択も考えたのですが、何となく自腹で買いたいとは思いませんでした。
FUJIFILMのカメラにはフィルムシュミレーションという機能があり、RAWで撮影しなくても理想に近い色を吐き出してくれます。フィルム時代に使っていたprovia velvia astiaがシミュレーションの名前になっており、状況によって使い分けています。
それにデザインもフィルムカメラっぽく、レンズも高性能なものばかり。そして何より軽い。そして撮影していて楽しい。このフィルムカメラのような「楽しい」という感覚がFUJIのカメラにはありました。私的には所有する喜びと撮る喜びを満たしてくれる唯一のメーカーだと思っています。今では仕事もプライベートもシームレスにFUJIFILMオンリーです。
![FUJIFILM X-T2 / XF90mmF2 R LM WR FUJIFILM X-T2 / XF90mmF2 R LM WR](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Cl/za/e0/Clzae0.jpg)
![FUJIFILM X-H1 / XF16-55mmF2.8 R LM WR FUJIFILM X-H1 / XF16-55mmF2.8 R LM WR](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Tb/Cm/4e/TbCm4e.jpg)
― また、FUJIFILMの中でもいくつものカメラやレンズを使い分けていらっしゃいますが、どのように使い分けていますか?また、メインで使っているカメラ・レンズがあれば教えてください。
現在X-H1 X-T2 X-E3の3台のカメラとレンズ10本程を所有しています。
仕事は手振れ補正搭載のX-H1。プライベートは軽さが魅力なX-E3がメインですが、X-H1 X-T2も使います。FUJIはどのカメラを使っても色や画質に差がなく、色の統一という点で大変管理がしやすいです。どのカメラで撮っても写真に差が出ないというのはフィルムメーカーの哲学が生きていると思います。
レンズのお気に入りはXF56mmと最近買い戻したXF23mmf1.4。どちらも絶妙なフレアやゴーストが出るので逆光撮影では積極的に使っています。あと35mm1.4や60mmマクロや90mmもボケが美しくお気に入りです。
![FUJIFILM X-E3 / XF23mm F1.4 R FUJIFILM X-E3 / XF23mm F1.4 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/1Y/ul/b4/1Yulb4.jpg)
![FUJIFILM X-E3 / XF60mmF2.4 R Macro FUJIFILM X-E3 / XF60mmF2.4 R Macro](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/JI/i5/YZ/JIi5YZ.jpg)
![FUJIFILM X-T2 / XF90mmF2 R LM WR FUJIFILM X-T2 / XF90mmF2 R LM WR](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/Xc/5T/cA/Xc5TcA.jpg)
FUJIは唯一APS-Cという部分で引っかかっていましたが、レンズが本当に優秀で、フルサイズとの差はほぼ感じていません。レンズの開発秘話で「フルサイズとの唯一の差はボケ味が弱いこと。ならば開放から使えるレンズを開発すればいい」という記事を見たことがあります。Canon時代はレンズは1段絞って使うのが通常でしたが、開放から使えるレンズというのに凄く驚いたのを覚えています。
あとはファームウェアアップデートが頻繁に行われることです。突然4Kやスロー動画が撮れるようになったり、AF性能が飛躍的に進化したりとまるで別物のカメラの様に進化するのです。メーカーとしては新しいカメラを売るならやめた方がいいと思うのですが、富士フィルムのユーザーを大切にするその姿勢にも感心しきりです。
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/8I/I1/WO/8II1WO.jpg)
― 最後に、松田さんのベストショットと、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットを選ぶのは難しいのですが、強いてあげるなら2年前に撮影したアゲハ蝶の写真ですかね。雨上がりの朝に畑に出るとアゲハ蝶がじーっと羽を乾かしていたんですよ。朝日と蝶と水滴のキラキラの美しさに56mmレンズのボケの美しさが重なってえも言われぬ写真が撮れたと思っています。
![FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/OM/E7/tc/OME7tc.jpg)
こんなシーンには恐らく二度と出会えないだろうなー、と思いながら必死で撮影したのを覚えています。
著者
![松田 昌樹 松田 昌樹](https://img.one-scene.com/uploads/photographer/photo/aQ/7U/Qt/square_small_aQ7UQt.jpeg?1674886669)
松田 昌樹
1971年宮崎県日南市生まれ。 薬品メーカーの営業を経験後、人生をリセットしたくて アジアを放浪したのがきっかけでカメラを始める。 20年間タウン誌のカメラマン経験後、2019年フリーランスとなる。 現在は広島在住。
![松田 昌樹 松田 昌樹](https://img.one-scene.com/uploads/photographer/photo/aQ/7U/Qt/square_small_aQ7UQt.jpeg?1674886669)
松田 昌樹
1971年宮崎県日南市生まれ。 薬品メーカーの営業を経験後、人生をリセットしたくて アジアを放浪したのがきっかけでカメラを始める。 20年間タウン誌のカメラマン経験後、2019年フリーランスとなる。 現在は広島在住。
松田 昌樹さんの使用カメラ
松田 昌樹さんの使用レンズ