
Canon EF100mm F2.8 マクロ
Canon EFマウント
Canon EF100mm F2.8 マクロは、レンズ単体で等倍撮影に対応するEFマウント用100mmマクロレンズです。最短撮影距離0.31m、最大撮影倍率1.0倍を備え、フォーカスリミッターによってAFの作動範囲を制限できる、初期EFシステムの中望遠マクロです。
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著者: ONE SCENE 編集部
レンズ単体で等倍撮影できる100mm F2.8マクロ
Canon EF100mm F2.8 マクロは、1990年4月に発売されたEFマウント用の中望遠マクロレンズです。焦点距離100mm、開放F2.8で、コンバーターなどを追加することなくレンズ単体で最大撮影倍率1.0倍の等倍撮影に対応します。
レンズ構成は9群10枚、絞り羽根は8枚。最大径75mm、全長105.5mm、重量650gで、フィルター径は52mmです。
後のEF100mm F2.8 マクロ USMやEF100mm F2.8L マクロ IS USMとは異なる初期型で、USMや手ブレ補正機構は搭載していません。中古品を探す際には、製品名に「USM」が付かないモデルであることが世代を見分けるポイントになります。
特徴①|0.31mで最大1.0倍の等倍撮影に対応
最短撮影距離は0.31mで、最大撮影倍率は1.0倍です。等倍とは、実物と同じ大きさで被写体像を撮像面上に投影できる撮影倍率を指します。
キヤノンは本レンズについて、無限遠から0.31mまでの撮影領域をカバーし、コンバーターを使用せずレンズ単体で等倍撮影できる望遠マクロとして設計しています。
100mmという焦点距離を採用しているため、短い焦点距離のマクロレンズに比べ、被写体との間に距離を確保しながら高い撮影倍率を得られることも特徴です。昆虫や草花など、レンズ先端を被写体へ極端に近づけたくない撮影で100mmマクロの焦点距離を生かせます。
特徴②|フォーカスリミッターでAFの作動範囲を制限
本レンズにはフォーカスリミッタースイッチが搭載されています。0.57m、撮影倍率で約0.25倍の位置を境にAFの作動距離範囲を限定できる機構です。
マクロレンズは無限遠から等倍までフォーカスの移動量が大きいため、撮影する距離がある程度決まっている場合には、AFが移動する範囲を限定することで不要なフォーカス移動を抑えられます。
マクロ撮影だけでなく無限遠までフォーカスできるため、100mmの中望遠単焦点として通常撮影にも使用できます。等倍撮影専用ではなく、無限遠から等倍までを1本でカバーする構成です。
特徴③|F2.8の100mmとして通常撮影にも対応
開放F値はF2.8で、最小絞りはF32です。100mmの中望遠画角とF2.8を組み合わせているため、マクロ領域だけでなく、被写体から距離を取った通常撮影にも使用できます。
絞り羽根は8枚で、レンズ構成は9群10枚です。手ブレ補正機構は搭載されていないため、特に撮影倍率が高くなるマクロ領域では、シャッター速度やカメラの固定方法を考慮する必要があります。
また、本モデルは後継のUSMモデルとはフォーカス機構が異なります。世代をまたいで中古品を比較する場合には、「100mm F2.8で等倍」という共通点だけでなく、AF機構やフォーカシング時のレンズ構造も確認する必要があります。
後継USMとの違い|等倍は継承しながら光学系とフォーカス機構を刷新
2000年3月には、後継のEF100mm F2.8 マクロ USMが登場しました。キヤノンはこのUSMモデルについて、従来型から「全く新しく開発された」後継機種と説明しています。
初期型は9群10枚、52mmフィルター、75×105.5mm、650gです。後継USMモデルは8群12枚、58mmフィルター、79×119mm、600gとなり、光学構成やボディサイズも変更されています。
後継モデルではリングUSMとメカニカル式フルタイムマニュアルフォーカスを採用。さらに3群フローティングによるインナーフォーカス方式となり、フォーカシングによってレンズ全長が変化しない構造へ変更されました。
最短撮影距離0.31m、最大撮影倍率1.0倍という基本的なマクロ性能は共通しています。そのためUSMモデルへの世代交代は、撮影倍率を高めるためではなく、フォーカス機構や光学設計、操作性を大きく更新したものと捉えることができます。
L ISモデルとの違い|ハイブリッドISを追加した後の世代
さらに2009年にはEF100mm F2.8L マクロ IS USMが登場しました。こちらも100mm F2.8で等倍撮影に対応しますが、Lレンズとなり、光学系や手ブレ補正機構が刷新されています。
L ISモデルの大きな特徴が、角度ブレだけでなくシフトブレも検知して補正する「ハイブリッドIS」です。キヤノンが交換レンズとして初めて採用した方式で、通常撮影だけでなく撮影倍率が高くなるマクロ領域での手ブレ補正を考慮しています。
初期型EF100mm F2.8 マクロにはISがなく、後継USMモデルにもISはありません。同じ「100mm F2.8・等倍」という基本仕様を持ちながら、AF機構やISの有無によって世代ごとの機能には大きな違いがあります。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 100mm | 100mm |
| F値 | F2.8〜32.0 | F2.8〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 31.0cm | 31.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 9枚 |
| 重量 | 650g | 600g |
どんな撮影に向く?|100mmの距離感で等倍撮影したい場合に
EF100mm F2.8 マクロの中心的な特徴は、100mmの中望遠画角とレンズ単体での等倍撮影を組み合わせたことです。0.31mまでフォーカスでき、被写体との距離を確保しながら細部を大きく捉えるマクロ撮影に対応します。
フォーカスリミッターを備えているため、広いフォーカス範囲を持つマクロレンズでAFの作動範囲を絞れることもポイントです。一方、後継モデルのようなリングUSMやインナーフォーカス、フルタイムマニュアルフォーカス、手ブレ補正は備えていません。
初期型を選ぶ意味は、後継モデルと同じ等倍撮影能力を持ちながら、1990年に登場した初期EFマクロの構成をそのまま使えることにあります。実用面では、等倍性能だけでなくフォーカス機構やISの必要性まで含めて後継モデルと比較したいレンズです。
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製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Canon |
| タイプ | マクロ |
| マウント | Canon EFマウント |
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