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定額買取
Nikon Df
Nikon Fマウント
2013/11/28発売
D5より3年前、そしてD850より4年前に発売されたカメラが、未だ現役機種としてNikonの一眼レフカメラ製品一覧に名を連ねています。それがNikon Df(ニコン Df)。Nikon DfはNikonのカメラの中でどのようなポジションなのか、なぜ長年販売されているのか解説します。
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ボディ ブラックの買取額:108,900円(定額)
著者: enoF
これぞ「THE Nikon DSLR」
Nikon Dfがどのようなカメラであるかということは、実物をひと目見ればご理解出来るかと思います。ゴツゴツとした軍艦部、全体的に凹凸が目立つデザイン、フルサイズにしては一回り小さなサイズ感は、フィルム時代のカメラを思い出させます。
Nikonのフルサイズ一眼レフ。最小・最軽量ボディにD4譲りの画質、FXフォーマットでカチカチと手応えのある高精度の操作感
Dfの「f」にはfusion(融合)という意味が込められています。カメラが誕生して100年、Nikonが一眼レフを作り続けて50年。Nikonの50年続く一眼レフの歴史が融合し生み出されたカメラがDfです。
適切なシャッタースピードと絞り・ISOの選択というのは、写真を撮る上で最も重要な作業であるということは不変的なもので、自動露出・AEが主流となった昨今のデジタルカメラにおいても変わることはありません。Dfはそのための操作系を軍艦部に設けられた複数のダイヤルに割り当てることで、撮影者が液晶を介さずにカメラの設定を変更することができます。
Nikonのデジタル一眼レフに慣れ親しんでいる人からすると、操作系などで違和感を抱いてしまうDfのデザインですが、ペンタ部分や軍艦の処理などは、まるで1980年ごろのフィルム一眼Nikon FMのよう。
DfはAEが当然となってしまったデジタルカメラでは忘れてしまいがちな、露出を操る楽しさを思い出させてくれるカメラです。この露出を操るという作業は、AEのないフィルムカメラ時代にはごくごく当然の作業であり、撮影の醍醐味でした。そしてデジタルカメラ全盛の時代といえども、フィルムカメラの歴史に比べればまだ短く、フィルムカメラ経験者やフィルムカメラユーザーも多くいます。
そういったフィルムカメラユーザーが違和感なく使えるデジタル一眼レフカメラを作りたかったという意図がDfには感じられ、Nikonはフィルム一眼ユーザーに新たな選択肢を生み出したといえます。
フィルム一眼ユーザーとの”融合”という点で、DfはNikonのほぼ全てのFマウントオールドレンズに対応出来るということも大きな魅力となっています。
Nikonは一眼レフカメラとレンズを不変のFマウントで作り続けていますが、Nikonのオールドレンズには非Ai方式レンズとAi方式レンズがあり、最も古い非Ai方式レンズはデジタル一眼レフカメラには装着できません。マウントが同じFマウントでも、非Ai方式レンズは絞り連動部分の形がAi方式以降のレンズとは違うので、装着できないのです。
しかしDfは跳ね上げ式の露出計連動レバーを採用することで、Ai方式のレンズだけでなく、非Ai方式のレンズも装着できるように設計されています。それによって非Ai方式レンズを持つNikonオールドレンズファンも、レフ機での活用が可能となりました。
古くからのNikonファンを満足させるという点では、シャッター部分にもこだわりが見えます。シャッターボタンにはネジが切ってあり、物理的に押し込むタイプのレリーズも装着可能、シャッター音も攻撃的な甲高い機械音ではなく、精密機械が緻密に正確に動くことで発せられる乾いた音です。他のカメラと比較しても官能的で、非常に高く評価されています。
さて、Nikonフィルム一眼ユーザーやオールドレンズユーザーを満足させる設計となっているDfですが、肝心の性能についてはどうなのでしょう。
ZシリーズやD5、D850などと比較すれば、イメージセンサーも映像エンジンも世代が古く、時代遅れ感は否めませんが、基本的な内部機構は前フラッグシップ機のD4譲りのものなので、シビアな撮影をしなければ、AF速度や測距点でストレスを感じるということはありません。さらにオールドレンズとの相性を考えると、決して高いとは言えない1625万という画素数も丁度良い数字になります。
スペック上の注意点としては、Dfは動画撮影に対応していません。Dfはあくまで写真を撮る楽しみを追求しているので、写真と関係ない機能は付随していなというわけです。
デジタルカメラでありながらもスペックを追及するメリットは大きくありませんが、それよりもダイヤルなどの操作感、写真を撮るまでの設定の過程、シャッター音など、写真を撮るという行為をいかに楽しめるか、ということを評価するカメラといえます。
作例紹介
D4譲りの描画力は申し分なし
SS1秒、f/22、ISO50 マジックアワーの撮影では露出の設定が醍醐味となる
三脚を据えて、露出を変えながら撮影するのがDfの楽しみ方の1つ
コンパクトなサイズ感はスナップ撮影に持ち歩きしやすく、オールドレンズとの相性も良さそう
連写速度は今の時代としては速くないが、動体もしっかり撮れる
ミラーレスでの後継機登場はあるのか
さて、Nikonは5年以上もDfを現役機種のラインナップに加え続けています。当然ユーザーとしては後継機を期待するわけですが、どうなのでしょうか。
現在、カメラ業界はフルサイズミラーレスを中心として変革期のまっただ中。特にフルサイズミラーレスのフラッグシップ機の登場というのは、各メーカー共に待ったなしの状況で、開発リソースはそこに集中しなければカメラメーカーとしての存続さえ危ういものとなります。
そんな中Nikonに、Df2を開発する余力があるでしょうか。実際、Dfの後継機に関する情報はあまりありません。Nikon開発関係者の「Dfの評価は高いが、販売台数が見込めなければ後継機開発は難しい」という声もあります。
レトロな外観でもNikonフルサイズの高い描画力があるDf
確かにDfは評価が高く、一部ファンからは熱烈な支持を得ています。
しかし、現状で多くのカメラユーザーが求めているのは、超高性能のフルサイズミラーレスと、それに負けない一眼レフ機です。
現状ではDfの後継機は難しいでしょう。
ただ、期待はあります。Dfをフルサイズミラーレスで新しくデザインすれば、よりコンパクトになり雰囲気もオールドカメラに近くなると思いませんか。Dfと進化した技術との融合というものも見てみたいところですね。
Dfに装着したいレンズ / Ai NIKKOR 50mm F1.4
Dfはレトロなデザインなので、やはりオールドレンズが良く似合います。Nikon Fマウントレンズは、オートニッコールに始まり、ニューニッコール、Aiニッコール、Ai-Sニッコールと続きAF時代へと入っていきますが、Ai NIKKOR 50mm F1.4はAiニッコール世代のレンズで、その世代のレンズの中でも名玉とされています。
Ai方式のレンズをDfに装着するときは、露出計連動レバーを倒したままにして装着することで、絞りリングの操作情報をカメラに伝えることができます。これによってDfは他のデジタル一眼レフと比較しても、Ai方式レンズを使うハードルがぐっと低くなっているのです。
フィルム時代には30年以上も同じ設計でレンズが販売され続けました。現行ではAF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gというレンズがありますが、レンズ設計は変わってしまっているので、Ai NIKKOR f/1.4Sと描画比較してみるとオールドレンズとの違いがわかり面白いかと思います。
50mm f/1.4はポートレートに適した被写界深度を得られる
せっかくDfを手に入れたなら、Nikonオールドレンズはぜひとも使ってみたいレンズ。その中でもAi NIKKOR 50mm F1.4は現行のレンズラインナップとの違いがわかる1本といえるでしょう。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- Nikon正統派のデザインでお気に入り。
- ダイヤルの操作感が写真を撮っている実感がある。
- FXフォーマットとしてはコンパクトなので持ち運びしやすい。
- Nikonレンズ資産が古いレンズまでフル活用できることが嬉しい。
- オールドファンは絶対手に入れるべきカメラ。
やはり、そのデザインや操作感などに高評価が集まっていますね。Nikonファンにはたまらないデザインとなっている様です。
■ ネガティブレビュー
- Nikonのカメラにしてはホールド感がいまいち。
- 画素数がちょっと足りないので、トリミングを前提とする撮影には不向き。
- 中身のスペックの割に価格が高く、コストパフォーマンスはいまいち。
- ライブビューは全く使えない。
- 動画機能を削除するなどカメラの原点に回帰するのなら、FMのデザインをそのまま使うなどもっと尖ったカメラにしてほしかった。
やはり現行の同価格帯のカメラと比較してしまうと、スペック的な見劣りや機能的な物足りなさがあるといえますね。また、今までのカメララインナップにはない新たなジャンルということで、ブラッシュアップが必要な部分もある様です。
まとめ
Nikon Dfは他社のカメララインナップにはないNikonオリジナルカテゴリーのカメラで、昨今の機能性を追求したカメラでは薄れてしまった、カメラを持つ喜び、撮影する楽しみを思い出させてくれます。
Nikonファンの所有欲を満たしてくれることはもちろんですが、じっくりカメラと向き合って撮影したいという人にもおすすめのカメラとなっています。
著者
enoF
大学在学中より、編集プロダクションに所属し、様々な雑誌の発行に携わる。 その後、フリーランスとなり、カメラやレンズ関連の記事をはじめ、パソコンやIT関連機器など様々なガジェットに関する記事を執筆するライターに。現在はWeb記事を中心として執筆活動中。
価格情報
デジタル一眼レフ > ハイアマチュア
Nikon Df
\大手より20%高く買い取る製品多数!/
ボディ ブラックの買取額:108,900円(定額)
製品情報
カテゴリ | デジタル一眼レフ |
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メーカー | Nikon |
タイプ | ハイアマチュアモデル |
マウント | Nikon Fマウント |