
Canon TS-E45mm F2.8
Canon EFマウント
1991/04/01発売
Canon TS-E45mm F2.8は、45mm F2.8の光学系にティルト±8°・シフト±11mmのあおり機構を組み合わせたEFマウント用マニュアルフォーカスレンズです。ピント面の向きや遠近感を撮影時に調整でき、商品・建築・風景など、通常の45mmレンズとは異なる画面設計を行えることが特徴です。
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45mmの標準域で「あおり撮影」ができるTS-Eレンズ
Canon TS-E45mm F2.8は、1991年4月に発売されたEFマウント用のティルト・シフトレンズです。焦点距離45mm、開放F2.8で、AFではなくマニュアルフォーカスで使用します。
レンズ構成は9群10枚、絞り羽根は8枚。最短撮影距離は0.4m、最大撮影倍率は0.16倍で、72mmフィルターを採用しています。最大径81mm、全長90.1mm、重量は645gです。
一般的な単焦点レンズとの最大の違いは、光学系を傾ける「ティルト」と、光軸に対して平行移動させる「シフト」が可能なことです。撮影位置や絞りだけでは調整できないピント面や遠近感を、レンズ側の操作によってコントロールできます。
ティルト±8°|ピント面の向きを変える
ティルト機構は±8°の範囲でレンズを傾けることができます。通常のレンズでは撮像面とピント面は基本的に平行ですが、ティルト操作を行うことでピント面の向きを変えられます。
例えば斜め方向へ広がる被写体を撮影する場合、絞りを大きく絞るだけでなく、被写体の面に合わせるようにピント面を傾けるという選択が可能になります。
反対方向にティルトさせれば、ピントが合う範囲を意図的に狭くする使い方もできます。ただし、ティルト量とピント位置の関係は撮影距離や被写体配置によって変化するため、通常の単焦点レンズとは異なるピント操作が必要です。
シフト±11mm|カメラを傾けずに構図を調整
シフト機構は±11mmの範囲で光学系を平行移動できます。カメラ本体の向きを大きく変えずに、写る範囲を上下または左右へ移動させるための機構です。
建築物を撮影するときにカメラを上へ向けると、平行な垂直線が画面上で収束して見えることがあります。シフトを利用すれば、カメラの姿勢を保ちながら構図を移動できるため、このような遠近感の変化を撮影段階で調整できます。
また、鏡や光沢面を撮影するときにカメラ位置をずらしながら構図を整えるなど、商品撮影でもシフト機構を利用できます。
TSレボルビング|あおり操作の方向を変更できる
TS-E45mm F2.8にはレボルビング機構が搭載されています。レンズのあおり機構全体を回転させることで、ティルトやシフトを行う方向を変更できます。
シフト方向は、レボルビングによって縦方向だけでなく横方向や中間方向へ設定できます。撮影する被写体やカメラの縦位置・横位置に合わせて、あおり操作の方向を選べる構造です。
ただし、本レンズではティルト方向とシフト方向の関係が固定されています。後年のTS-Eレンズに搭載された「TSレボルビング」のように、ティルト部とシフト部の相対方向を自由に変更できる世代ではない点には注意が必要です。
購入前に知っておきたいこと|MF専用で自動絞りには対応
TS-E45mm F2.8はマニュアルフォーカス専用です。製品名にEFマウントを示すTS-Eの名称を持ちますが、AFには対応していません。
一方、絞りはEOSシステムの電子制御に対応しています。一般的なEFレンズと同様に、カメラ側から絞り値を設定できます。
あおり量が大きくなるとカメラの測光値に誤差が生じる場合があるため、露出を決める際にも通常のEF単焦点とは扱いが異なります。ティルト・シフトを大きく使用する撮影では、撮影画像を確認しながら露出を調整することが重要になります。
後継TS-E50mm F2.8L マクロとの違い|あおり機構と近接性能が大きく進化
2017年にはTS-E50mm F2.8L マクロが登場しました。45mmから50mmへ焦点距離が変更されただけでなく、光学系、あおり機構、近接性能が大きく更新されています。
TS-E45mm F2.8は9群10枚、最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率0.16倍、ティルト±8°、シフト±11mm、重量645gです。
TS-E50mm F2.8L マクロは9群12枚、最短撮影距離0.273m、最大撮影倍率0.5倍となり、単体でハーフマクロ撮影に対応します。ティルト量は±8.5°、シフト量は±12mmへ拡大されています。
さらにTS-E50mm F2.8L マクロでは、ティルト方向とシフト方向の関係を0°から90°まで変更できるTSレボルビング機構を搭載しています。旧45mmでは固定されていた両機構の関係を、撮影目的に合わせて変更できる点が大きな違いです。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 45mm |
どんな撮影に向く?|45mmの自然な画角であおり操作を使いたい場合に
TS-E45mm F2.8の特徴は、45mmという標準域に近い焦点距離でティルトとシフトを使用できることです。ティルト±8°によるピント面の調整と、シフト±11mmによる構図・遠近感の調整を1本で行えます。
広角のTS-Eレンズが建築物の全景を収める用途に適しているのに対し、45mmはより狭い範囲を切り取れます。そのため商品撮影や比較的小さな被写体、自然な遠近感を保ちたい撮影でも、あおり機構を利用できます。
後継のTS-E50mm F2.8L マクロには0.5倍の近接性能や自由度の高いTSレボルビングがありますが、重量は945gです。TS-E45mm F2.8は645gのため、近接性能や新しいあおり機構よりも、45mmの画角と旧型ならではの軽さを重視する場合に違いが明確になります。
販売中の中古商品
ECサイトの販売情報
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製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Canon |
| タイプ | その他 |
| マウント | Canon EFマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Canon TS-E45mm F2.8 (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 45mm | 24mm | 90 | 50mm | 24mm | 90mm |
| F値 | F2.8〜22.0 | F3.5〜22.0 | F2.8〜32.0 | F1.4〜16.0 | F3.5〜22.0 | F2.8〜45.0 |
| 最短撮影距離 | 40.0cm | 30.0cm | 50.0cm | 45.0cm | 21.0cm | 39.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 8枚 | 8枚 | 9枚 | 8枚 | 9枚 |
| 発売日 | 1991/04/01 | 1991/04/01 | 1991/04/01 | 2008/06/14 | 2009/06/12 | 2017/12/22 |

















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