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Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8
M42マウント
「Planar(プラナー)」や「Sonnar(ゾナー)」と共に、カール・ツァイスを代表する銘レンズとして名を馳せる「Tessar(テッサー)」。100年以上の長い歴史の中、様々なモデルが登場していますが、入手性の高さや、M42マウントによる高い互換性から人気を集めるCarl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8の魅力や作例、中古市場についてご紹介いたします。
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「3群4枚」のレンズから成る、安定したシャープネスとコントラストを実現した奇跡のレンズ
高い評価や高性能な実力に反し、手頃な値段で手に入るCarl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8。その魅力や中古市場についてご紹介いたします。
1.Tessarの歴史
1-a 誕生から戦前期まで
Tessar(以下 テッサー)は1902年、カール・ツァイスのパウル・ルドルフ(Paul Rudolph)博士によって考案されました。博士は、1890年にツァイス・アナスチグマット(後にプロター(Protar)と改名)を、1899年にはウナー(Unar)を製作していましたが、これらの製品に満足することなく、更なる改良を目指していました。
そして、ウナーの前群とアナスチグマットの後群を組み合わせることで、それぞれの光学的利点を活かす事が出来ると考え、劇的な成功を収めたレンズの開発に成功しました。このような経緯で誕生したレンズが“テッサー”です。
当初、テッサーはf/6.3のレンズでしたが、1917年にf/4.5、1930年にはf/2.8の明るさまで改良が行われました。テッサーの成功は、他のメーカーにも多大なる影響を与え、テッサーの特許が切れる1920年以降には、ツァイス以外のメーカーからも、数々の「テッサー型」のレンズが登場しています。有名なテッサー型のレンズとして
ライツ エルマー(登場時は絞り位置はテッサーより前方) フォクトレンダー スコパー(後にテッサー型以外にもスコパー銘を採用)
等が挙げられるでしょう。これ以外にも、3群4枚で後群張り合わせというテッサー型の特長的なレンズ構成から見ると、国内メーカー初期のレンズラインナップにも多くの採用例が見られます。
ツァイス自身もテッサーの完成度にはかなりの自信があったとみられ、有名な「鷲の眼レンズ」のキャッチコピーや、ツァイスの意匠にもテッサーの後群をモチーフとしたデザインを採用していました。
左上に「鷲の眼」の意匠、左下にCarl Zeiss Jenaの意匠がみられる。「鷲の眼」意匠の横には「The Eagle Eye of your Camera」の文字
1-b ツァイスの戦後分断以降
Jupiter-9の項でも少し触れましたが、ドイツの敗戦をもって、カール・ツァイスも分断され、西側諸国では、西側がカール・ツァイスを、東側がカール・ツァイス・イェーナを名乗る事となります。
これ以降のテッサーに関し、東西陣営のスタンスには面白い変化が見られます。
西側のカール・ツァイスは、一眼レフカメラ用交換レンズとしてテッサーを積極的にラインナップする機会は減少させ、それに反してコンパクトカメラや携帯電話の撮影用レンズ等、小型で他品目に応用できるレンズとしてテッサーを採用する機会が増加しました。
一方、東側のカール・ツァイス・イェーナは一眼レフカメラ用交換レンズのラインナップにテッサーを継続させ、以後に登場したパンカラー(Pancolar)と併売される体制が続きました。
これにはパンカラーとの開放F値の違いという点は無視できませんが、興味深い事に、パンカラーにマルチコーティングが施されるようになっても、テッサーはモノコーティングのまま発売が継続されました。製造コスト的な側面も有ったかも知れませんが、カール・ツァイス・イェーナはテッサーの性能の高さから、マルチコーティング化を見送ったとも思われます。
このイェーナの手によるテッサーが、今回ご紹介する「Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8」です。
2.Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8の魅力的な描写
冒頭でもお伝えしましたが、安定したシャープネスとコントラストを誇るテッサーですが、もう少し掘り下げて見てみることにしましょう。
2-a シャープネスとコントラスト
テッサーのシャープさを感じていただく為には、黒白で撮影された作品を鑑賞する事が適していると思われます。モチーフの質感を見事なまでに再現し、これが100年も前に設計されたレンズだとはとても思えないほどです。4枚という少ないレンズ枚数と、補正がしっかりと行われている設計が、このシャープネスを実現している大きな要因と言えそうです。
2-b これぞオールドレンズと思わせる独特の発色
勿論、黒白だけでは無く、カラー撮影に於いてもテッサーは優秀なレンズであることは間違いありません。
昨今の高性能レンズや、同じツァイスのプラナーと比較した場合、やや淡白で、ノスタルジックな印象を与えるオールドレンズ独特の発色と捉えられるかも知れませんが、テッサーは鮮やかな色の力強い再現性と同時に、淡い色の微妙な変化もしっかりと写し込んでくれるレンズです。
デジタルカメラの時代となっても、RAW現像を行った場合は、その微妙なグラデーションの再現性に驚かされ、この段階でも「テッサーを使って良かった」とユーザーに思わせてくれる大きな魅力を備えたレンズです。
3.モデルの変化と中古市場
Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8は、発売期間が長かったことも有り、大きく分けて4種ほどのモデルが知られています。年代順には
- シルバー鏡筒のモデルで最小絞り値はF16
- 小ぶりな外観となり、革巻き風のピントリングとなる。これ以降、最小絞り値はF22
- ピントリングが黒と銀色のデザインとなった、いわゆる「ゼブラモデル」
- ピントリングがゴム巻きのデザインに変更。一般的な国産カメラレンズ風の外観
上記の分類以外にも年代によっていくつかの変更点は見受けられますが、中古を探す場合の基本情報としてはこれくらいでも問題は無いでしょう。
コンディションによっても価格が変わりますが、オークションでは10,000円以下での出品も多く、専門店でも20,000円程の予算で、数個のアイテムから選べる様子です。
経年変化という点を考慮すると、③か④のモデルから良質の中古を探したいところです。特にシルバー鏡筒のモデルはやや大ぶりで重量感も有りますので、ミラーレスカメラをお使いの方には、取り付け時のバランス感が良い後期型をお勧めします。
レンズの性能からすると、低予算で購入できますので、前期型と後期型で比べてみるのも面白いかも知れませんね。
SONY、Canon、Nikon等のデジタルカメラで使用する場合は、マウントアダプターを介して使用する事が一般的です。マウントアダプターの入手性や選択性を考慮すると、M42マウントモデルを選ぶことが、無難な選択となるでしょう。
また、M42マウント以外にExakta用やPractika用マウントも発売されていた為、購入時にはご確認をお勧めします。他にも中古市場では、若干数ですがKマウントやEOSマウントに改造された商品も見受けられます。
作例紹介
ユーザーレビュー
フィルムカメラの時代から、シャープさには定評があり、実勢価格が低い点からも人気の高いレンズです。レビューでも写りのキレの良さや、オールドレンズを思わせる発色に関する声が多く見られました。
ちょっと意地悪く、否定的なレビューが無いかとも思い探してみましたが、テッサーの印象を変えるようなレビューは見られず、このことからもテッサー100年以上も支持されている点を如実に表しているとも言えるのではないでしょうか。
まとめ
本文では詳しく触れませんでしたが、テッサーは西側のカール・ツァイスでもヤシカ/コンタックスマウントのCarl Zeiss Tessar T* 45mm F2.8AEという形で、生産された時期がありました。
俗にいうパンケーキと呼ばれる薄型のレンズでしたが、比較的早く生産完了となり、その後、ユーザーからの声に応える形でCarl Zeiss Tessar T* 45mm F2.8MMとなり再発売されています。このことからテッサーというレンズは、メーカーの視点だけでは無く、多くのユーザーにも支持されている事は間違いありません。
100年以上、ツァイス自身や、写真愛好家の厳しい目をもってしても生き抜いてきたテッサー。そんなテッサーを手軽に体験できるレンズとして、今後Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8の評価は更に高まっていくでしょう。
「安いレンズなのに、本当なの?」等と半信半疑の方も、是非一度、テッサーを体験してみて下さい。きっと、テッサーに対する評価が使用前と使用後ではガラッと変わる事にご自身が一番驚かされると思います。
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製品情報
カテゴリ | オールドレンズ |
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メーカー | Carl Zeiss |
タイプ | 標準 |
マウント | M42マウント |