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Tamron 90mm F2.5[Model 52B]
その他
1979/01/01発売
数々の特徴的なレンズをラインナップに揃え、その存在感をカメラ業界に示し続けるレンズメーカー「タムロン」。特に、高倍率ズームへの取り組みや、大口径ズームの製品群から、ズームレンズの開発が得意な高度な技術力を持ったレンズメーカーといった印象を抱いている方が多いのではないでしょうか。しかし、タムロンにはズームレンズと共に、もう一つの「主力」となるレンズタイプが存在します。今から約40年前、1979年に発売したあるマクロレンズが、現在に続くタムロンの名声を数々のズームレンズ群と共になって築き上げ、タムロンの技術力の高さを市場に認知させる原動力となった伝説的な銘マクロレンズが登場しました。今回はその伝説のマクロレンズ「Tamron 90mm F2.5 [Model 52B]」をご紹介いたします。
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「ポートレート・マクロ」の愛称で呼ばれたレンズ
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市場に投入された52Bはユーザーに受け入れられ、やがて「タムキュー」や「ポートレート・マクロ」という愛称で呼ばれる程となります。
「タムキュー」は文字通り「タムロンの90mm」という意味ですが、もう一つの愛称である「ポートレート・マクロ」という言葉を持ってして52Bを「ポートレート撮影に使えるマクロレンズ」と単純に捉えるのは早計です。
これには、当時の国内メーカーに於ける中望遠マクロレンズのラインアップ状況や、52Bが登場する以前のマクロレンズに対する捉え方を押さえる必要があります。そして、何故52Bが「ポートレート・マクロ」と呼ばれるようになったのか…以下、その理由を追ってみる事にしましょう。
そもそも「マクロレンズ」とは?
この問いに関して、様々な文献やWEB上でも解説が行われていますが、「同程度の焦点距離を持つレンズに比べて、近接して撮影する事で、原版上で1/2から等倍の撮影が可能なレンズ」。最低限、このような認識を持っていればまず問題は無さそうです。
ただ、この認識だけでは、実際のマクロレンズに対する要求を満たすには不十分です。何故なら、この認識は「近寄れる」レンズという点を述べているだけで、そのマクロレンズを使って「何を」「どのように撮るか」といった視点が欠けているからです。
この認識を押さえた上で、次に52Bが登場した「時代」について確認したいと思います。
52B以前のマクロレンズ
当時の中望遠マクロレンズは、写真複写や高倍率での写真記録を行う為のレンズという性格が強く、「近接撮影を行うことを主眼とし、ボケ味よりも高コントラスト性を重視し、開放時からの周辺光量の低下を防ぐレンズ」である事が要求されました。
具体的には、設計上の光学的な補正量を確保した上で、ヘリコイド駆動幅を大きく採り、ピントの微調整が行いやすいよう、「群・単・群」構成のヘリアー型の構成をベースとし、開放F値をF4前後とする事で周辺光量の低下を防ぎ、合掌点を中心にしっかりとした描写を示すレンズを目指すといったイメージです。極端な例えですが、焦点が合致していない部分のボケ具合を無視したとしても、コントラストと均一な光量が重視された訳です。
実際には、ボケ具合を完全に捨て去ったような極端な描写のレンズは例え話ですが、オールドマクロの「銘玉」と呼ばれるレンズの中には、ボケ味が「煩い」二線ボケの傾向を持つレンズや、一~二段絞りを絞った場合に絞り穴の形状に影響された歪な形の光源ボケが発生する等の、所謂「クセ玉」と呼ばれるレンズも散見されます。
また、話が前後しますが【ピントの微調整が可能となるヘリコイド駆動幅が大きく採れる】との解説にある通り、この時代の多くのマクロレンズはピントリングを何周もさせて鏡筒を繰り出し、中には最短撮影時には無限遠撮影時の状態から約二倍近いレンズ長になるモデルも存在します。
無論、52Bもマクロレンズである以上、ある程度のヘリコイド繰り出しは行われるのですが、ここで少し、このような構造のレンズでポートレートを撮った場合の状況を想像してみて下さい。
もし、貴方が撮影者なら、重量感の有る真鍮や合金製の鏡筒を、これまた現代のレンズに比べて重量感の有るピントリングをグリグリと廻しながらモデルの眼にフォーカスを合わせる…
更にもし貴方がモデルで有ったなら、黒っぽい筒のレンズが自分の表情に向かったまま、カメラマンは左手をわずかに動かしているだけで、なかなかシャッター音が聴こえて来ない…
撮る前には「自然な表情で~」なんて言われていたとしても、そんな時間が長くなるほど自然でない表情に変わっていくことは容易に想像出来ますよね。なにやら、大袈裟な笑い話のように聞こえますが、あながち極端な例えでも無いと感じていただけると思います。
では、52B以外のマクロレンズはどのような状況だったのでしょうか。次は、各カメラメーカー純正のレンズと比較した視点で52Bに迫ります。
レンズ構成と発売時の価格
52B発売同時期のカメラメーカー純正中望遠マクロレンズのラインナップをまとめてみました。

ご覧のように、当時の中望遠マクロの商品群の中でも、特に52Bが傑出して贅沢なレンズ構成と、それに対して破格と言える価格設定が行われていた事が浮かび上がります。
先の解説で【「群・単・群」構成のヘリアー型をベースとし…】と述べましたが、52Bの6群8枚は変形ガウス型の構成を採用しており、この型は所謂「ポートレートレンズ」と呼ばれる85mm前後のF値が1.4~2のレンズ構成によく見られる構造です。
蛇足ですが、この表中の、ペンタックスのSMCペンタックス-Mマクロ100mmF4の39,000円が他社に比べてが攻撃的な価格設定のような気もしますが、このレンズの場合、先々代のタクマ―シリーズから引き継いだ構成で生産されておりますので、この点においては留意が必要です。
また、オリンパスのZUIKO AUTO-MACRO 135mm F4.5は単体での無限遠からの撮影を行うには別売の「オートエクステンションチューブ65-116」というアタッチメントが必要となるレンズでした。
更に余談となりますが、オリンパスは52Bに遅れる事約7年後の1986年に52Bと同様の変形ガウス型の「ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2」を投入しています。このレンズは後に「オールドマクロの最高傑作」とまで呼ばれるようになった銘レンズですが、発売当初の価格は118,000円と高額のレンズでした。このことからも、価格といった面からも52Bが当時のカメラ市場に与えたインパクトの大きさが感じ取れるのでは無いでしょうか。
ここでは、レンズ構成と発売時価格について見てきましたが、気になる点として、純正レンズの開放F値が4~4.5に比べて、52Bは2.5と明るくなっています。この辺りは、52Bの評価と関わってくるのでしょうか。
次は、52Bの開放F値について確認したいと思います。
F2.5 or F2.8?
先に述べたよう、52Bの更なる特徴の一つに「F2.5」という開放F値が挙げられます。
純正メーカーのマクロレンズのF値の多くが「4」に対して、大口径とアピールするなら素直に「2.8」でも良かったのでは?といった疑問も浮かびます。これには、リーズナブルな価格で大口径を実現したといった技術面でのアピールといった趣も感じられるのですが、当時のカメラのファインダー性能といった部分にも言及しておくべきでしょう。
この時代のMF機のファインダースクリーンには「スプリットマイクロプリズム」と呼ばれるタイプのスクリーンが標準採用されているモデルが主流でした。
スプリットマイクロプリズム、今はあまり聞かれない用語ですが、二重丸の内側が水平線で分断されたスプリット部と、その外側の丸部分が細かい格子状になっているマイクロプリズム部で構成されており、ファインダー内での縦方向に目標を捉えられる被写体はスプリット部の水平方向の“ズレ”で、その他の周囲のマイクロプリズム部でコントラストを確認する事で、ピントの山を掴むといった構造のスクリーンを指します。

ただ、このスプリットマイクロプリズム、F値の小さい(明るい)レンズならばピントの山は掴みやすいのですが、F値が2.8、3.5、4と下降していくにつれ、途端にピント合わせが困難となるスクリーンなのです。
具体的には、F3.5付近になると中央のスプリット部の片方が黒く潰れ、マイクロプリズム部の視認性も大きく低下してしまいます。このため、厳密なピント合わせが必要なポートレートには、レンズのボケ味といった理由だけでは無く、ファインダー像が明るく見える大口径の中望遠レンズが好まれたのです。
ここで、「マクロにも厳密なピント合わせが必要じゃ無いの?」と疑問を抱かれた方も多くいらっしゃるかと思います。確かに、マクロ撮影のピント合わせもなかなかにシビアなのですが、一旦、振り返って当時のマクロレンズに対する要求を思い出して下さい。
そうです、この頃のマクロレンズは写真複写が大きな目的で、開放時からの周辺光量の低下は好ましく無いという点です。
写真複写という撮影に限定すれば、レンズのF値が低い場合でも、常時発光型の補助光が使える環境であればファインダーの視認性を高める事も可能な上、更に理屈だけなら、書類のように画面一杯に均一な平面を収めるといった撮影条件なら、実際の撮影距離とレンズのピント位置を一度でも合わせてしまえば、ノーファインダーで撮影する事も可能です。
更に、使用しているカメラに交換式の透過率が高いファインダースクリーンを交換できる機能が備わっていたならば、スクリーンを交換して写真複写に特化したシステムを組み上げる事も可能です。
しかし、このような環境や機材を多くのユーザーが用意できるのか、また、ポートレート撮影という条件下では適切なシステム構成なのか…と考えると現実的では無いですよね。
となれば、巡り巡って少しでもレンズの口径が大きい方が有利という結論にたどり着きますが、その上での「F2.5」にタムロンは拘りました。事実上、露出調整といった面から考えるとF2.8とF2.5には「小さな差」しか無いのかも知れません。
ですが、ファインダーを通して被写体を捉えた場合、F2.8とF2.5ならば「大きな差」となってユーザーに利点をもたらす可能性は否定できないでしょう。同様の理由かどうかは慎重に検証する必要が有りますが、タムロンは52Bと同時期の単焦点レンズのラインアップ(24mm 28mm 90mm 135mm 180mm)にF2.5というF値のレンズを揃えています。
これには、広角から望遠まで、タムロンのレンズを使用した場合のユーザビリティに配慮したタムロンの「戦略」のようなものを感じる…とまでいうと少し大袈裟でしょうか。
「ポートレート・マクロ」たり得るもの
52Bが登場するまでの中望遠マクロレンズを取り巻く状況をざっと駆け足で辿ってみましたが、ご覧頂いた通り「52B登場以前の中望遠マクロでポートレートを撮る」という事が「無理・無茶」迄とは至らずとも、少なくとも「不向き」だったのはご理解いただけたのでは無いかと思います。
そのような状況下で登場した52Bのある意味での「異常さ」は、中望遠マクロでポートレートを撮るといった無茶を一気に、しかも高いレベルで実現してしまった「奇跡の一本」だったでしょう。
中望遠マクロの概念すら変えてしまった52B。「ポートレート・マクロ」と愛称で呼ばれる事にふさわしい充分な性能を持ち、その愛称を裏切る事無く、多くのユーザーを虜にしたのは間違い無いと思います。
この後は、ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2に関しても少し述べましたが、52Bの登場以降、各メーカーともマクロレンズの拡充に力を入れ、等倍化等の高性能化が進み、やがてカメラのAF化へと市場は変化して行く運びとなります。
この流れにタムロン自身も後継モデル52BBや72Bの投入を経て、52Eや72EといったAFマクロを発表します。52Eの登場時点では既に52Bの登場から十年以上の時間が経過していましたが、AF機が主流になった時代でも敢えてマクロはタムロンを選ぶユーザーが多く存在した模様です。
このように、マクロレンズの裾野を広げたのもまた、52Bというレンズの大きな功績と言えるでしょう。
作例紹介
【ポートレート】
![Tamron 90mm F2.5[Model52B] Tamron 90mm F2.5[Model52B]](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/ek/hZ/03/ekhZ03.jpeg)
![PENTAX K-7/Tamron 90mm F2.5[Model52B] PENTAX K-7/Tamron 90mm F2.5[Model52B]](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/oF/Xq/Yk/oFXqYk.jpeg)
【マクロ】
![PENTAX K-5 / Tamron 90mm F2.5[Model52B] PENTAX K-5 / Tamron 90mm F2.5[Model52B]](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/tA/Er/Ny/tAErNy.jpeg)
![PENTAX K-3/ Tamron 90mm F2.5[Model52B] PENTAX K-3/ Tamron 90mm F2.5[Model52B]](https://img.one-scene.com/uploads/image/image/T5/0t/Kv/T50tKv.jpeg)
ユーザーレビュー
現在の等倍マクロが当たり前となった状況に比べ、ハーフマクロである52Bのスペックはやや物足りないような気もしますが、オールドレンズとしてこのレンズを手に取るユーザーにとって、あまり問題にならないようです。
どちらかというと、ボケ味の綺麗なマクロ機能付きの中望遠レンズといった捉え方が多い様子で、現代のとろけるようなボケ味とは少し違ったMF機時代らしいやや硬めの描写が得られつつ、適度なボケ味を楽しめるレンズとして好意的な声が多く聞かれます。
中古市場
登場時から時間が経過している事も有り、良好な個体は少なくなってきている模様ですが、ベストセラーレンズという事も有り、探せばまだまだ品数も多い模様です。
中古探しを行う上で、敢えて懸念を挙げるとすれば、52Bはマウント交換式のアダプト―ル2システムを採用しており、見つかったレンズに買い手が求めるマウントとは別のマウントが付属していた場合、別にアダプターを探す必要が生じる点です。マウントが自由に交換出来るのは当システムのメリットですが、望むマウントのアダプトールの入手に手間取り、レンズは見つかってもアダプトールが直ぐに見つからないという状況も考慮しておくべきです。
希望するアダプトールを入手する手段としては、アダプトール単体で探すよりも、ジャンク扱いで販売されている他のタムロン製レンズの目当てのアダプトールが付いていないか探してみるといった手段も一考です。
このようなケースに備えて、目的のレンズに+αの出費がかかる可能性を見立て、余裕を持った予算を確保しておいた方が良いでしょう。
特別なマウントで無い限り、時間をかければ、アダプトールも見つかりますが、先にアダプトールを見つけた場合は、押さえておくのも、一つの手かも知れません。
オークションでは、並品から良品クラスで7,000円~8,000円前後の価格からスタートし、13,000円前後の即決価格が設定されているケースが多いようです。
中には強気な価格設定がされているケースも見受けられますが、他の出品や過去の落札実績、設定される予算等との絡みで、ご自身の「相場感」のようなラインを引いて検討を行いましょう。専門店では、20,000円前後程の値付けが行われるかも知れませんが、52Bの価値を充分に解っているからこその値付けとも考えられます。
経年変化により、ヘリコイドの白化が起きている個体が見られますが、直接的には光学系に影響は少ないと思われます。ただし、白化が進むようなメンテナンスや保管状態であったとも考えられますので、内部にも何らかの影響を及ぼしているかも知れません。逆に、その理由だけでジャンク扱いになっているかも知れませんので、実店舗で探す場合はショーケース以外も確認するようにしましょう。
もし、光学系にダメージが見られるような商品でも、先程のアダプト―ルの入手性を考慮して、取り敢えず手に取ってみる事をお勧めします。
まとめ
「ポートレート撮影にも使えるマクロレンズを開発する」。一見すると、特に困難も矛盾も無い挑戦のようにも感じます。しかし、技術的な困難さに対して、中望遠マクロレンズの概念を塗り替えてしまうようなレンズが果たしてユーザーにどのように迎え入れられるのか…。恐らく当時の開発陣や営業陣は、議論に議論を重ねた筈です。
結果的にはその心配は杞憂に終わりますが、この事はタムロンという企業が持つユーザー目線に沿ったマーケティングの素晴らしさと、それを実現する技術力が優れていた何よりの証左です。
歴史に「もし…」や「…だったら」は禁物です。ですが、もし現在が52Bというレンズが登場しないまま時間の経過した世界だったら…この問いに対して、現在のタムロンは違った形だった…とだけ答えを導くのは簡単です。
ただ、果たしてそれだけでしょうか。52Bの登場は、ポートレートも撮影できるマクロという新しい概念を提供し、専門的なレンズだったマクロレンズの裾野を広げ、一般ユーザーに浸透させた画期的なレンズであり、カメラや写真を取り巻く環境すら変えたと言っても過言では有りません。このような銘レンズが世に出ていなかったら…想像もつきませんが、少なくとも現在の写真を取り巻く環境はかなり違っていたのではないでしょうか。
そのような新しいスタイルを掘り起こした高性能なレンズだったからこそ、52Bは愛称で呼ばれるようになり、やがては“伝説”となって語り継がれていったのかも知れませんね。
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製品情報
カテゴリ | オールドレンズ |
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メーカー | TAMRON |
タイプ | マクロ |
マウント | その他 |
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