
Canon TS-E 24mm F3.5 L II
Canon EFマウント
2009/06/12発売
Canon TS-E24mm F3.5L IIは、24mmの広角にティルト±8.5°・シフト±12mmのあおり機構を組み合わせたEFマウント用Lレンズです。初代から光学系と操作機構を刷新し、TSレボルビングによるティルト・シフト方向の調整や、0.21m・最大0.34倍の近接撮影にも対応しています。
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:145,950円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
24mmの広角と自由度の高いあおり機構を組み合わせたLレンズ
Canon TS-E24mm F3.5L IIは、2009年6月に発売されたEFマウント用のティルト・シフトレンズです。焦点距離24mm、開放F3.5で、フォーカスはマニュアル操作となります。
レンズ構成は11群16枚、絞り羽根は8枚の円形絞り。最短撮影距離は0.21m、最大撮影倍率は0.34倍で、82mmフィルターを採用しています。最大径88.5mm、全長106.9mm、重量は780gです。
1991年発売のTS-E24mm F3.5Lの後継として開発され、光学系だけでなくティルト・シフト機構も刷新されています。24mmの広い画角でピント面や遠近感を撮影段階から調整できることが、このレンズの中心的な特徴です。
ティルト±8.5°・シフト±12mm|ピント面と遠近感を調整
ティルトは±8.5°の範囲で操作できます。通常のレンズでは撮像面とピント面は基本的に平行ですが、レンズを傾けることでピント面の向きを変えることができます。
手前から奥へ広がる被写体に合わせてピント面を傾けたり、反対方向へ操作してピントの合う範囲を意図的に限定したりと、絞りによる被写界深度調整とは異なる方法でピント範囲をコントロールできます。
シフトは±12mmです。建築物を撮影する際など、カメラを上へ向けることで生じる垂直線の収束を避けながら、写る範囲を上下へ移動させることができます。
24mmという広角との組み合わせにより、建築や室内など広い範囲を収めたい場面で、構図と遠近感を撮影時に調整できる設計です。
TSレボルビング|ティルトとシフトの関係を0~90°で変更
II型で重要な変更点が「TSレボルビング」です。ティルトとシフトの移動方向の関係を、直交する状態から平行になる状態まで0~90°の範囲で設定できます。
初代TS-E24mm F3.5Lではティルトとシフトの相対方向が固定されていました。II型ではこの制約が緩和され、被写体や構図に合わせて両機構を組み合わせられるようになっています。
さらに、ティルト部を基準位置で固定するティルトロック機構も搭載しています。あおり機構そのものの自由度だけでなく、設定した状態を扱うための操作性も更新されたモデルです。
非球面レンズ+UDレンズ3枚+SWC|光学系も初代から刷新
光学系は11群16枚で、大口径高精度ガラスモールド非球面レンズ1枚とUDレンズ3枚を採用しています。
非球面レンズは歪曲収差の補正、UDレンズは倍率色収差の補正を目的として使用されています。24mmの広角で、さらに通常より大きなイメージサークルを必要とするティルト・シフトレンズの光学性能を支える構成です。
また、SWC(Subwavelength Structure Coating)を採用しています。これは光の波長より微細な構造を利用した反射防止コーティングで、特に入射角の大きな光によって生じるフレアやゴーストを抑えるために使用されています。
イメージサークルはφ67.2mmです。通常の35mmフルサイズ用レンズより大きな像を形成することで、レンズをティルト・シフトさせた状態でも撮像範囲を確保しています。
0.21m・最大0.34倍|広角TS-Eながら近接撮影にも対応
最短撮影距離は0.21m、最大撮影倍率は0.34倍です。24mmの広角レンズとして被写体へ近づきながら撮影できます。
初代TS-E24mm F3.5Lは最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.14倍だったため、II型では近接性能が大きく変化しています。
被写体へ近づいて広い背景を取り込む構図に加え、ティルトを利用してピント面を調整するなど、広角と近接性能、あおり機構を組み合わせられることがII型の特徴です。
一方、最大撮影倍率は0.34倍であり、マクロレンズのような等倍撮影を目的とした製品ではありません。近接性能は、TS-E24mmの撮影領域を広げる要素として捉えるのが適切です。
初代TS-E24mm F3.5Lとの違い|操作自由度と近接性能を大幅に拡張
初代TS-E24mm F3.5Lは1991年4月発売で、9群11枚、ティルト±8°、シフト±11mm、最短撮影距離0.3m、最大撮影倍率0.14倍、72mmフィルター、重量570gです。
II型では11群16枚へ光学系を刷新し、ティルト±8.5°、シフト±12mmへ作動範囲を拡大。最短撮影距離は0.21m、最大撮影倍率は0.34倍となっています。
特に大きな違いがTSレボルビングです。初代では固定されていたティルトとシフトの相対方向を、II型では0~90°の範囲で設定できます。
一方、サイズは初代78×86.8mm・570gに対し、II型は88.5×106.9mm・780gです。重量は210g増加し、フィルター径も72mmから82mmへ大型化しています。
そのためII型への変更は単純な小型化や軽量化ではなく、光学系、近接性能、あおり量、操作自由度を拡張する方向で行われた世代交代といえます。
どんな撮影に向く?|24mmであおり操作の自由度を重視する場合に
TS-E24mm F3.5L IIの中心となるのは、24mmの広角とティルト±8.5°・シフト±12mm、さらにTSレボルビングを組み合わせていることです。
建築物などで遠近感を調整したい場合だけでなく、風景や室内、商品撮影などでピント面そのものを積極的に調整したい場合にも、通常の24mmレンズとは異なる撮影方法を選択できます。
初代と比較すると210g重く、鏡筒やフィルターも大型化しています。一方で、0.21m・0.34倍の近接性能と自由度の高いあおり機構を備えているため、携帯性よりもティルト・シフト操作の自由度を優先するかどうかが選択時のポイントになります。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:145,950円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Canon |
| タイプ | その他 |
| マウント | Canon EFマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Canon TS-E 24mm F3.5 L II (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 24mm | 50mm | 90mm | 24mm | 45mm | 90 |
| F値 | F3.5〜22.0 | F1.4〜16.0 | F2.8〜45.0 | F3.5〜22.0 | F2.8〜22.0 | F2.8〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 21.0cm | 45.0cm | 39.0cm | 30.0cm | 40.0cm | 50.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 9枚 | 9枚 | 8枚 | 8枚 | 8枚 |
| 発売日 | 2009/06/12 | 2008/06/14 | 2017/12/22 | 1991/04/01 | 1991/04/01 | 1991/04/01 |
人気のストーリー
人気の単焦点レンズ
人気の買取製品

レンズ交換式カメラ




















