
Nikon AI Nikkor 35mm F2S
Nikon Fマウント
Nikon AI Nikkor 35mm F2Sは、ニコンFマウントのAi-S方式を採用した35mm F2のマニュアルフォーカス単焦点レンズです。6群8枚の光学構成、0.3mの最短撮影距離、280gの鏡筒を特徴とし、1965年に登場したNikkor Auto 35mm f/2の基本的な光学構成を受け継ぎながらAi-S世代まで発展したモデルです。
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著者: ONE SCENE 編集部
Nikon AI Nikkor 35mm F2Sとは|長く続いた35mm F2をAi-S仕様で使う
Nikon AI Nikkor 35mm F2Sは、ニコンFマウントのマニュアルフォーカス単焦点レンズです。焦点距離35mm、開放F2という組み合わせを持ち、35mm判では広角に分類されながら、標準レンズに近い感覚でも構図を組み立てられる画角を備えています。
このレンズの系譜は、1965年に登場したNikkor Auto 35mm f/2までさかのぼります。その後、コーティングや外装、絞り連動方式などの変更を重ね、1977年にはAI方式、さらにAi-S世代へ発展しました。本製品は、長期間受け継がれた35mm F2の基本的な光学構成を、Ai-S仕様の操作系と組み合わせたモデルとして位置づけられます。
特徴①|35mm F2と280gの鏡筒を組み合わせたMF広角単焦点
焦点距離は35mm、開放F値はF2です。レンズ構成は6群8枚で、絞り羽根は7枚。35mm判での画角は62度となっています。
最大径63mm、全長51.5mm、重量は約280gで、フィルター径は52mmです。AFモーターやレンズ内手ブレ補正を搭載せず、フォーカスリングと絞り環を使って撮影する機械式の操作系を基本としています。
F2の開放絞りは、絞りを開けて撮影したい場面で利用できるだけでなく、絞り値を変えることで被写界深度を調整する余地も持たせています。一方、ピント合わせはMFのみとなるため、AFによる素早い追従を必要とする撮影とは使い方が異なります。
特徴②|30cmまで寄れる35mmと、距離目盛を使ったピント操作
最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は1/5.7倍です。遠景を広く捉えるだけでなく、被写体へ30cmまで近づき、周囲の状況を含めながら近距離の被写体を配置する撮り方にも対応します。
鏡筒には距離目盛と被写界深度目盛、赤外指標が設けられています。フォーカスリングを直接操作して撮影距離を決める構造で、絞りについてもレンズ側の絞り環から設定するのが基本です。
このような操作系は、AFレンズのようにカメラ側へ操作を集約する設計とは異なります。35mmという画角だけでなく、ピント位置や絞りをレンズ側で操作すること自体が、本製品を選ぶ際の判断材料になります。
購入前に知っておきたいこと|非CPUレンズのため、使える機能はボディで変わる
AI Nikkor 35mm F2SはCPU接点を持たないMFレンズです。Fマウントだからすべてのニコン一眼レフで同じ機能を利用できるわけではなく、ボディによって測光や露出モード、フォーカスエイドなどの対応が変わります。
たとえば、非CPUレンズに対応した一部のデジタル一眼レフでは、カメラの「レンズ情報手動設定」に焦点距離と開放F値を登録することで測光機能を利用できます。一方、機種によっては露出インジケーターが利用できないなどの制限があります。AF機構を持たないレンズのため、ボディ側にAFモーターを備えたカメラであってもAFレンズとして動作するわけではありません。
Zマウントのカメラでは、マウントアダプターFTZまたはFTZ IIを介してFマウントレンズを使用します。Ai-Sなどの非CPUレンズではMFでの使用が基本となり、利用できる測光・手ブレ補正などの機能はボディによって異なります。
購入時は「Fマウントだから装着できるか」だけで判断せず、使用予定のボディについて、ニコン公式の「一眼レフカメラとNIKKOR Fレンズの組み合わせ適応表」またはZシリーズ向けのFTZ/FTZ II互換情報を確認しておくことが重要です。
35mmレンズの世代で比較|AFの利便性よりAi-SのMF操作を選ぶ意味
35mm F2の系譜は本製品で終わらず、その後はAFに対応した35mm F2へ移行しました。AF世代ではカメラからフォーカスを駆動できるモデルが登場し、撮影時のピント合わせという点では利便性が大きく変化しています。
一方、本製品にはフォーカスリングと絞り環を使うMFレンズとしての構成が残されています。また、35mm F2という基本的な光学構成は1965年のNikkor Auto 35mm f/2から長期間受け継がれ、Ai-S世代ではその光学系を維持しながら機械的な連動方式や操作系が更新されました。
そのため、中古で本製品を選ぶ理由は、後のAFレンズより機能が多いからではありません。35mm F2という仕様を、Ai-S世代のMF操作と絞り環を備えたFマウントレンズとして使いたいかどうかが選択の軸になります。AFを優先する場合は後のAF 35mm F2系、より新しいカメラとの電子的な連携を重視する場合はCPUを備えた後年のレンズも比較対象になります。
どんな撮影に向く?|35mm F2をMFと絞り環で操作したい人へ
AI Nikkor 35mm F2Sは、35mmの画角を使いながら、自分でフォーカスリングを操作してピントを決めたい撮影に適した構成です。0.3mまで近づけるため、遠景だけでなく、被写体との距離を変えながら周囲の空間を含めた構図を作ることもできます。
一方、動く被写体をAFで追いたい場合や、カメラとの電子通信による操作性を優先する場合は、後のAF・CPUレンズの方が目的に合う可能性があります。また、非CPUレンズへの対応は使用するボディによって差があるため、ボディとの組み合わせ確認も購入判断の一部になります。
280gの鏡筒に35mm F2、0.3mの近接性能、MFと絞り環による操作をまとめたことが本製品の特徴です。新しいレンズの機能性とは別に、Ai-S世代の操作方法を含めて35mm F2を選びたいかどうかが、このレンズとの相性を判断するポイントになります。
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ONE SCENE 編集部
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製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Nikon |
| タイプ | 広角 |
| マウント | Nikon Fマウント |
















