
Nikon PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED
Nikon Fマウント
2008/02/22発売
Nikon PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDは、シフトとティルトによるアオリ撮影に対応したFマウント用24mm広角レンズです。±11.5mmのシフト、±8.5°のティルト、左右90°のレボルビング機構を備え、建築物のパースペクティブ補正やピント面のコントロールに対応します。
3枚のEDレンズと3枚の非球面レンズを含む10群13枚構成で、最短撮影距離は0.21m。MF専用かつカメラによってアオリ操作や電磁絞りに制限があるため、購入時にはボディとの互換性確認が特に重要なレンズです。
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:88,800円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
シフトとティルトで画面をコントロールできる24mm PC-Eレンズ
PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDは、焦点距離24mm、開放F3.5のニコンFマウント用PCレンズです。一般的な24mm単焦点とは異なり、レンズを上下・左右へ移動させるシフトと、光軸を傾けるティルトによる「アオリ撮影」に対応しています。
FXフォーマットおよび35mm判での画角は84°。DXフォーマットでは61°となり、35mm判換算36mm相当の画角になります。光学系はEDレンズ3枚と非球面レンズ3枚を含む10群13枚構成で、ナノクリスタルコートも採用されています。
ニコンは本レンズを風景や建築物の撮影に適した超広角PCレンズとして位置づけています。単に広い範囲を写すだけでなく、カメラの位置やピント面を工夫しながら画面を整えられることが、通常の24mmレンズとの大きな違いです。
特徴①|±11.5mmのシフトで建築物のパースペクティブをコントロール
シフト機構では、レンズを光軸に対して平行に最大±11.5mm移動できます。たとえば高い建物を撮影する際、通常の広角レンズではカメラを上へ向けることで垂直線が収束して写りやすくなりますが、カメラを水平に保ちながらレンズを上方向へシフトすることで構図を調整できます。
建築写真で垂直線を意識した構図を作りたい場合に、このシフト操作が大きな役割を果たします。また、カメラや撮影者自身の写り込みを避けながら構図を調整するなど、被写体との位置関係を変えずに撮影範囲を動かしたい場面にも利用できます。
鏡筒には左右90°のレボルビング機構があり、30°ごとにクリックストップを備えています。これにより、縦方向だけでなく横方向など、撮影目的に応じてシフトやティルトを作用させる方向を変更できます。
特徴②|±8.5°のティルトでピント面そのものを調整できる
ティルト機構では、レンズの光軸を最大±8.5°傾けることができます。一般的なレンズでは撮像面とピント面は基本的に平行ですが、ティルトを利用するとピント面の向きを変えられるため、通常とは異なる範囲へピントを合わせることができます。
風景や建築、商品撮影などでは、絞りだけに頼らず手前から奥へピントが合う範囲を調整する用途に利用できます。反対方向へティルトすれば、ピントが合う範囲を意図的に限定する表現にも応用できます。
最短撮影距離は0.21m、最大撮影倍率は0.36倍です。24mmの広角レンズとして被写体へ近づけるため、アオリ機構と近接性能を組み合わせた撮影にも対応します。
購入前に知っておきたいこと|MF専用で、ボディによってアオリ操作にも制限がある
PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDのピント合わせはマニュアルフォーカスのみです。CPUを内蔵したDタイプレンズですが、AFレンズではないため、対応するFマウントカメラへ装着してもオートフォーカスにはなりません。
絞りは電磁駆動による自動絞りとプリセット絞りに対応していますが、使用できる機能はカメラによって異なります。そのため、物理的にFマウントへ装着できることと、絞りやアオリを含めた各機能が制限なく使えることは分けて確認する必要があります。
さらに、このレンズはシフト・ティルト・レボルビングによって鏡筒そのものを動かします。カメラによってはアオリ操作時にレンズとボディが接触する可能性があり、ニコンも機種別の制限や注意事項を案内しています。
アオリ操作を行うと適正露出にならない場合があるほか、条件によってケラレや色ムラが発生することもあります。通常の24mm単焦点以上に、使用するカメラとの組み合わせと撮影手順を理解したうえで選びたいレンズです。
PC NIKKOR 19mm F4E EDとの違い|画角とアオリ機構、フィルター対応で選ぶ
より後に登場したPC NIKKOR 19mm f/4E EDは、同じく建築やインテリアなどのアオリ撮影を想定したFマウントPCレンズです。ただし焦点距離は19mmで、FXフォーマットでは97°の画角を持つため、24mmの84°よりさらに広い範囲を写せます。
24mm F3.5D EDのアオリ量はシフト±11.5mm、ティルト±8.5°です。19mm F4E EDではシフト±12mm、ティルト±7.5°となり、さらにシフトとティルトの作動方向を直交から平行まで設定できるPCレボルビング機構を備えています。
一方、24mm F3.5D EDには77mm径のフィルターを装着できます。19mm F4E EDは大きく張り出した前玉を持つため、通常のねじ込み式フィルターには対応していません。サイズと重量も24mmが約82.5×108mm・約730gなのに対し、19mmは約89×124mm・約885gです。
狭い室内や大型建築物などで19mmの広い画角が必要なら19mm F4E EDが比較対象になります。一方、24mmの画角で十分な場合や、77mmフィルターを使用したい場合、より小型・軽量なPCレンズを求める場合には24mm F3.5D EDを選ぶ理由があります。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 24mm | 19mm |
| F値 | F3.5〜32.0 | F4.0〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 21.0cm | 25.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
| 重量 | 730g | 885g |
| 発売日 | 2008/02/22 | 2016/10/28 |
どんな撮影に向く?|建築・風景を撮影段階から整えたい人へ
PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDは、24mmの広角で建築物や風景を撮るだけでなく、シフトやティルトを使って撮影段階から画面をコントロールしたい人に向いたレンズです。
特に建築撮影では、カメラを大きく傾けずにシフトで構図を調整できることが重要な特徴です。また、ティルトによるピント面の調整、0.21mの最短撮影距離、0.36倍の最大撮影倍率を組み合わせれば、風景だけでなく近距離の被写体を含む撮影にも応用できます。
一方、MF専用で約730gあり、アオリ操作には一定の知識も必要です。ボディによって操作上の制限も異なるため、気軽な24mm単焦点というより、シフト・ティルトという機能を撮影目的に必要とするかどうかが選択の基準になります。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:88,800円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Nikon |
| タイプ | その他 |
| マウント | Nikon Fマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Nikon PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED (本製品) | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 24mm | 85mm | 24mm | 50mm | 19mm |
| F値 | F3.5〜32.0 | F3.5〜32.0 | F3.5〜22.0 | F1.8〜16.0 | F4.0〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 21.0cm | 28.6cm | 20.0cm | 45.0cm | 25.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 6枚 | 7枚 | 9枚 |
| 重量 | 730g | 355g | 647g | 190g | 885g |
| 発売日 | 2008/02/22 | 2009/12/04 | 2013/09/10 | 2013/11/28 | 2016/10/28 |
人気のストーリー
人気の単焦点レンズ
人気の買取製品

レンズ交換式カメラ



![SAMYANG T-S 24mm F3.5 ED AS UMC [ニコンF用] SAMYANG T-S 24mm F3.5 ED AS UMC [ニコンF用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/kb/ca/1v/square_with_white_background_small_kbca1v.jpg?1790825043)














