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Jupiter-8 50mm F2

Jupiter-8 50mm F2

LEICA Lマウント

数ある標準系Lマウントオールドレンズの中でも、「ゾナーのコピーレンズ」と呼ばれる描写性能の高さや、手頃な中古市場価格で人気のJupiter-8 50mm F2。ゾナーに由来する性能の優秀さと、コストパフォーマンスの高さについては、改めて語るのは少々野暮と思える「銘玉」ですが、単に手頃で高性能な標準レンズとしてしまうのは些か勿体ない気もします。今回はそんなJupiter-8 50mm F2を掘り下げ、その魅力に迫ります。

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Carl Zeiss Sonnar由来の高性能な描写が得られる事に対し、手頃な価格で入手出来るという魅力を備えた「オールドレンズの優等生」的なロシアレンズ

SONYαNEX-5N/Jupiter-850mmF2
SONYαNEX-5N/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Jerry)
Zorki4/Jupiter-850mmF2
Zorki4/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Michael Fraley)
SONYαNEX-6/Jupiter-850mmF2
SONYαNEX-6/Jupiter-850mmF2

1. 歴史

1-a Jupiter-8 50mm F2誕生前

冒頭でも少し触れたましたが、Jupiter-8 50mm F2というレンズを表すキーワードとして最も多く語られるのは「Carl Zeiss Sonnar(以下 ゾナー)のコピーレンズ」だと思われます。

単にゾナーとは言っても、現代までには多くの種類が発売されましたが、Jupiter-8の源流となるSonnarは、1929年にCarl Zeiss(以下 ツァイス)のルートヴィッヒ・ベルテレ(Ludwig Bertele)博士により設計が開始され、1931年にはF2 Sonnarとして特許が取得されたモデルが該当します。この数年後、ヨーロッパに於ける政情はますます不安定となり、第二次世界大戦期に突入する前後には、ツァイスのカメラ製造数は減少の一途を辿ります。

この要因については様々な事情が複雑に絡み合い、端的に述べる事は避けるべきでは有りますが、当時のドイツ国内での評価は、カメラ本体に関してはライツ(ライカ)、レンズの設計ではツァイスが優位的な立場となっていた模様です。

このような実情が影響したのか、当時のツァイスは50mmF2、50mmF1.5、85mmF2、135mmF4のゾナーをライカ用Lマウント交換レンズとして発売するという判断を行いました。

この中の50mmF2のゾナーがJupiter-8 50mm F2の直接的なベースとなったレンズとなります。

余談ですが、このうちの85mmF2は、オールドレンズの項で取り上げたJupiter-9 85mm F2の源流となるレンズです。

やがて、ヨーロッパでの戦局が終盤に差し掛かった頃、ソ連軍はドイツの首都ベルリンへの攻勢を強め、侵攻に伴う形でテューリンゲン州の都市イエーナ(Jena)に存在したツァイス工場を接収し、ソ連国内に工場や技術を移転する動きを加速させます。この動きは後の「ツァイス分断」に繋がり、戦後には西側「Carl Zeiss(Carl Zeiss Opton)」と、東側「Carl Zeiss Jena」が成立する運びとなります。

そして、ソ連国内の光学工場では、イェーナツァイスから持ち出された技術や設備を使って、ツァイス系コピーレンズの生産が開始されます。この1945年から46年にかけてのツァイス、ドイツ、ソ連を取り巻く環境が、Jupiter-8 50mm F2誕生前夜として位置づけられる状況と言えるでしょう。

1-b Jupiter-8 50mm F2誕生以降

第二次世界大戦が終結した二年後の1947年、ソ連のKMZから「ZK 2/50」というレンズがリリースされました。Jupiter-12の項でも少し触れている命名法則と同様に、「Z」の文字はゾナー(Sonnar)を表し※、「K」は工場所在地の「Красногорске(クラスノゴルスク)」から採られています。「2/50」はそれぞれ開放F値と焦点距離を示しています。

※「Sonnar」のキリル文字表記は「Зоннар」となり、頭文字の「З」に対応するラテン文字が「Z」となる。

このレンズが後にJupiterシリーズのランナップとして命名され、こうして「Jupiter-8 50mm F2」は誕生しました。

ZK 2/50及びJupiter-8 50mm F2と、最初期ゾナー50mmF2のレンズ構成を比較すると、3群6枚の構成は同様なものの、後群二枚のレンズ形状には違いが見られます。

この事から、Jupiter-8は「ゾナーのコピー」と呼ばれてはいますが、厳密にはゾナー型レンズの一つと考える方がふさわしいのかも知れません。

そんなJupiter-8は途中に若干の設計変更を受けつつも、長期間に渡ってリリースされ続け、一説には2000年代初頭まで生産された模様です。

2. 描写性能

Jupiter-8 50mm F2はゾナーコピーの名に違わず、安定した写りを見せてくれます。

低分散ガラスや非球面レンズを使用した現代のレンズに比較すると、発色コントラストはやや弱めで、描かれる線も太いという印象を持つユーザーも居るようですが、これらの声は欠点としての評では無く、むしろオールドレンズらしさが存分に現れた結果としての好意的な意見と思われます。

Jupiter-8のコーティングは単層コーティングの為、逆光時にはフレアやゴーストが発生しやすい構造ですが、Super-Takumarのように大胆に発生する事は少なく、また絞り羽根の枚数も9枚となっており、絞って撮影した場合のボケ具合も、6枚羽根絞りのレンズより自然なボケが期待できます。

これらを踏まえてJupiter-8 50mm F2は、普段使いのレンズ候補として考えても、充分に対応出来る性能を持っており、フルサイズのカメラの場合は、現代主流のダブルガウス型では無いゾナー型の50mmとしてスナップ撮影やちょっとした風景撮影に、APS-Cサイズのカメラで使用するなら実質焦点距離が75mmのポートレート向きのレンズのような側面を持つ「オールドレンズの優等生」と位置づけられる銘玉と言えるでしょう。

Kiev4/Jupiter-850mmF2
Kiev4/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Jaroslav A. Polák)

広角レンズのような構図でも、全体を通して甘さは感じられない

FUJIFILMX-E1/Jupiter-850mmF2
FUJIFILMX-E1/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Albert Dobrin)

APS-Cカメラのポートレートレンズとしても優れた描写が得られる

LeicaM9/Jupiter-850mmF2
LeicaM9/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ nik gaffney)

ボケ具合も自然な感じで得られるので、様々なシーンでも安心して使える

ユーザーレビュー

Jupiter-8に限らず、特にソ連(ロシア)レンズ全般に渡って多く挙げられる声ですが、やはり中古市場での実勢価格に反比例するような高い描写力に驚かれるユーザーは多いようです。品数の多さから入手手段も多岐に渡る為、「お試し」感覚で購入した事をきっかけに、オールドレンズの魅力にどっぷりと嵌ってしまうといった、嬉しい意味での嘆きの声も聞こえてきます。

描写性能とは違った部分での声ですが、Jupiter-8は最短撮影距離のヘリコイド位置から少し力を加えると簡単に分解されるような構造となっていますので、この点に関しても驚かれる方は多いようです。撮影時に分解してしまうような使用方法を行う方はまず居ないと思われますが、興味本位で分解を繰り返していると、内部部品の破損やレンズ光軸への悪影響に繋がる恐れがありますので、鏡筒を乾布で拭くメンテナンス時には、過度な力が加わるような取り扱いには注意して下さい。

モデルの変遷と中古市場

2000年代に入っても製造されていたレンズであり、中古市場での流通数が多く、それに伴い入手し易い価格設定がされている模様です。オークション等では10,000円以下での落札で購入出来る場合も多く、実店舗の店頭や通販に於いても15,000円程の予算で充分なコンディションの良品中古が入手可能です。

また、現在では残っていないかと思われますが、10年程前までは新品のデッドストック品も流通していた模様で、個人輸入に興味がある方は、海外の専門店やバイヤーからの情報を集めてみるのも面白いかも知れません。

購入時の年代判断基準や注意点として、シルバー鏡筒のモデルは製造前期に造られたモデルで、経年変化や使用頻度の高さから来るコンディションの低下に気を付けて選ぶと良いでしょう。

具体的には、撮影を主目的として一本目のJupiter-8は黒鏡筒の後期モデルを、性能比較やコレクション的な楽しみ方を主眼とするならシルバー鏡筒の前期モデルを探すといった形になると思われます。

Jupiter-8前期型の外観
Jupiter-8前期型の外観出典: flickr(@ Michael Gatchell)
Jupiter-8後期型の外観
Jupiter-8後期型の外観出典: flickr(@ Savara)

レンズ選びに於ける注意点として、Jupiter-8にはゼニット用の「M39」マウントと「L39」マウントのモデルが存在しており、購入個体のマウントについては要確認です。どちらも口径が同じねじ込み式のマウントですが、M39は一眼レフのマウントの為、L39に比べフランジバックが長くなっています。M39向けの各社マウントアダプターも市販されているようですが、今後の拡張性を考えると、L39マウント+L39向けアダプターの組み合わせの方がマウントの制約を回避できる可能性は高くなります。

特にミラーレスカメラでオールドレンズを楽しむ場合は、L39アダプターと合わせて、M42 アダプターは「鉄板」とも言える必須アイテムとなりますので、両方または片方しかお持ちでない方は、この機会にご用意されるのも良いでしょう。

作例紹介

Zorki4/Jupiter-850mmF2
Zorki4/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Michael Fraley)
PanasonicDMC-GM1/Jupiter-850mmF2
PanasonicDMC-GM1/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Matthew Hartley)
Zorki4/Jupiter-850mmF2
Zorki4/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Michael Fraley)
Zorki4/Jupiter-850mmF2
Zorki4/Jupiter-850mmF2出典: flickr(@ Dmitry Goloub)

まとめ

ゾナー譲りの安定した描写で「オールドレンズの優等生」とも言えるJupiter-8 50mm F2。

中古としての入手が主なため一律には比較出来ませんが、それでも他のミラーレス機向けの標準系レンズの実勢価格を考えると、破格とも思える値段で手に入れる事が出来る貴重な存在で有る事は間違い無いでしょう。

カメラ購入時のセットレンズでは味わえない「単焦点」の魅力と、いかにもオールドレンズといった感のある味わいのある優しい描写は、Helios 44-2やSuper-Takumarシリーズのような「尖った」特徴は無いレンズですが、そのような「特徴」が無く、安定した描写が得られる事こそがJupiter-8 50mm F2最大の「特長」なのかも知れませんね。

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Jupiter-8 50mm F2

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