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Super-Takumar 28mm F3.5

Super-Takumar 28mm F3.5

M42マウント

逆光時の撮影では、柔らかな風合いを感じるフレアと、まるでフォトレタッチソフトで書き込んだようなゴーストが現れる広角レンズとして注目を集めている一本です。事実上のユニバーサルマウントであるM42マウントを採用しており、マウントアダプターを介して様々なカメラに装着し易い点や、中古としての入手性の高さも、その人気を構成する大きな要素と言えるでしょう。ところで、本来なら避けられる点のフレアとゴーストが主な特徴とされてしまっている感が強いレンズですが、果たしてそれだけがこのレンズの実力なのでしょうか。今回は、Super-Takumar 28mmF3.5の魅力や作例、中古市場についてご紹介いたします。

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逆光時に現れる特徴的なフレアやゴーストと、順光での驚異的なコントラストが楽しめる二面性を持ったオールドレンズ

FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5出典: instagram(@yuka226_)
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5出典: instagram(@yuka226_)
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5出典: instagram(@yuka226_)
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5出典: instagram(@yuka226_)
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5
FUJIFILM X-T30 / Super-Takumar 28mm F3.5出典: instagram(@yuka226_)

1. オールドレンズならではのフレアとゴースト

まず、Super-Takumar 28mmF3.5を語る上で欠かせないキーワードは、「フレア」と「ゴースト」の二つでしょう。Super-Takumarシリーズは、ほんの微かにクリーム色が懸かったような柔らかく味わいのあるフレアと、被写体に覆い被さるような大胆なゴーストが現われるレンズとして、広く知れ渡るようになりました。

その中でも、Super-Takumar 28mmF3.5はその傾向をより強調したかのようなレンズで、条件さえ整えば、フレアは28mmの画角をファンタジックに包み込み、ゴーストはまるで描かれたような造形が、画面の中でダイナミックに表現されます。

SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5出典: flickr(@ Christopher Harriot)

2. 順光撮影時の高コントラスト

しかし、Super-Takumar 28mmF3.5は単なるフレアとゴーストが発生しやすいレンズというだけでは有りません。フレアやゴーストを防ぎ、順光時のように光の廻り方を充分に意識して撮影すると、驚くほどのカラーコントラストが得られるレンズでもあります。

特に、「空の青」や「木々の緑」のような原色系の再現性は、まるでPLフィルターを使用したかのような発色を見せてくれる事も多く、オールドレンズとは思えないほどの力強さも感じさせてくれます。

逆光時のファンタジックな表現と、順光時の力強いコントラストという「二面性」も、Super-Takumar 28mmF3.5の人気の秘密なのかも知れませんね。

Canon EOS C100 / Super-Takuma r28mm F3.5
Canon EOS C100 / Super-Takuma r28mm F3.5出典: flickr(@ M Hession)

3. フレア&ゴースト、ちょっとしたコツ

フレアやゴーストは、レンズに入射した強い光が、レンズガラスの表面、レンズ鏡筒やカメラの内面に反射し、拡散する事で発生します。反射した光が画像に滲みやムラのような効果を与えた場合は「フレア」、画像内に結像したものが「ゴースト」と呼ばれる現象となります。

このフレアやゴーストを上手に出すちょっとした「コツ」は、「強い光(太陽光など)を真正面から入射させず、角度を付けて入射させる」事を意識する事です。

光が正面から入射した場合も内面反射は起きますが、反射光が入射光の方向へ折り返すような形で向かってしまい、反射光の拡散される範囲が狭くなってしまいます。この点に留意し、反射光がレンズ内の広い範囲に拡散出来る状態を整えれば、フレアやゴーストという結果に繋がりやすいと言えるでしょう。

そして、ゴーストはレンズの内部の縁の形、または絞り羽根によって作られた穴の輪郭をトレースするような形状となって出現します。Super-Takumar 28mmF3.5の場合、絞り羽根は5枚なので、絞りを絞った場合は五角形に、絞りを開放した場合は円形のゴーストが描き出されます。

実際の撮影現場では、様々な要因が重なる為、思った通りにはならない点は有りますが、フレアやゴーストの発生の仕組みをしっかりと押さえておけば、色々と応用が効くでしょう。

4.前期型と後期型

実は「Super-Takumar 28mmF3.5」には大きく分けて、フィルター径が58mmの前期型(6群7枚構成)と、フィルター径が49mmの後期型(7群7枚構成)の、二つのモデルが存在します。更に前期型モデルの中にも最小絞り値がf/22とf/16のタイプ、後期型では、Super-Takumar銘にも関わらず、レンズにSMC(スーパー・マルチ・コーティング)が施されている個体も生産された模様です。

この時代のSuper-Takumarシリーズでは、名称を同じくして短期間に構成変更されたレンズが多く、Super-Takumar 35mmF2は28mmF3.5と同様に「外観から一目瞭然」に変更されています。また、Super-Takumar 50mmF1.4もレンズ構成が変更され、その中に放射性物質を含んだトリウムガラスが用いられていたことから、後の時代に「アトム」レンズと呼ばれるようになりました。

これらの変更の理由について、ネット上では、小型化を目指した上、28mmや35mmは50mm(55mm)レンズと同径のフィルター径(φ49)とする為という説が多く述べられています。

ここで、この説を否定する訳では無いのですが、レンズ本体の小型化とフィルター径の統一の為だけに数種のレンズを再設計し、製造工程を見直し、場合によっては在庫調整まで必要となるような変更を行う目的としては、些か説得力が弱いような気もします。これに対して、新説には至りませんが、

「PENTAX SP発売に向けた市場形成」 「旭光学のイメージ戦略の構築に沿って用意されていた、新設計技術の投入」

この二点の要素は、少なからず影響しているのでは無いでしょうか。 あくまでも推察ですが、時代背景を探る意味も含めて、少し掘り下げて考えたいと思います。

※以降の「4-a」「4-b」はPENTAXの当時の状況を含めた詳細の内容になりますので、先に中古市場相場や作例をご覧になりたい方は、「5.中古市場」までお進みください。

4-a PENTAX SP発売に向けた市場形成

PENTAX SPは1964年に発売されました。SPのプロトタイプは1960年に発表され、その時点から更に4年の歳月をかけ熟成された後、満を持して登場しました。このSPは、後に一眼レフの大ベストセラー機と呼ばれるほどの大ヒット作となり、日本のカメラ史に於いて、絶対に外せない名機とも呼べる存在です。しかし、気になるのがプロトタイプの発表から実際の発売まで、何故4年もの月日が必要だったのでしょう。

今日とは製品のライフサイクルが違っているとしても、4年は当時でも相当に長期間であったかと思われます。今回取り上げた、Super-Takumar 28mmF3.5前期型はこの「4年間」の間(1962年)に発売されています。

ここで、一つ目の仮説として「Super-Takumar 28mmF3.5前期型(及び、後に構造変更を受ける他のレンズ群)はSP投入に向けた市場形成の為に発売された」を挙げてみたいと思います。

プロトタイプの発表時点で大きな話題となったSPですが、どれほど完成度の高いカメラであったとは言え、受け皿が整っていない市場にいきなり投入してしまうと、後々の販売戦略が苦戦となる可能性は高いでしょう。特に一眼レフカメラの場合、カメラ単体の性能は勿論、交換レンズを始めとしたシステムトータルでの性能評価が、実際の購買意欲に繋がる事となります。

この状況を前提に、SP発売前後期の「カメラ購入予定者」の動向を想定してみましょう。新たにカメラの購入を検討しているユーザーは、前述の通り、カメラの性能や、レンズラインナップやシステムトータル上に魅力的なアイテムが用意されているかを検討し、買い替えユーザーの多くは、自身の持つレンズが使用できる新たなカメラを選択肢に含めた上、他メーカーとの比較検討を行うでしょう。

このような動向を踏まえ、プロトタイプの発表後からSP発売前の間に発売されたレンズに対して旭光学はどのような「役割」を期待していたのかを考えてみます。

役割1 SPの発売前に魅力的なレンズラインナップを揃え、新たなPENTAXユーザーを獲得し、シェアを拡大する事で、SP発売の為の市場を充実させる。これらのユーザーは、例え発売後のSPを直ぐに購入しなくとも、後々に買い替えユーザーとなる「金の卵」のような位置づけとなる。

役割2 すでにPENTAXユーザーである層に対して、魅力的な交換レンズを用意し、PENTAXブランドに引き留める「鎹(かすがい)」のような役目を果たす。

こうしてSP発売前に於ける市場の「受け皿」を整備し、頃合いを見計らって、プロトタイプで大きな手応えが有ったSPを投入し、PENTAXブランドの更なる浸透を図り、業界内でのシェア拡大を狙う意図が有ったのでは無いでしょうか。

4-b 旭光学のイメージ戦略の構築に沿って用意されていた、新設計技術の投入

SPの発売後、程なくして前期型のレンズが後期型のレンズに構造変更が始まります。

SPの成功で、旭光学が積極的にレンズ改良を行い、いわゆる「波に乗った」状態になったと言えなくも無いのですが、果たしてそうなのでしょうか。

二つ目の仮説とその結論として述べると、新技術の投入は前期型発売の時点ではすでに計画されていたと思われます。前期型の発売やSPの市場投入から3〜5年の間に、複数の新レンズの設計から材料の調達、製造工程の準備を行い、需要が有る他の現行レンズの生産も継続し、カメラ及び他の製品の製造・研究も進め、現行商品の見直しの必要性も存在する「カメラメーカー」という立場を考えれば、当時の旭光学には、必要な時間や生産リソースが足りないような気がしてなりません。

しかし、前期型レンズ群やSPの発売前にこれらの準備がある程度完了していたからこそ、この短期間でも後期型への切り替えが実現できたのではと思われます。

切り替える必要性という点には更なる考察が必要かもしれませんが、SPというカメラが当時の最先端機の一つとして市場に認識される為には、SPで使われる主要なレンズ群もまた最新であるというイメージを表す目的が大きかったのでは無いでしょうか。

これまでの一眼レフの評価を置き去りにしてしまうほどのインパクトを持って登場したSPというカメラに装着するレンズ群が5年前、10年前の設計だとすれば、何やらちぐはぐなような気もしますよね。PENTAXというブランドがSPの登場をもって生まれ変わったと市場にアピールする目的で、このような変更を予め準備しておいた…というのは、考え過ぎでは無いような気もします。

当時の旭光学の経営陣は本当にそのような判断に至ったのか、今となっては知る由も無い為、大胆な仮説を立ててみましたが、如何だったでしょうか。繰り返しにはなりますが、これはあくまでも「仮説」であり、事実とは異なる可能性のある推論でしかありません。

新型レンズ群の開発目標の一つに「小型化」という要素は含まれていたとは思われますが、単に「レンズ本体の小型化とフィルター径の統一の為」だけを理由とするよりも「光学性能の維持または向上や、小型化を実現する為の新設計が準備されていたが、同時にSPという成功が大きく期待できるカメラの発売が控えていたから」と考える事で若干はありますが、「小型化説」に説得力が増したのでは無いかと考えます。

更に飛躍して考えると、現代のようにインターネットは存在しない時代、レンズに関する実写レビューなどはカメラ誌の記事くらいしか無い当時では、Super-Takumar 28mmF3.5やSuper-Takumar 35mmF2のように、大きなガラスエレメントを大胆に使用した「いかにも良く写りそうな外観」は、カメラショーなどの展示会や、カメラ店の店頭でこれらのレンズを目にしたユーザーに対し、レンズ自体の性能や、PENTAXというブランドのアピールに一役買ったとも考えられます。

また、時代背景から新型設計の各レンズ群にはひょっとして50mmF1.4と同じくアトムレンズの使用の可能性が検討されたかも知れません。こんな事を考え始めると「ロマン」の世界の中での空想でしか無いのですが、このような空想が出来る事も、オールドレンズの一つの魅力だと思います。

5.中古市場

生産本数の少なさから、前期型の人気がやや優勢といった感が強いのですが、それに応じて中古市場での価格も前期型の方が高めの設定とされている事が多いようです。

Amazonや楽天、オークションの出品では後期型が中心で、価格帯も10,000円を前後辺りからの出品が見つかりますが、コンディションの良さそうな個体は20,000円前後の値付けとなっている模様です。前期型は出品も少なく、コンディションを比較する事がやや難しそうな状況で、20,000円台半ばから後半の価格帯のようです。

購入の際、SONY、Canon、Nikon等のデジタルカメラで使用する場合は、マウントアダプターを介して使用する事となりますので、ご自身のカメラに合ったアダプターの用意とそれに伴う予算の確保も忘れずに行いましょう。

作例紹介

Canon EOS Kiss X7i / Super-Takumar 28mm F3.5
Canon EOS Kiss X7i / Super-Takumar 28mm F3.5出典: flickr(@ Amanda Hinault)
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5出典: flickr(@ Christopher Harriot)
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5出典: flickr(@ Christopher Harriot)
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5
SONY α7R III / Super-Takumar 28mm F3.5出典: flickr(@ Christopher Harriot)

ユーザーレビュー

やはりその特徴的な「フレア」と「ゴースト」に言及する声が、圧倒的に多く聞かれました。現代のレンズでは起きないような強いフレアやゴーストを楽しんでいらっしゃる方が多いようですが、「思っていた以上にしっかりと写り、正直驚いた」といった内容の声も散見されますので、このレンズの実力は間違い無いと言えるでしょう。

まとめ

有る意味で「一発勝負」とも言えるフィルムカメラの時代には敬遠されたフレアやゴースト。せっかくの旅行先の写真を現像してみると、白っぽくぼやけていたり、光輪が写り込んでいたりすると確かにがっかりしますよね。

しかし、ゴーストはドラマや映画、アニメなどで、強い光が射しているシーンを強調して表現する手段としても、昔から用いられてきました。思いがけず現れてしまった場合は敬遠されてしまいますが、一方では映像を彩り、情景を強調するものとして認識されていたとも言えるでしょう。

時は流れてデジタルカメラの時代となり、撮影現場でカメラ搭載モニターやタブレット等を用いて、撮影者が「欲しかったフレアやゴースト」と「欲しく無かったフレアやゴースト」を確認できる環境が整い、フレアやゴーストが「身近」になったと考えれば、それを作品の中で積極的に取り込む流れは、ある意味必然なのかとも思います。

この記事をご覧になって、フレアやゴーストを「身近」に感じていただけたのならば、ご自身の作品に新しい表現という形で加えてみては如何でしょうか。Super-Takumar 28mmF3.5は、そのようなご期待にも存分に応えてくれるレンズであるのは間違いありません。

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Super-Takumar 28mm F3.5

オールドレンズ > 広角

Super-Takumar 28mm F3.5

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