シーンを選ばない操作性の良さと高画質が魅力
FUJIFILMはミラーレス一眼の製造、販売にいち早く乗り出したブランドです。根強いファンが多く、プロアマ問わず絶大な支持を得ています。
その理由は、主に2つあります。
1つ目は、国産フィルムメーカーとして培ってきた知識を惜しみなく注ぎ込んだ優れた色彩表現。特に赤・青・緑という写真の仕上がりを大きく左右する原色の発色が鮮やかで、撮って出しの写真でもきれいだと息を呑んでしまうほど。また、モノクロの美しさにも定評があり、絶妙なコントラストやトーンは加工でも表現できません。
2つ目は、愛用したくなる上質なデザインです。重厚感のあるフォルムにおしゃれなデザインは、男女問わず厚い指示を集めています。デザインとともに操作性、携帯のしやすさにもこだわっているので、扱いやすくなっています。
そんな富士フィルムのミラーレス一眼の歴史は2012年に発売されたX-Pro1から始まり2014年には、新たな上位機種X-T1が登場!その第二世代として2016年に発売されたのがX-T2です。どのようなシーンにも寄り添う操作性の良さと高画質が注目を集め、発売から3年が経過した今もなお人気が衰えることがありません。
主な特徴
1.鮮やかな画質を実現する「TransCMOSIII」を搭載
画像処理エンジンにも、前機の4倍もの画像処理速度を持つ「X-Processor Pro」を採用しているため、シャッターのタイムラグを減らして快適な操作性を実現しています。
2.一瞬を逃さないAF機能の向上
ここぞという瞬間を逃さないためにAFの精度は0.06秒まで向上しており、ポートレートからスポーツ撮影まで幅広く使えます。
また、AF-Cを選択したときの動体追従性能もレベルアップ。どのような被写体の動きも捉えるため「被写体保持特性」「速度変化特性」「ゾーンエリア特性」の3つを細かく設定できます。
他にも、被写体にピントが合わせやすくなる「瞳AF」など、快適な撮影をサポートしてくれる機能が詰まっています。さらに、操作性のしやすさを追求し実用至上主義のダイヤル配置となっているため、ファインダーを覗きながら感覚的にシャッタースピードやISO感度、露出補正を操作することが可能です。
3.重厚感のあるデザインも人気
X-T2は質感にこだわっており、重厚感があり手に馴染むデザインとなっています。トップカバーは丈夫なマグネシウム製で、本体の塗装と焼き付けは三重構造になっているため、簡単に塗装が剥がれることがありません。ヘビーユースにも耐えられるよう、防塵、防滴、低体温仕様にもなっています。
また、揺るがない品質を保障する「MADE IN JAPAN」の刻印も、FUJIFILMユーザーから支持を集める理由です。
4.多彩な色彩表現ができる
FUJIFILMがフィルム製造で培ってきた多彩な色彩表現が取り入れられる「フィルムシミュレーション」により、シーンに合わせて最適な色合いで撮影することができます。
カラーだけでなく、モノクロやセピアも用意されておりファインダーを覗きながら雰囲気を確認できるため、より撮影が楽しくなるはずです。
5.4K動画にも対応
写真撮影と共に動画も楽しみたい人に嬉しい、4K動画にも対応しています。入力(5,120 x 2,880)、出力(3,840 x 2,160)ともに高画質になっており、FUJIFILMならではの鮮やかな描写をそのまま動画にも活かすことが可能。フィルムシミュレーションにも対応しているため、好みの雰囲気を取り入れながら撮影ができます。
他製品との比較・違い(X-T3、X-E3)
X-T2を購入するときに迷うのが、後継機として2018年9月に発売された「X-T3」やよりコンパクトとなった「X-E3」ではないでしょうか。ここではどのような違いがあるのか、簡単に説明します。
製品 | FUJIFILM X-T2 | FUJIFILM X-T3 | FUJIFILM X-E3 |
---|---|---|---|
価格 | 新品:120,000円〜 中古:64,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:109,600円〜 | 新品:75,210円〜 中古:55,800円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,610万画素 | 2,430万画素 |
連続撮影速度 | 最高約14.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約14.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | - | - |
防塵・防滴 | ○ | ○ | - |
撮影可能枚数 | 330枚 | 370枚 | 350枚 |
重量 | 457g | 489g | 287g |
発売年月 | 2016年09月 | 2018年09月 | 2017年09月 |
【X-T3】
- サイズやデザイン、大きさはどちらもほぼ変わらない。
- X-T3には第4世代のセンサー「X-Trans CMOS4」を搭載し画素数が2610万画素までアップしている。高画質を求めるなら、X-T3。
- X-T3の登場によりX-T2の価格が下がってきているため、コスト重視ならX-T2がおすすめ。
- X-T3にはX-T2にないタッチパネルやBluetooth機能が備わっているため、利便性を求めるならX-T3。
- どちらも4K動画に対応しているが、X-T3では60p 10bitまでパワーアップしている。
【X-E3】
- X-E3とX-T2はどちらも「TransCMOS III」を搭載しているため、画質に大差はない。
- X-E3(121.3mm×73.9mm×42.7mm 287g)は手軽に使えるスナップカメラを意識しておりX-T2(132.5mm×91.8mm×49.2mm 457g)より軽量コンパクトなので、携帯しやすさを重視したいならX-E3。
- X-E3はタッチパネルとBluetoothを搭載しているため、より新しい機能が欲しい場合はX-E3。
- どちらも4K動画対応なので、動画を楽しみたい場合にも使える。
- 画素数やセンサーは分からないがX-T2の方が価格が安いため、コスパ重視の人におすすめ。
おすすめの対応レンズ
X-T2が対応しているXマウントレンズは富士フィルムの高い技術が凝縮されているため、どのレンズを選んでも高い描写力が楽しめます。X-T2ボディ本体の中古相場が下がってきているので、機種購入代を抑え気になるレンズを購入してみるのもおすすめです。
レンズキットには、標準ズームレンズの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」がセットになっています。幅広い画角を網羅できるので、スナップからポートレート、スポーツ撮影まで対応が可能。初めてミラーレス一眼を使う人にもおすすめです。
ボケ感や立体感を楽しみたいなら、単焦点レンズを選んでみましょう。高い描写力が好評な「XF35mmF1.4 R」やポートレートレンズとして人気の「XF56mmF1.2 R」広角なら「XF23mmF1.4 R」など、撮影したいシーンに合わせてバリエーション豊富に揃っています。作例を参考に、ぜひ気になるレンズを見つけてみてください。
作例紹介
XF16mmF1.4 WR
XF35mmF1.4 R
XF56mmF1.2 R
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
愛用者のコメント
1971年宮崎県日南市生まれ。 薬品メーカーの営業を経験後、人生をリセットしたくて アジアを放浪したのがきっかけでカメラを始める。 20年間タウン誌のカメラマン経験後、2019年フリーランスとなる。 現在は広島在住。
現在X-H1 X-T2 X-E3の3台のカメラとレンズ10本程を所有しています。
仕事は手振れ補正搭載のX-H1。プライベートは軽さが魅力なX-E3がメインですが、X-H1 X-T2も使います。FUJIはどのカメラを使っても色や画質に差がなく、色の統一という点で大変管理がしやすいです。どのカメラで撮っても写真に差が出ないというのはフィルムメーカーの哲学が生きていると思います。
レンズのお気に入りはXF56mmと最近買い戻したXF23mmf1.4。どちらも絶妙なフレアやゴーストが出るので逆光撮影では積極的に使っています。あと35mm1.4や60mmマクロや90mmもボケが美しくお気に入りです。
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ユーザーレビュー
X-T2の口コミを見てみると「操作しやすく感覚的に写真が撮影できるので、写真を撮ることが楽しくなる」「デザインもおしゃれで高性能なので愛着が湧き、本当に長く使えるモデルだと思う」など、使いやすさや性能を評価する声が目立ちます。
一方で、「タッチパネルが使えたらもっとよかった」「操作に慣れるまでに時間がかかった」という声も。いずれにしても、性能の高さや使いやすさは高く評価されているようです。
まとめ
まだまだ人気が衰えないX-T2の特徴や作例、口コミをまとめてご紹介しました。富士フィルムの技術を惜しみなく注いだ名機で、操作性やデザイン性、描写力どれをとっても劣りません。新機種が発表されたため価格が下がり、今こそ狙いどき。
初めてのミラーレス一眼として、サブ機として、長く愛用できる一台としてぜひ検討してみてください。
FUJIFILM X-T2 / XF16-55mmF2.8 R LM WR
FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R
FUJIFILM X-T2 / XF90mmF2 R LM WR
FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R
FUJIFILM X-T2 / XF56mmF1.2 R
松田 昌樹さんのストーリー
メインで使っているカメラは富士フイルムのX-T2、レンズはXF23mmF1.4 Rです。写真にのめり込むきっかけになった写真家の保井崇志さんが富士フイルムのユーザーだったことが影響しています。クラシカルなフォルムや、絶妙な色味のフィルムシミュレーションは富士フイルムならではだと思いました。
特にクラシッククロームの渋い色味が気に入っています。XF23mm f1.4Rは換算で35mmです。ポートレートを撮る上で被写体との距離感がポイントで、50mmだと少し離れなければなりませんが、隣で歩きながらの距離感で撮れたり、適度に遠近感がついたりするところが35mmの面白いところです。寄って距離感の近さも強調できますし、引いて風景ポートレートのような使い方もできます。f1.4のボケ味と、逆光時のふわっとした光の捉え方も気に入っています。
FUJIFILM X-T2 / NOKTON Classic 35mm F1.4 SC
FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R
FUJIFILM X-T2 / XF35mmF1.4 R
FUJIFILM X-T2 / XF23mmF2 R WR
FUJIFILM X-T2 / XF23mmF1.4 R
Fukashinさんのストーリー
レンズマウント | |
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レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
撮像素子 | |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 |
ダスト低減機能 | ○ |
映像エンジン | X-Processor Pro |
画像記録 | |
記録媒体 | SDカード
|
スロット数 | ダブルスロット
|
記録画素数 | [L]:<3:2>6000×4000 / <16:9>6000×3376 / <1:1>4000×4000
|
画像ファイル | JPEG/RAW |
動画 | |
4K対応 | ○ |
記録サイズ | 4K(3840x2160):29.97p
|
記録形式 | MOV |
ライブビュー | |
フォーカス | インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF) |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/32000秒~15分 |
連続撮影速度 | 最高約14.0コマ/秒 |
露出制御 | |
測光方式/測光分割数 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 |
ISO感度 | 100〜51,200 |
AF | |
測距点 | |
ファインダー | |
視野率 | 100% |
倍率 | 約0.77倍 |
ストロボ | |
内蔵ストロボ | - |
液晶モニター | |
サイズ | 3インチ 104万ドット |
可動式 | チルト式液晶 |
I/F | |
インターフェース | マイクロUSB3.0、HDMIマイクロ |
無線LAN | |
Wi-Fi機能 | ○ |
ネットワーク | |
NFC | - |
Bluetooth | - |
防塵・防滴 | |
防塵・防滴 | ○ |
手ブレ | |
手ブレ補正機構 | - |
GPS | |
GPS | - |
電源 | |
撮影可能枚数(ファインダー) | 330枚 |
撮影可能枚数(ライブビュー) | 340枚 |
動画撮影可能時間 | 4K:約50分、FULL HD:約80分
|
USB充電 | ○ |
使用電池 | 充電式バッテリーNP-W126S |
サイズ・重量 | |
サイズ | (幅)132.5mm×(高さ)91.8mm×(奥行き)49.2mm |
重量 | 457g |
発売日 | |
発売日 | 2016年09月08日 |
製品情報
- カテゴリ
- ミラーレス一眼
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- ハイアマチュアモデル
- マウント
- FUJIFILM Xマウント
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FUJIFILM X-T2 | FUJIFILM X-H1 | FUJIFILM X-Pro2 | FUJIFILM X-T3 | FUJIFILM X-Pro3 | FUJIFILM X-T4 | |
価格 | 新品:120,000円〜 中古:64,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:88,000円〜 | 新品:75,210円〜 中古:95,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:109,600円〜 | 新品:199,925円〜 中古:158,000円〜 | 新品:182,080円〜 中古:162,800円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,430万画素 | 2,430万画素 | 2,610万画素 | 2,610万画素 | 2,610万画素 |
連続撮影速度 | 最高約14.0コマ/秒 | 最高約14.0コマ/秒 | 最高約8.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | ○ | - | - | - | ○ |
撮影可能枚数 | 330枚 | 310枚 | 250枚(EVF)、350枚(OVF) | 370枚 | 370枚(EVF)、440枚(OVF) | 600枚 |
重量 | 457g | 623g | 445g | 489g | 447g | 526g |
発売年月 | 2016年09月 | 2018年03月 | 2016年03月 | 2018年09月 | 2019年11月 | 2020年05月 |
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FUJIFILM X-T2 | SONY α7 II(ILCE-7M2) | Panasonic LUMIX DC-G9 Pro | SONY α6500(ILCE-6500) | OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II | Panasonic LUMIX DC-GH5 | SONY α7R II(ILCE-7RM2) | |
価格 | 新品:120,000円〜 中古:64,800円〜 | 新品:129,890円〜 中古:66,000円〜 | 新品:110,999円〜 中古:73,980円〜 | 新品:147,475円〜 中古:79,800円〜 | 新品:113,999円〜 中古:49,480円〜 | 新品:168,732円〜 中古:86,980円〜 | 新品:141,482円〜 中古:94,966円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | フルサイズ(35.8×23.9mm) | 4/3型Live MOS センサー | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | マイクロフォーサーズ(17.4 mm × 13.0 mm) | 4/3型Live MOS センサー | 35mmフルサイズ(35.9×24.0mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,430万画素 | 2,033万画素 | 2,420万画素 | 2,037万画素 | 2,033万画素 | 4,240万画素 |
連続撮影速度 | 最高約14.0コマ/秒 | 最高約5.0コマ/秒 | 最高約60.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約60.0コマ/秒 | 最高約12.0コマ/秒 | 最高約5.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
撮影可能枚数 | 330枚 | 270枚 | 360枚 | 310枚 | 440枚 | 400枚 | 290 |
重量 | 457g | 556g | 586g | 410g | 498g | 645g | 582g |
発売年月 | 2016年09月 | 2014年12月 | 2018年01月 | 2016年12月 | 2016年12月 | 2017年03月 | 2015年08月 |
3年前まで仕事はCanon 5D Mark III(会社のカメラ)、プライベートはContaxのフィルムカメラを使っていました。ですが地方でフリーランスになるためにはフィルムではダメで、デジタルを購入しようと考えていました。慣れ親しんだCanonという選択も考えたのですが、何となく自腹で買いたいとは思いませんでした。
FUJIFILMのカメラにはフィルムシュミレーションという機能があり、RAWで撮影しなくても理想に近い色を吐き出してくれます。フィルム時代に使っていたprovia velvia astiaがシミュレーションの名前になっており、状況によって使い分けています。
それにデザインもフィルムカメラっぽく、レンズも高性能なものばかり。そして何より軽い。そして撮影していて楽しい。このフィルムカメラのような「楽しい」という感覚がFUJIのカメラにはありました。私的には所有する喜びと撮る喜びを満たしてくれる唯一のメーカーだと思っています。今では仕事もプライベートもシームレスにFUJIFILMオンリーです。