
Nikon AF 105mm F2.8D マイクロ
その他
1993/12/04発売
Nikon AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dは、105mm F2.8の中望遠域で最大撮影倍率1:1の等倍撮影に対応する、ニコンFマウント用の望遠系マイクロレンズです。最短撮影距離0.314mと比較的長いワーキングディスタンスを活かした草花や昆虫などの近接撮影に加え、フォーカス制限切換えスイッチを備え、一般撮影にも対応します。
レンズ内AFモーターを持たないDタイプレンズのため、使用するカメラによってAFの可否が変わる点は購入前に確認しておきたいポイントです。
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著者: ONE SCENE 編集部
105mmで等倍まで寄れる、Dタイプの望遠系マイクロレンズ
AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dは、105mmの焦点距離とF2.8の開放絞りを組み合わせた、ニコンFマウント用の望遠系マイクロレンズです。最短撮影距離は0.314m、最大撮影倍率は1:1。一般的な中望遠単焦点としての画角を持ちながら、被写体を実物大で写せる本格的な近接撮影性能を備えています。
ニコンは本レンズについて、独自の近距離補正方式を採用し、無限遠から等倍の近接撮影まで対応することに加え、比較的長いワーキングディスタンスを確保できる点を特徴として挙げています。被写体との距離をある程度保ちながら大きく写せるため、草花だけでなく、近づきすぎたくない昆虫や小動物などを狙う用途にも適した設計です。
レンズ構成は8群9枚で、重量は約560g、最大径×長さは約75×104.5mm。後継のAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDよりシンプルかつ軽量な構成で、Fマウントの105mm等倍マクロとして基本性能をまとめた一本です。
特徴①|0.314m・最大1:1の近接性能を105mmの画角で使える
本レンズの中心となる特徴は、105mmという中望遠の焦点距離で最大撮影倍率1:1まで撮影できることです。等倍撮影では、撮像面上に被写体を実物と同じ大きさで投影できるため、小さな花や昆虫、アクセサリーなどの細部を大きく捉えられます。
短い焦点距離のマイクロレンズに比べて被写体から距離を取りやすいことも105mmクラスの利点です。ニコン自身も本レンズの比較的長いワーキングディスタンスを特徴としており、レンズ先端を被写体へ近づけすぎずに撮影したい場面で使いやすい設計となっています。
また、最短撮影距離だけを狙う特殊用途のレンズではありません。無限遠までフォーカスできるため、近接撮影から一般的な中望遠撮影まで1本でカバーできます。105mmの画角とF2.8を活かし、被写体との距離を確保した撮影にも利用できます。
特徴②|フォーカス制限切換えで、マクロ以外の撮影にも対応
マクロレンズは非常に近い距離から無限遠まで広いフォーカス範囲を持つため、撮影条件によってはピント合わせの移動量が大きくなります。本レンズにはフォーカス制限切換えスイッチが設けられており、使用する距離に応じてフォーカス範囲を制限できます。
ニコンもこの機構について、スナップや一般撮影への対応を特徴のひとつとして挙げています。つまり、105mm F2.8という仕様を近接撮影だけに限定せず、通常の中望遠レンズとして使うことまで考えられた構成です。
一方で、後年のAF-SレンズにあるM/Aモードには対応していません。レンズ内の超音波モーターを利用したAFや、AF中にフォーカスリングを操作して素早くMFへ移行する後継モデルのような操作性とは異なります。近接性能だけでなく、AF方式や操作方法まで含めて選ぶことが重要です。
購入前に知っておきたいこと|AFの可否はカメラボディによって変わる
本レンズを選ぶうえで特に確認したいのがAF互換性です。AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8DはDタイプのAFレンズですが、レンズ内部にAF-SのようなAF駆動モーターを搭載していません。そのため、Fマウントだからすべてのニコン一眼レフで同じようにAFが使えるわけではありません。
たとえばD6やD780など、対応するAF駆動機構を備えたボディではDタイプレンズをAFで使用できます。一方、D3500ではDタイプレンズのAFに対応しておらず、MFでの使用となります。つまり「装着できるか」と「AFを利用できるか」は分けて考える必要があります。
Zマウントのミラーレスカメラについても注意が必要です。マウントアダプターFTZ/FTZ IIではFマウントレンズを装着できますが、ニコンの対応表ではAFのG/DタイプレンズはAF非対応とされています。本レンズをZシリーズとFTZ/FTZ IIで使用する場合は、基本的にMFでの運用を前提に検討する必要があります。
ボディごとに利用できる機能が異なるため、購入前には使用予定のカメラの使用説明書にある「使用できるレンズ」や、ニコンが公開しているFTZ/FTZ IIのレンズ対応機能表で確認しておくと安心です。
後継105mmとの違い|軽さを取るか、AF-S・VRなどの機能を取るか
後継世代として比較したいのが、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDです。どちらも105mm F2.8で最大撮影倍率1:1、最短撮影距離も約0.314mですが、AF-S VRモデルではレンズ内の超音波モーターによるAF、VR(手ブレ補正)、IF方式、EDレンズ、ナノクリスタルコートなどが採用されています。
一方、AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dは約560g、最大径約75mm、フィルター径52mmです。AF-S VRモデルは最大径約83mm、長さ約116mm、フィルター径62mmとなるため、Dタイプはより小径で軽量です。さらにDタイプには絞りリングがあり、後継Gタイプとは操作系にも違いがあります。
そのため、単純に「新旧」というだけでは選択理由を整理できません。AF-SやVRが必要な場合、あるいはボディ内AFモーターを持たない一眼レフでAFを使いたい場合は後継モデルの機能が重要になります。一方、対応するFマウントボディを使い、等倍撮影という基本性能を維持しながら機材を軽くしたい場合には、560gのDタイプにも選ぶ理由が残ります。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 105mm | 105mm |
| F値 | F2.8〜32.0 | F2.8〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 31.4cm | 31.4cm |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 | 9枚 |
| 重量 | 560g | 750g |
| 発売日 | 1993/12/04 | 2006/03/24 |
どんな撮影に向く?|距離を取りながら等倍撮影したいFマウントユーザーへ
AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dが特に活きるのは、被写体との距離をある程度保ちながら、小さな被写体を大きく写したい撮影です。草花や昆虫、小物などのクローズアップでは、105mmと最大1:1という組み合わせがこのレンズの中心的な価値になります。
また、近接専用ではなく無限遠までフォーカスでき、フォーカス制限切換えも備えるため、105mm F2.8の中望遠レンズとして一般撮影も行いたい人にも選択肢になります。後継AF-S VRモデルより軽いことを優先する場合にも、Dタイプならではのメリットがあります。
ただし、AF性能はカメラボディ側の機構に左右されます。ボディ内AFモーターを持たない一眼レフや、FTZ/FTZ IIを介したZシリーズでAFを使いたい人には適しません。105mm等倍マクロとしての基本性能と比較的軽量な構成を重視し、使用するボディとの互換性を確認できる人にとって、特徴の明確なFマウント用マイクロレンズです。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/

例えば...
FUJIFILM X-S10[ボディ]
88,800円(定額)で買い取ります
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Nikon |
| タイプ | その他 |
| マウント | その他 |
関連製品
| 製品 | ![]() Nikon AF 105mm F2.8D マイクロ (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 105mm | 100mm | 28mm | 15mm | 30mm | 8.5mm |
| 最短撮影距離 | 31.4cm | 35.0cm | 30.0cm | 18.0cm | 12.9cm | 20.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 | 9枚 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 5枚 |
| 重量 | 560g | 505g | 185g | 212g | 150g | 37g |
| 発売日 | 1993/12/04 | 2006/07/21 | 2006/10/27 | 2009/03/27 | 2009/10/22 | 2011/08/31 |
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