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七工匠  7artisans 75mm F1.25 [ライカM用]

七工匠 7artisans 75mm F1.25 [ライカM用]

LEICA Mマウント
2019/10/10発売

七工匠 7artisans 75mm F1.25は、ライカMマウントで75mm F1.25という非常に明るい中望遠を実現したMF単焦点レンズです。6群7枚のゾナー系光学設計と12枚羽根の絞りを採用し、600gに収めた鏡筒で、レンジファインダーでも大きな背景ボケと浅い被写界深度を利用できることを特徴としています。

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著者: ONE SCENE 編集部

Mマウントで75mm F1.25を実現した、大口径中望遠

七工匠 7artisans 75mm F1.25は、2019年に登場したライカMマウント用のMF単焦点レンズです。75mmという中望遠にF1.25の大口径を組み合わせ、フルサイズに対応しています。

75mmは50mmより画角が狭く、被写体との距離を取りながら背景を整理しやすい焦点距離です。本レンズではさらにF1.25まで開くことで、被写界深度を大きく浅くし、人物などの主題を背景から分離する撮影を可能にしています。

一方、AFや電子制御によって撮影を容易にするレンズではありません。MFを前提とし、レンジファインダーでの使用にも対応しながら、75mm F1.25という大口径を比較的コンパクトな鏡筒へ収めたことが、このレンズのCore Valueです。

特徴①|75mm F1.25で作る、非常に浅い被写界深度

焦点距離は75mm、画角は33度です。50mmより被写体を大きく捉えやすく、85mmよりわずかに広いため、人物撮影ではある程度の撮影距離を取りながら周囲の要素も残せる中望遠です。

最大の特徴はF1.25という開放絞りです。75mmという焦点距離と組み合わせることで被写界深度は非常に浅くなり、人物などではピントを合わせた部分と背景を大きく分離できます。暗所で取り込める光量が多いことも、大口径レンズとしての利点です。

絞り羽根は12枚。F1.25だけでなく少し絞った状態でも開口部の形状を円形に近く保つことを意識した構成です。第三者による実写でも背景ボケは本レンズの長所として評価されています。

ただし、F1.25は単に「明るくてボケる」というだけではありません。ピント面が極端に薄くなるため、特に人物の近距離撮影では正確なピント合わせそのものが撮影結果を大きく左右します。

特徴②|ゾナー系6群7枚を600gに収めたMF専用設計

光学系は6群7枚で、メーカーはゾナータイプをベースとした設計と説明しています。鏡筒内部には真鍮製部品も多く使用し、大口径中望遠でありながら重量は約600gに抑えられています。

最短撮影距離は0.8mです。ライカMマウント用として距離計を利用したピント合わせに対応し、ミラーレス機ではマウントアダプターを介して拡大表示などを利用したMF撮影もできます。

第三者テストでは、無限遠の中央部はF1.25でも一定の解像力を持つ一方、球面収差によるグローやパープルフリンジが確認されています。F2まで絞るとコントラストと解像性能が大きく改善し、F2.8では画面全体の性能も向上しています。

つまり、開放F1.25から現代的な高コントラスト・高均一性を狙ったレンズとは性格が異なります。F1.25で得られる非常に浅い被写界深度と開放特性を使うか、少し絞って光学性能を高めるかを撮影者が選ぶタイプのレンズです。

購入前に知っておきたいこと|F1.25ではピント精度とフォーカスシフトに注意

ライカMで使用する場合、F1.25という開放値は大きな魅力であると同時に、撮影難度を高める要素でもあります。75mmという焦点距離で被写界深度が非常に浅くなるため、レンジファインダーの調整状態やレンズ側の距離計連動精度が撮影結果へ影響します。

さらに第三者テストでは、絞りによってピント位置が移動するフォーカスシフトも確認されています。レンジファインダーでは実絞り状態の像を直接確認しながらピントを合わせるわけではないため、F1.25から絞って撮影する際には、この特性がピント精度へ影響する可能性があります。

最短撮影距離は0.8mです。ミラーレス機へアダプター装着して使用する場合はEVFの拡大表示などを利用できますが、レンズ自体はMF専用で、AFや電子接点、手ブレ補正機構を備えていません。

また、2026年には後継となる75mm F1.25 IIが登場しています。今回のJAN 4589457589574は初代75mm F1.25に対応するため、中古ではII型との取り違えにも注意が必要です。

後継75mm F1.25 IIとの違い|初代を選ぶ意味はF1.25をよりシンプルに楽しむこと

後継の75mm F1.25 IIも、75mm F1.25、6群7枚、12枚羽根、最短撮影距離0.8mという基本仕様を受け継いでいます。一方、光学ガラスを見直し、EDレンズと高屈折率レンズを採用することで光学性能を改善しています。

大きく変わったのが重量です。初代が約600gなのに対し、II型は約510gまで軽量化されました。外径も小さくなっており、Mマウントでの取り回しという点では後継型に明確な改良があります。

第三者による新旧比較でも、II型では初代で目立った開放付近のコマ収差などに改善が確認されています。そのため、F1.25というスペックが同じだから描写まで同じと考えることはできません。

一方、初代の価値がなくなったわけではありません。75mm F1.25という非常に特殊なスペックをMマウントで実現した最初の世代であり、開放時の球面収差やフォーカスシフトを含め、その光学特性もII型とは異なります。

中古で初代を選ぶなら、II型より高性能だからではなく、初代の光学特性を理解したうえで75mm F1.25という大口径をMFで使うこと自体に価値を見いだせるかが判断軸になります。

どんな撮影に向く?|F1.25を「便利さ」ではなく撮影表現として使いたい人へ

七工匠 7artisans 75mm F1.25が向いているのは、人物などをMFでじっくり撮影し、F1.25の非常に浅い被写界深度を積極的に使いたい人です。75mmなら50mmより背景を整理しやすく、85mmよりわずかに広い画角で人物と周囲の関係も残せます。

特に開放F1.25では、解像性能だけを評価軸にすると本レンズの性格を捉えにくくなります。第三者テストでは球面収差によるグローや軸上色収差、周辺減光などが確認される一方、背景ボケについては高く評価されています。F2前後まで絞れば解像性能やコントラストも改善するため、絞りによる変化を使い分ける余地があります。

反対に、動く人物へ確実にピントを合わせたい場合や、開放から高いコントラストと均一な解像性能を求める場合には、AF対応の中望遠や新しい光学設計のレンズの方が扱いやすくなります。レンジファインダーでF1.25を使うこと自体にも相応の習熟が必要です。

このレンズの価値は、75mm F1.25という数字だけではありません。その極端に浅い被写界深度を、AFや電子制御に頼らず、自分でピントを合わせながら使うことにあります。高性能化された後継II型が登場した現在ではなおさら、初代ならではの光学特性まで含めて撮影を楽しみたい人に意味のある一本です。

著者

ONE SCENE 編集部

ONE SCENE 編集部

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製品情報

カテゴリ単焦点レンズ
メーカー七工匠
タイプ中望遠
マウントLEICA Mマウント

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七工匠  7artisans 75mm F1.25 [ライカM用]

七工匠 7artisans 75mm F1.25 [ライカM用]

(本製品)

焦点距離75mm75mm
F値F1.25〜16.0F2.8〜22.0
最短撮影距離80.0cm70.0cm
絞り羽根枚数12枚10枚
重量600g191g
発売日2019/10/102026/05/27
表は左右にスクロールできます

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