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Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM [ライカM用]
LEICA Mマウント
2008/08/05発売
Voigtlander ULTRON 28mm F2 VMは、28mm F2の大口径とレンジファインダー用レンズらしいコンパクトさを両立したVMマウントの広角単焦点レンズです。2008年から2021年まで販売された旧型で、8群10枚の対称型に近い光学系と10枚羽根の絞りを採用し、後継のULTRON Vintage Line 28mm F2 Asphericalとは異なる設計を持っています。
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本体の買取額:59,400円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
28mm F2をレンジファインダーらしいサイズで実現した旧型ULTRON
Voigtlander ULTRON 28mm F2 VMは、2008年に登場したライカMマウント互換のVMマウント用広角単焦点レンズです。28mmで開放F2という明るさを持ちながら、最大径55mm、全長51.2mm、重量244gにまとめられています。
コシナが当時掲げたテーマは「大口径とコンパクトさの両立」でした。一眼レフ用レンズとは異なりミラーボックスを避ける必要がないレンジファインダー用レンズの特徴を活かし、対称型に近い8群10枚の光学系を採用。F2という明るさを持ちながら、M型カメラと組み合わせて軽快に扱えるサイズを実現しています。
この製品は2021年4月まで生産され、その直後に光学系を一新したULTRON Vintage Line 28mm F2 Asphericalが登場しました。名前と基本スペックはよく似ていますが、今回のJAN 4530076131705はVintage Lineではなく、それ以前に約13年間販売された8群10枚・46mmフィルターの旧型です。
特徴①|28mm F2と244gを両立したレンジファインダー用設計
焦点距離は28mm、画角は75度です。35mmより広い範囲を取り込めるため、街中のスナップや風景、室内などで周囲の状況まで画面へ残しやすく、それでいて21mmや24mmほど超広角的な構図になりにくい焦点距離です。
開放F値はF2。28mmでは被写界深度が比較的深くなりますが、被写体との距離を詰めてF2を使えば、背景とのピント差を利用して主題を整理することもできます。コシナ自身も、絞り開放付近では浅い被写界深度を利用してモチーフを際立たせられることを本レンズの特徴としていました。
そして、この明るさを244gに収めていることが重要です。レンズ全長は51.2mmで、フォーカシングレバーも備えています。大口径化そのものを目的とするのではなく、F2の明るさを確保しながらレンジファインダーの機動性を損なわないことが、このレンズの設計思想です。
特徴②|非球面レンズに頼らない8群10枚と10枚羽根の設計
光学系は8群10枚で、対称型に近い構成を採用しています。後継のVintage Lineが非球面レンズを使用するのに対し、この旧型は異常部分分散ガラスと球面レンズによって構成された異なる光学設計です。
コシナは発売時、絞り開放付近のボケを重視した設計であることを明確にしていました。絞り羽根も10枚で、絞った状態でもアウトフォーカス部分が自然になることを狙っています。現代のVintage Lineと同じ28mm F2というスペックでも、設計思想まで同じレンズではありません。
第三者による実写評価では、中心部の解像力やコントラスト、歪曲の少なさなどが評価される一方、開放付近では球面収差による柔らかさや周辺部との性能差も指摘されています。最新設計のレンズのようにF2から画面全体を均一化する方向ではなく、絞りによる描写変化も含めて使う性格を持っています。
購入前に知っておきたいこと|Vintage Lineとの取り違えに注意
中古で最も注意したいのが、2021年発売のULTRON Vintage Line 28mm F2 Asphericalとの違いです。名称が非常に似ていますが、光学系も鏡筒も異なる別製品です。
今回の旧型は8群10枚、最短撮影距離0.7m、46mmフィルター、55×51.2mm、244gです。後継Vintage Lineは7群10枚、最短撮影距離0.5m、39mmフィルター、全長36mmで、Type Iは190g、Type IIは230gとなっています。
見分ける際には、46mmというフィルター径が分かりやすいポイントです。Vintage Lineは39mmなので、中古商品で製品名だけでは判断できない場合にも識別材料になります。今回のJAN 4530076131705も旧型固有のものです。
また、本レンズはMF専用です。距離計連動範囲は無限遠から0.7mで、VMマウントはライカMマウントと互換性があります。電子接点やAF、手ブレ補正機構は備えていません。
Vintage Lineとの違いから考える現在価値|新型とは違う光学系を選ぶレンズ
2021年に登場したULTRON Vintage Line 28mm F2 Asphericalは、旧型の単なる外装変更ではありません。光学系を8群10枚から7群10枚へ変更し、非球面レンズを採用。最短撮影距離も0.7mから0.5mへ短縮され、全長も51.2mmから36mmへ大幅に短くなりました。
実用性だけで比較すれば、Vintage Lineには明確な進歩があります。Type Iなら190gと旧型より54g軽く、最短撮影距離も20cm短くなっています。コシナ自身もVintage Lineについて、現代の撮影機材に対応する光学性能とコンパクトさを両立したレンズと説明しています。
だからこそ、中古で旧型を選ぶ理由は「新型より優れているから」ではありません。旧型には非球面レンズを使わない8群10枚の光学系があり、コシナ自身が開放付近のボケを重視した設計として送り出した背景があります。Vintage Lineとは異なる設計の28mm F2を使いたいことが、この世代を選ぶ理由になります。
また、旧型でも244gという重量は十分に軽く、F2を備えた28mmとしてM型カメラとのバランスを大きく崩すものではありません。最新設計の小型性や近接性能ではなく、2008年当時のレンジファインダー用28mm F2としての設計そのものに価値を感じるかが、現在の選択基準になります。
どんな撮影に向く?|28mmをMFでテンポよく撮りたい人へ
ULTRON 28mm F2 VMが向いているのは、28mmの広さを活かして街中や日常を歩きながら撮りたい人です。75度の画角なら周囲の状況を構図へ入れやすく、244gという重量とフォーカシングレバーもレンジファインダーでのスナップ撮影と相性を考えやすい仕様です。
F2を使えば暗所で光量を確保できるだけでなく、距離によっては背景とのピント差を作ることもできます。絞れば被写界深度を広く取れるため、距離をあらかじめ合わせてテンポよく撮るというMF広角レンズらしい使い方もできます。
一方、0.7mより近くまで撮りたい場合や、小型性と現代的な光学性能を優先するなら、後継Vintage Lineの方が合理的です。AFや電子連携を求める人にも、このレンズを積極的に選ぶ理由はありません。
このレンズを中古で選ぶ意味は、最新28mm F2の代用品であることではありません。非球面レンズを採用したVintage Lineへ切り替わる以前の8群10枚という光学系、F2、10枚羽根、そして244gの金属鏡筒。この世代ならではの28mm F2を、MマウントらしいMF撮影で使いたい人のための一本です。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
ECサイトの販売情報
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本体の買取額:59,400円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | COSINA |
| タイプ | 広角 |
| マウント | LEICA Mマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM [ライカM用] (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 28mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm |
| F値 | F2.0〜22.0 | F2.8〜22.0 | F2.5〜22.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F2.0〜16.0 |
| 最短撮影距離 | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 58.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 10枚 | 10枚 | 10枚 | 10枚 | 10枚 | 10枚 |
| 重量 | 244g | 200g | 134g | 189g | 189g | 210g |
| 発売日 | 2008/08/05 | 2008/05/24 | 2006/03/18 | 2019/06/12 | 2019/06/12 | 2021/03/19 |
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