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Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM
Canon EF-Sマウント
2016/03/25発売
新開発の「ナノUSM」を搭載し、AF速度の向上と動画との親和性を高めたズームレンズとして発売されたEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM。SレンズであるためAPS-C機ユーザーがターゲットの本製品は、フルサイズ換算で29〜216mm相当の画角。広角から望遠まで約7.5倍の高倍率ズームが可能な本製品の特徴や楽しむシチュエーションを作例を交えながらお伝えします。
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本体の買取額:24,700円(定額)
高速AFを搭載した使い勝手の良い高倍率ズームレンズ
本製品はEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMの後継機として2016年3月に発売されました。
「ナノUSM」の搭載や、別売りのパワーズームアダプター「PZ-E1」の装着などで、より動画撮影に適したレンズとなっています。またフルサイズ換算で29〜216mmの幅広い焦点距離で撮影可能な本製品はEFレンズとして初めてナノUSMを搭載しました。
今回は一般的な高倍率ズームレンズのデメリットをどのように克服したかという点から本製品の位置付けや特徴を紐解いていきたいと思います。
高倍率ズームレンズとは1本のレンズで広角・標準・望遠の幅広い画角の撮影が可能なレンズです。
本製品はAPS-C機用レンズであるためフルサイズ換算で29〜216mmの焦点距離になります。肉眼で見た画角に近いと言われている30mmから、遠くの被写体の撮影や圧縮効果を狙った撮影も可能になる200mm超の画角をカバーしています。
本来であればこの範囲の画角の撮影には複数種類のレンズの交換が必要になりますが、高倍率ズームレンズなら1本で済んでしまうのです。そのため、レンズ交換の手間や出来るだけ荷物を減らしたい旅行先などで、大活躍します。
高倍率ズームレンズは1本のレンズで幅広い画角をカバーでき利便性を発揮する一方でデメリットもあります。よくあげられるデメリットとしては「手ブレしやすい」「オートフォーカスが合いにくい」「画質が悪い」などです。こういった一般的な高倍率ズームレンズにありがちなデメリットを解消したのが本製品です。
「手ブレしやすい」というデメリットは、約4段分の手ブレ補正効果が得られるIS機能を搭載することで解消しました。三脚などを持ち歩かず、明るシーンから暗いシーンまで幅広く撮影する可能性のある高倍率ズームレンズでも、レンズ内で手ブレ補正をする機能がついていることでより身軽に手ブレしない撮影が可能です。
「オートフォーカスが合いにくい」というデメリットにはナノUSMを搭載することで解決しました。本製品の最大の特徴はEFレンズとして初めてナノUSMを搭載したことです。ナノUSMとは従来の超音波モーターであるUSMをチップ状にし、より小型で軽量な設計にしたものです。このナノUSMの採用により、高速で静かで滑らかなオートフォーカスが可能になり、動画撮影にも対応できるようなスペックになりました。
運動会や、旅先での突然の出来事など、2度と訪れることのない貴重なシャッターチャンスも、高速オートフォーカスがあれば撮り逃すことも少なくなるでしょう。
「画質が悪い」というデメリットについては、本製品の解像度も決して悪いものではありませんが、やはり単焦点レンズと比べると描写が甘いところもあります。高倍率ズームレンズは一本のレンズで広角から望遠までを撮影するため、レンズの構造上どうしても無理が生じてしまいます。そのため解像度を追求した単焦点レンズなどと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。しかし撮影の際に重要視するポイントが解像度なのか利便性なのかによって使い分けることで、本製品の魅力が発揮されるでしょう。
運動会やテーマパークで大活躍のレンズ
広角から望遠まで、一本のレンズで撮影できるという携帯性の高さから本製品がもっとも活躍するのは旅行先での撮影です。建物全体を写したいときは広角で、遠くの景色を写したいときは望遠で、高倍率ズームレンズ一本持っていれば何かと制約の多い旅先でもシャッターチャンスを逃しません。
また運動会やテーマパークでの撮影など、荷物を減らしたいけど広角から望遠まであらゆるシーンの撮影をしたいといったシチュエーションには大変重宝します。
しかし製品の特徴でも述べた通り、幅広い焦点距離を一本のレンズで撮影するため、構造上どうしても無理が生じてしまいます。そのため解像度の点では単焦点レンズには敵いません。じっくり腰を据えて撮影できる場合や、レンズ交換が手間にならないような余裕のある旅先の場合は、単焦点レンズを複数本持ち歩いての撮影がオススメです。
併せて検討したいレンズ
■EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMは本製品の旧モデルであり、レンズ構成などの光学系には変化がなく、レンズ自体の写りには変わりがありません。そんなEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMと本製品の一番の違いはは「USM」か「STM」か、という点です。
USMは上記でも述べた通り、Canon独自設計の超音波モーターで滑らかで素早いオートフォーカスが特徴です。一方STMはUSMほどのフォーカススピードは出ないものの一般的なUSMであるリングUSMに比べるとコンパクトなため、小型軽量化したいレンズなどに搭載される傾向があります。フォーカススピードを含めた性能はSTMよりもUSMの方が高いと言われています。
今回合わせて検証したいレンズであるEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMにはSTMが採用されていますが、本製品はナノUSMが搭載されているため小型軽量であるというメリットはあまり感じられません。しかしレンズの写りや焦点距離などには差がなく、STMかUSMかとう点だけが違うところで本体価格に1万5千円ほどの違いがあるため、フォーカススピードに重きを置かない方にとってはEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMの方が魅力的かもしれません。
またEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMは本製品の旧モデルではありますが、レンズフードに互換性がなく別個のフードを準備する必要があるので注意が必要です。
ユーザーレビュー
- 運動会の撮影などでは、広角で全体を写し望遠でアップを写すなどの撮影が一本でできるのでとても便利
- ナノUSMのオートフォーカスがとても早く静かです。これだけでこのレンズを購入する価値があります
- 単焦点と比べたら描写は劣りますが、旅行などでの使用であればこれ一本で十分
- オートフォーカスがとても速いのでシャッターチャンスを逃さず重宝しています
- 絞り開放値以外は文句のないレンズです。周辺減光や収差などもほぼ気にすることなく撮影できます。そしてなによりオートフォーカスがとても速いです
幅広い撮影シーンに対応できること、AFが静音で早いことに対するプラスの評価が多く見られました。
まとめ
広角から望遠まで一本のレンズで撮影できる身軽さが特徴の高倍率ズームレンズ。しかし身軽さと引き換えに数々のデメリットもあると言われていますが、そんなデメリットを独自の技術で解決し、より快適なレンズに仕上げた本製品。
初めの一本として手に入れてしまうと、その幅広い焦点距離ゆえに自らの足で撮影するという楽しみ方からは遠ざかってしまいますが、旅先や運動会など、臨機応変に様々なシーンを撮影する必要がある場合のレンズとしては大変重宝するでしょう。
一般的な高倍率ズームレンズでありがちだったデメリットをナノUSMやIS機能など最新の技術でカバーした本製品があればより快適な撮影が可能になります。
価格情報
ズームレンズ > 高倍率
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM
新品: 57,499円 / 中古: 23,500円
新品: 65,773円 / 中古: 26,800円
新品: 58,999円 / 中古: 20,710円
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本体の買取額:24,700円(定額)
製品情報
カテゴリ | ズームレンズ |
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メーカー | Canon |
タイプ | 高倍率 |
マウント | Canon EF-Sマウント |