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Jupiter-9 85mm F2
M42マウント
大きな開放F値と円形絞りを由来とする美しいボケ味や、85mmの焦点距離、流通数の多さ、手に入れやすい実勢価格など、数々のオールドレンズの中でも特にポートレート撮影に手頃で最適なレンズとして人気のレンズです。また、ボケ味だけでは無く、絞った状態ではシャープな描写も楽しめるレンズです。そんなJupiter-9 85mm F2の魅力や中古市場での価格帯、作例などをご紹介いたします。
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ポートレート撮影用の単焦点レンズとしておすすめのオールドレンズ






ミラーレスカメラの普及により、注目されているオールドレンズ。その中でも、ポートレートレンズとして人気が高いJupiter-9 85mm F2について、ご紹介いたします。
1.美しいボケ味で、ポートレートレンズとして選ばれるオールドレンズ
オールドレンズの中でも開放F値が明るく、美しいボケ味とシャープな描写を実現している「銘レンズ」または「神のレンズ」としてJupiter-9の評価は定まっていると言っても過言ではありません。しかも、その性能に反し、入手し易い価格で、デジタルカメラが普及する以前より一部の愛好家から注目を集めていたレンズです。
2.Sonnar(ゾナー)のコピー?
Jupiter-9を調べると「Sonnar(以下ゾナー)コピー」というキーワードが目立ちます。「ゾナーのコピーレンズだから優秀なレンズ」といった論調が多く、あながち間違いでは無いのですが、では、そのコピー元とされるゾナーとはどんなレンズで、何故評価が高いのでしょうか。そもそもJupiter-9は単なるゾナーのコピーなのでしょうか。この項では、ゾナーとJupiter-9の関係を少し掘り下げ、簡単にまとめました。
2-A ゾナーについて
ゾナーは1929年にカール・ツァイスで開発されました。当初は焦点距離5cm(50mm)でF値が1.5やF値が2の大口径レンズとしてデビューし、後に8.5cmや13.5cmの焦点距離モデルが加わりました。
この頃、焦点距離5cmの大口径レンズとしてゾナーの他に、ダブルガウス型と呼ばれるレンズが存在しました。余談ですが、カール・ツァイスに於けるダブルガウス型の完成形が、有名なPlanar(プラナー)となります。
ダブルガウス型はゾナーに比べて像の歪みは少ないものの、当時の技術ではその構造を原因としたコマ収差と呼ばれる不自然な結像が大きく表れてしまい、総合的なレンズの描写力は、設計によって像の歪みが良好に補正されたゾナーに軍配が上がるとされました。この問題の解決には新しいレンズ素材の開発と、レンズコーティング技術の進化までしばらくの時間を要する事となります。ゾナーはその設計の良さで、当時のガラス素材や未発達のコーティング技術でも素晴らしい写りが得られる高性能なレンズでした。
2-B ツァイスの分断からJupiter-9誕生まで
大戦中には、既に世界の光学分野を大きくリードしていたカール・ツァイスですが、ドイツの敗戦によりカール・ツァイスも東西に分断されました。
この時以後、東側陣営となったカール・ツァイス・イェーナの技術がソビエトの光学工場に移植され、「カール・ツァイス・コピー」とも言える各種レンズの生産が始まります。
これらのレンズの多くはツァイスの設計に基づき、イェーナ由来のガラス素材で製造されていましたが、やがて入手出来るガラス素材の減少に伴い、新しい素材を用いたレンズの再設計・生産が始まりました。それらのレンズの中の一つとしてJupiter-9は世に送り出されました。
この頃には、ガラス素材や製造技術もオリジナル・ゾナー開発時に比べて進歩しており、ゾナーの持つ設計上の素性の良さと出会うことで、必然的に高性能なレンズとして誕生したのがJupiter-9と言えるでしょう。
以上のことから、Jupiter-9はゾナーのコピーと考えるより、ゾナーの基本設計を用いた上で、新しいガラス素材と技術で造られた、ゾナーを発展させた高性能なレンズと言うのが、その本質を表していると思われます。
3.Jupiter-9とポートレート
3-A ポートレート向きのレンズ
一般的に、70mm~135mmの焦点距離を持つレンズが中望遠レンズと呼ばれます。
中望遠レンズがポートレート撮影に多く用いられる理由として、程よく離れた距離からの撮影が可能で、中望遠レンズの背景のボケ具合がポートレートに最適とされている点が挙げられます。50mmの標準レンズでポートレート撮影をすると、結構な距離までモデルに近づく必要が有り、モデルの表情に緊張感が出てしまう要因になります。また、モデルの背景をくっきりとまででは無くとも、判別が可能な程度には描写されてしまいます。
3-B Jupiter-9とポートレート
Jupiter-9は85mmという焦点距離、開放F値の大きさだけでは無く、その絞り羽根の形状からもポートレートに適したレンズと言えるでしょう。
原理的に、絞り羽根を絞った時の形状は、そのままその描写時のボケの形状として表れます。例えば、光源をぼかして撮影した場合、絞りの形状が六角形ならボケ具合は六角形の形に、絞りの形状が円形の場合はボケ具合も円形のイメージに近づきます。

これらの現象は、自然なボケ具合が好まれるポートレートでは、マイナスポイントになりかねません。その点、Jupiter-9は15枚もの絞り羽根を用い円形に近い絞り形状を実現することで、絞って使用した場合でも安定したボケ味が得られます。また、オールドレンズの場合、開放F値で使用するよりも、二~三段ほど絞って使用する事でピントが合った部分のシャープさが際立つ傾向が強く表れます。
Jupiter-9の場合、ゾナー由来の安定したレンズ性能で得られる絞り開放での描写から、絞りを絞ってシャープさを増した描写に至るまで、満足度の高い描写と美しいボケ味が同時に得られる点が、「神のレンズ」とも呼ばれる所以となっています。

4. Jupiter-9のマウントとタイプについて
発売当初のJupiter-9はゾルキーとキエフマウントが用意されました。その後、M39マウントが発売され、次いでM42マウントのモデルが登場しています。現在の中古市場ではM42マウントのモデルが主流となっています。しかし、ゾルキーマウントとキエフマウント、M39マウントの商品も販売されており、そのため購入時にはマウントの確認が必須です。
Jupiter-9をSONY、Canon、Nikon等のカメラで使用する際はマウントアダプターが必要となりますが、マウントアダプターの入手性や選択性を考慮すると、M42マウントモデルを選ぶことが、無難な選択となるでしょう。
Jupiter-9は発売後、何度かのモデルチェンジが行われています。大きく分けて、「シルバー鏡筒の前期型」、「ブラック鏡筒の中期型」、「ブラック鏡筒でレンズにマルチコートが施された後期型」が存在します。後期型のレンズ円周部の表記銘は「MC Jupiter-9」に変更されています。
5.中古市場
フィルムカメラの時代より、比較的安価で写りの良いレンズとして名の知れたJupiter-9ですが、ミラーレス一眼の普及でマウント互換の垣根が低くなり、その描写性能が知れ渡る事で、実勢価格は上昇傾向にあります。
おおよその相場感としては、Amazonでは約16,000円から、専門のショップでは検査済の個体が30,000円前後の値付けをされている模様です。予算の余裕や、複数から選べる在庫があれば、後期型のMCタイプを選ぶと良いでしょう。
作例紹介



ユーザーレビュー
やはり、ポートレート撮影時に於ける背景の美しいボケ味を評価する声が圧倒的に多く寄せられています。レンズ性能と直接関係しませんが、思ったより重く、ミラーレス一眼に取り付けた場合の重量バランスに言及する意見も見受けられました。
まとめ
代表的なポートレート用オールドレンズとして知られるJupiter-9 85mm F2。柔らかなボケ味や、確かな基本設計から引き出されるシャープな描写を実現しつつ、比較的低価格で入手出来る点から、人気や評価が高い一本です。
特に最近写真を始めた方は、Jupiter-9を入口に、“オールド”レンズという“新しい”世界に飛び込む事で、面白い発見が得られるでしょう。
価格情報

オールドレンズ > 中望遠
Jupiter-9 85mm F2
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製品情報
カテゴリ | オールドレンズ |
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メーカー | その他 |
タイプ | 中望遠 |
マウント | M42マウント |
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