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Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM [ライカM用]
LEICA Mマウント
2021/01/27発売
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMは、色収差の徹底した補正と解像力・コントラスト再現性を追求した、VMマウント用の高性能50mm単焦点レンズです。異常部分分散ガラス2枚、両面非球面レンズ2枚、フローティング機構を採用した8群10枚の光学系を、全長53mm・288gにまとめています。
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本体の買取額:67,200円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
大口径化ではなく、50mmの光学性能を突き詰めたAPO-LANTHAR
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMは、2021年に登場したVMマウント用の標準単焦点レンズです。50mmの標準域で開放F値はF2。F1.2やF1.0を持つNOKTONシリーズのように明るさを追求するのではなく、色収差をはじめとする各収差の補正と、解像力・コントラスト再現性を優先しています。
APO-LANTHARという名称の歴史は古く、初代APO-LANTHARは1951年に登場しました。現代のコシナ製Voigtlanderでも、APO-LANTHARはアポクロマート設計による高性能レンズを示す名称として使われています。
本レンズは、2019年に登場したソニーEマウント版APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalをベースに、フルサイズのMマウントセンサーへ最適化したモデルです。コシナは「標準レンズの価値観を一変させる性能」と位置づけており、大口径化よりも50mmという標準レンズの光学性能を突き詰めたことが、このレンズのCore Valueです。
特徴①|RGBの軸上色収差を徹底して抑えるアポクロマート設計
APO-LANTHARを特徴づけるのがアポクロマート設計です。光は波長によって屈折率が異なるため、通常のレンズでは赤・緑・青の焦点位置にわずかなずれが生じます。本レンズでは光の三原色を構成するRGBの軸上色収差を限りなくゼロに近づけることを設計目標としています。
光学系は8群10枚。そのうち2枚に異常部分分散ガラスを使用し、さらに両面非球面レンズを2枚採用しています。色収差だけでなく各種収差を抑え、解像力とコントラスト再現性を高めることが設計の中心です。
第三者による実写テストでも、この方向性は確認できます。厳しい条件でも軸上色収差は非常に少なく、倍率色収差もわずかなレベルに抑えられていると評価されています。開放F2から高い解像性能を持ち、絞ることでさらに画面周辺まで性能が整っていくタイプの50mmです。
これは収差を描写表現として積極的に利用するNOKTON classicなどとは対照的です。APO-LANTHARでは、色にじみや収差による変化を残すことではなく、被写体の細部や色の境界を正確に再現することが設計上の優先事項になっています。
特徴②|フローティング機構まで採用しながら288gに小型化
高性能を追求した光学系でありながら、VM版は最大径55.6mm、全長53mm、重量288gにまとめられています。ソニーEマウント版は62.6×61.3mm・364gなので、Mマウント用としてさらに小型軽量化されています。
光学系にはフローティング機構も採用しています。フォーカシングに応じて複数のレンズ群の間隔を変えることで、撮影距離によって変化する収差を抑える仕組みです。単に無限遠で高い性能を出すのではなく、撮影距離が変化した際にも光学性能を維持することを狙っています。
絞り羽根は12枚で、F2、F2.8、F5.6、F16では開口部が円形になる特殊な形状です。コシナは点光源のボケを利用した表現も意識した仕様として説明しています。
つまり本レンズは、高性能化のために単純に鏡筒を大型化した50mmではありません。アポクロマート設計、両面非球面レンズ、フローティング機構という光学技術を投入しながら、レンジファインダーで扱いやすいサイズへまとめたことにも意味があります。
購入前に知っておきたいこと|最短0.7m・MF専用というMマウントらしい仕様
最短撮影距離は0.7mで、距離計も無限遠から0.7mまで連動します。後発のVMレンズには距離計連動範囲を超えて0.5mまで繰り出せる製品もありますが、本レンズでは最短撮影距離と距離計連動範囲が一致しています。
MF専用で、電子接点やAF、レンズ内手ブレ補正機構はありません。その代わり、総金属製のヘリコイドユニットを高精度に調整し、MFでの細かなピント合わせを前提とした操作系を採用しています。
F2という開放値も購入判断では重要です。NOKTONシリーズにはF1.5、F1.2、F1.0といったさらに明るい標準レンズが存在するため、最も浅い被写界深度や暗所での光量を優先するならAPO-LANTHARが第一候補になるとは限りません。
一方、APO-LANTHARが優先しているのは明るさではなく光学性能です。F2という口径比を許容することで、色収差の補正、解像力、コントラスト再現性、小型性を高い水準でまとめています。この優先順位が自分の撮影に合うかが、本レンズを選ぶうえで重要です。
NOKTONとの違い|F値ではなく、何を光学設計の中心に置くか
Voigtlanderの50mmには、大口径を特徴とするNOKTONシリーズがあります。APO-LANTHARとの違いを考える際には、F2とF1.xという数字だけで比較するより、光学設計で何を優先しているかを見る方が分かりやすくなります。
NOKTONは、大口径による光量や浅い被写界深度を大きな価値とするシリーズです。F1.2などの大口径50mmなら、F2では得られない被写界深度や暗所での撮影条件を選択できます。
APO-LANTHARは反対に、F2に留めながらアポクロマート設計、異常部分分散ガラス、両面非球面レンズ、フローティング機構を投入しています。光学性能を優先しながら288gというMマウントらしいサイズへ収めることに設計資源を使っています。
この違いは、APO-LANTHARがNOKTONより上位という意味ではありません。背景を大きくぼかすことやF1.xの明るさが必要ならNOKTONに明確な意味があり、開放から色収差を抑えた精密な描写を優先するならAPO-LANTHARの設計が目的に合います。
さらにAPO-LANTHAR 50mm F2にはEマウント版やZマウント版も存在しますが、VM版はMマウント用センサーへ光学系を最適化し、55.6×53mm・288gにまとめています。M型カメラで使うことまで含めて成立させた高性能50mmであることが、中古でVM版を選ぶCurrent Valueです。
どんな撮影に向く?|F1.xより正確な描写を優先する人へ
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMが向いているのは、50mmの自然な画角を使いながら、色収差の少なさや細部の再現、コントラストを重視したい人です。人物、街中のディテール、風景、静物など、被写体の形や色を精密に残したい撮影では、本レンズの設計思想を活かせます。
F2でも撮影距離によっては十分に背景とのピント差を作れますが、極端に浅い被写界深度を作ることが本レンズの目的ではありません。F1.2やF1.0による大きなボケや暗所性能を最優先するなら、NOKTON系の方が目的に合います。
また、開放では周辺光量低下が存在します。第三者測定ではF2で約2.3段、F2.8でも約1.5段の低下が確認されており、高い色収差補正や解像性能と、周辺光量の均一性は分けて考える必要があります。
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMは、大口径競争とは異なる方向から50mmを突き詰めたレンズです。アポクロマート設計による色収差補正と高い解像力、それを288gのVM鏡筒へ収めたこと。その光学性能をMFで丁寧に引き出したい人にこそ、APO-LANTHARという名前を選ぶ意味があります。
著者

ONE SCENE 編集部
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ECサイトの販売情報
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本体の買取額:67,200円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | COSINA |
| タイプ | 標準 |
| マウント | LEICA Mマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM [ライカM用] (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 50mm | 50mm | 50mm | 50mm | 50mm | 40mm |
| F値 | F2.0〜16.0 | F1.5〜16.0 | F1.5〜16.0 | F0.95〜16.0 | F1.2〜22.0 | F1.4〜22.0 |
| 最短撮影距離 | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 70.0cm | 50.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 12枚 | 12枚 | 12枚 | 14枚 | 12枚 | 10枚 |
| 重量 | 288g | 255g | 198g | 690g | 347g | 315g |
| 発売日 | 2021/01/27 | 2020/10/22 | 2020/10/22 | 2020/08/18 | 2018/09/13 | 2017/11/22 |
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