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定額買取
Nikon D610
Nikon Fマウント
2013/10/19発売
趣味をはじめる際の初期投資として、10万円という金額は1つの分岐点といえるかもしれません。写真を趣味にする場合、10万円は最低限の予算ともいえます。「10万円までは払えるけど、それ以上は…」という人も多いのではないでしょうか。そんな人に最適なのが、フルサイズ一眼レフNikon D610(ニコン D610)です。
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ボディの買取額:40,700円(定額)
実は大人の事情で急造されたD610
フルサイズエントリー機D600発売から1年後の2013年に、D600の後継というよりもマイナーチェンジとして発売されたD610。外観はD600とほぼ同じ、質量や画素数も同じで、もはや発売する必要があったのかと思われますが、そこにはD600の後継を急いで発売しなければならなかったNikonなりの理由がありました。
通常、フルサイズの一眼レフカメラは、オリンピックに合わせて4年周期前後で後継機が発売されていきます。D1桁やD800系などのプロが使うモデルでは、発売翌年に高画素や高感度に特化したマイナーチェンジバージョンが発売されることがありますが、入門機でマイナーチェンジがされるというのは少し異例ではないでしょうか。それもそのはず、D600は信頼のNikonにあるまじき失敗作だったのです。
D600はシャッターユニットに問題があり、何度かシャッターを切るとイメージセンサーにダストが散らばってしまうという欠陥がありました。一眼レフカメラで、オイルなどのダストがシャッターユニットからイメージセンサーに飛散するということは、初期不良や個体差などで極稀に起こることがありますが、D600の場合、ほとんどの製品で慢性的にダストが飛散するという症状があり、これによってアメリカでは訴訟沙汰にまでなりました。
そのためNikonは、D600の保証期間が過ぎても無償点検・修理を行い、改善できない場合は同等製品への交換することを発表したのです。この「同等製品」というのがD610で、そのためにNikonは急いでD610を作り上げたのです。
単なる急造品ではないD610
こういったNikonの裏事情を耳にしてしまうと、D610への印象はネガティブなものになってしまいますが、欠陥があったのはD600であり、D610は非常に熟成された入門機です。そもそもD600で問題のあったシャッターユニットは改善されていて、当然ですがそういった症状はありません。
外観はD600と同じですが、それでも十分な機能性があります。Nikonといえばレンズ横ファンクションボタンですね。なぜか他社の一眼レフにはほとんど採用されませんが、レンズ横にファンクションボタンがあることで右手の指をフル活用できるので、親指に操作が集中する他社カメラに比べると操作が格段とスムーズになります。
また、ダブルスロット搭載でSDカードの2枚刺しが可能です。なぜかフルサイズミラーレスのZ6やZ7には搭載されなかったダブススロットですが、こちらもNikonの特徴的な機能といえるもので、D610はそこをしっかりと抑えています。プロ機から入門機まで、操作系に統一感があるのはNikonの特徴ですね。
急造のためD600からのデザイン変更が出来なかったというより、変更する必要があまりなかったといえるD610。D600は致命的な欠陥によって全体のイメージも悪いものとなってしまいましたが、D610になり欠陥が改善されたことによって、D600から引き継いだ素性の良さが引き立つカメラとなりました。
魅力的な価格に機能は十分か
D610の魅力はなんといっても価格です。10万円という予算でフルサイズ機本体とレンズまで買えてしまうというのは、D610以外にほとんどありません。Canonのフルサイズエントリー機であるEOS 6D Mark IIでさえも、ボディだけで10万円を優に超えますし、同じNikonでもD750はEOS 6D Mark IIとほぼ同じ価格帯で、フルサイズミラーレスのZ6に至っては、さらに10万円上乗せされます。
しかし、いくら価格が魅力的でも安かろう悪かろうでは意味がありませんね。先程書いたように、外観や操作性についてはNikonの上位機譲りで問題ありません。スペック面でいうと、画素数は約2000万画素でD750やZ6と同等、画質については、D610に積まれている旧世代の画像処理エンジンにホワイトバランスがやや黄色寄りになるという弱点があり、新しい世代の画像処理エンジンを積んでいるD750やZ6には及びませんが、フルサイズの大きなセンサーで描き出される写真は初心者にとって十分な画質です。
その他、連写やAFなどのスペックも見ていくと、D750やZ6に比べ一回りスペックダウンして見えますが、価格差を考えると無視できる程度の数値差です。D750やZ6のようにチルト液晶がないということが大きなネックになりますが、これも価格差で納得するべきポイントではないでしょうか。
そもそもNikonがD610の後継機を5年以上も発売していないということは、フルサイズミラーレスやD750との統合ということもありますが、D610に十分な機能性があり、現段階では大きなスペックアップは必要ないとしている、ということが考えられます。
初心者はまずD610で一眼レフに触れ、余った予算でレンズを増やしながら、D750やD850、Zシリーズなどの中から自分に合ったカメラを探す、といった使い方ができますね。
D610でも星空撮影は十分に可能です。ISO3200でもそこまでノイズ感はありません。
ホワイトバランスのズレがよく指摘されますが、現像ソフトで調整もできますし、そこまで気にする程ではありません。
風景写真はフルサイズの十八番。マジックアワーを美しく撮影できます。
フルサイズならではの大きなボケが子供の存在を引き立てます。
APS-Cからのステップアップとして
フルサイズエントリー機はAPS-C機からのステップアップとして検討されることがありますが、残念ながらD610はその選択肢に当てはまらなさそうです。
NikonにはDXフォーマット、一般的にはAPS-Cと呼ばれるセンサーサイズの最上位機種としてD500があり、型番的にはD610の下位モデルと思われがちですが、D500はAPS-C機でありながらプロでも使える高速連写機で、スポーツ撮影や野鳥撮影などに特化しているといえます。D610とD500は全く性格の違うカメラと考えた方が良いでしょう。
APS-C機は同一画素数の場合、望遠撮影時の拡大倍率がフルサイズよりも高く、イメージセンサーがコンパクトでRAWデータも小さいので高速連写に向いています。また、イメージセンサーが小さいので、同じAFセンサーでもフルサイズよりAFポイントを広くとることができ、流し撮りなどもしやすくなります。
そういったメリットを活かした機種がD500なのですが、D610の場合はAPS-C機と比較するとAFエリアが狭く、連写速度も高くないので、APS-C機からD610へ乗り換えると、そういった面で不満が出てくることでしょう。APS-Cからステップアップするときに選ぶフルサイズ機はハイアマチュアモデルなどを選ばないと、単にフルサイズになって画角が広くなっただけ、ということになってしまいます。
D610はAPS-Cからのステップアップ用機種というよりも、今まで一眼レフに触れたことがない人のためのフルサイズ機といえます。
まずはAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
D610を購入したら、まず試したいレンズがAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gです。いわゆる「撒き餌」と呼ばれるレンズですが、F1.8とフルサイズの組み合わせによる大きなボケを楽しむには最適の1台です。
50mm F1.8なら「フルサイズらしい」雰囲気の写真を手軽に楽しめます。
何よりAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gをおすすめしたい理由は、価格がお手頃ということです。カメラをはじめたばかりの人は様々な出費に懐が寂しくなりがちですが、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは撒き餌というだけあってお手頃価格で、お財布に優しくなっています。
明るいレンズを一本持っておくと、その後にレンズを買い揃えるときの指標にもなるので、買って損はないレンズなのではないでしょうか。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- ホールド感の良さは流石Nikonといった感じで持ちやすい。
- D800とどちらを買うか迷って、予算的にD610にしたけど特に不満なし。
- D600からメーカー修理を経て代替でD610となったが、安心して使える。
- フルサイズ一眼レフとしてはコンパクトで持ち運びも問題なし。
- カードスロットが2つあるので、一方にWi-Fi対応のSDカードを入れるととても便利。
エントリー機ということを頭に入れて、細かいスペック上の数字を気にせずに写真を撮れば、十分に満足できるカメラといえます。細かい性能を追求するのは一眼レフを使いこなせるようになってから。フルサイズ一眼レフに慣れるのには最適の1台です。
■ ネガティブレビュー
- ホワイトバランスを合わせるのが難しい。
- Nikonとしてはバッテリーの持ちがいまいち。
- プラスチックの感じがフルサイズ一眼レフとしては安っぽい。
- AFエリアが狭く、動く被写体にはピントが合わせにくい。
- 連写が遅い上、すぐにバッファフルになるので使えない。
エントリー機ということで、細かな点で不満が多いようです。特にホワイトバランスはこの世代の画像処理エンジン特有の問題で、気になる場合は現像時に調整が必要です。
まとめ
カメラを趣味とするならまずAPS-C機というのは定番とされていますが、D610はフルサイズから一眼レフをはじめるという選択肢を作ってくれるカメラです。価格面のメリットからAPS-C機がよく初心者に薦められますが、同等の価格帯で、性能面でも一通りの撮影がこなせるフルサイズ機があるならば、わざわざAPS-Cに寄り道する必要はないでしょう。
後継機が待たれる機種でもありますが、D610でも初心者には十分な機能があるので、価格が下げ止まっている今のうちに買っても良いカメラといえます。
価格情報
デジタル一眼レフ > ミドル
Nikon D610
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ボディの買取額:40,700円(定額)
製品情報
カテゴリ | デジタル一眼レフ |
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メーカー | Nikon |
タイプ | ミドルモデル |
マウント | Nikon Fマウント |