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Nikon AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR
Nikon Fマウント
2015/05/31発売
Nikon AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRは、800mm F5.6の超望遠域を実現したFマウント用のプロフェッショナルレンズです。蛍石レンズ2枚とEDレンズ2枚を採用して約4590gに抑え、専用設計の1.25倍テレコンバーターを標準付属。単体の800mm F5.6から1000mm F7.1までを一つのシステムとして設計しています。
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著者: ONE SCENE 編集部
NIKKOR史上最長の800mmをF5.6で実現した超望遠単焦点
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRは、2013年に登場したFマウント用の超望遠単焦点レンズです。発売時点でAF NIKKORとして最長となる800mmの焦点距離を持ち、開放F5.6を確保。ニコンは報道、スポーツ、野生動物など、遠く離れた被写体を捉えるためのプロフェッショナル向けレンズとして位置づけました。
800mmという焦点距離の画角はFXフォーマットで3度10分。DXフォーマットでは2度となり、35mm判換算1200mm相当の画角になります。単に遠くの被写体を大きく写せるだけでなく、撮影位置を変えられない状況から限られた範囲を切り取ること自体が、この焦点距離を使う意味です。
さらに本レンズでは、専用設計された1.25倍テレコンバーター「AF-S TELECONVERTER TC800-1.25E ED」が標準付属します。装着時は1000mm F7.1となるため、800mmと1000mmという二つの超望遠域を一つのシステムとして設計したことが、このレンズの大きな特徴です。
特徴①|蛍石2枚で800mm F5.6を約4590gまで軽量化
レンズ構成は13群20枚で、これとは別に保護ガラス1枚を備えています。光学系には蛍石レンズ2枚とEDレンズ2枚を採用し、さらにナノクリスタルコートを組み合わせることで、超望遠で問題になりやすい色収差、ゴースト、フレアの低減を図っています。
特に重要なのが、前玉側に配置された2枚の蛍石レンズです。蛍石は優れた色収差補正能力を持つだけでなく、一般的な光学ガラスより軽量です。大口径レンズが必要になる800mm F5.6では、前方のレンズを軽くすることがレンズ全体の重量と重量バランスに大きく影響します。
鏡筒にもマグネシウム合金を採用し、最大径160mm、全長461mm、重量は約4590g。絶対的には非常に大きく重いレンズですが、800mm F5.6という光学系を成立させながら、蛍石と鏡筒素材の両面から軽量化を図っています。
VRも搭載し、NORMALモードではCIPA規格準拠で4.5段の補正効果を持ちます。三脚使用時のブレ補正にも対応しているため、800mmという極端に狭い画角で構図を維持し、微細なブレを抑えることまで含めて撮影システムが構成されています。
特徴②|専用TC800-1.25E EDで1000mm F7.1まで一体設計
付属するAF-S TELECONVERTER TC800-1.25E EDは、一般的な汎用テレコンバーターとは位置づけが異なります。本レンズ専用として設計され、3群5枚の光学系にEDレンズ1枚を採用。ニコンは同梱される主レンズに合わせて個別に調整しており、別売も行っていません。
装着すると焦点距離は800mmから1000mmへ伸び、開放F値はF5.6からF7.1になります。最短撮影距離は変わらず5.9mで、最大撮影倍率はAF時1/5.3倍まで高まります。
テレコンバーター使用時にもVRは機能し、補正効果は4.0段です。また本レンズはEタイプとして電磁絞りを採用しており、テレコンバーター使用時を含め、高速連続撮影でも安定した露出制御を行うことを目的としています。
つまりTC800-1.25E EDは、後から焦点距離を延長するための付属品というより、800mm F5.6を1000mm F7.1へ拡張するために最初から組み込まれたシステムの一部です。中古で本レンズを選ぶ場合も、専用テレコンバーターの有無は重要な確認項目になります。
購入前に知っておきたいこと|Eタイプと1000mm時のAF対応を確認
本レンズはCPUを内蔵したAF-SのEタイプレンズです。絞りリングを持たず、絞り羽根をレンズ内の電磁機構で制御するため、古いFマウントカメラでは機能に制限があります。
ニコンはD2シリーズ、D1シリーズ、D200、D100、D90、D80、D70シリーズ、D3000、D60、D50、D40シリーズ、35mmフィルムカメラについて、電磁絞り機構との非互換を明記しています。またD4、D3系、D800/D800E、D600、D700、D300系など一部の対応ボディでは、本レンズを正常に使用するため所定バージョン以上のファームウェアが必要です。
さらに専用TC800-1.25E EDを装着すると開放F値はF7.1になります。この状態でAFを使用するには、F8対応のAFシステムを持つカメラが必要です。対応ボディでも使用できるAFポイントが中央付近または中央1点に限定される場合があるため、1000mmでAF撮影する場合はボディ側の仕様確認が欠かせません。
一方、AF-SのEタイプレンズなので、FTZ/FTZ IIを介したZシリーズでもAF、MF、露出制御に対応します。FマウントのVR搭載CPUレンズをボディ内VR搭載Zシリーズで使用した場合は、レンズVRとボディ側補正を組み合わせた3軸補正として動作します。
4.6kg近い重量も購入前に考える必要があります。通常の手持ち超望遠というより、一脚や三脚、雲台を含めた支持システムまで撮影機材として考えるレンズです。
Z 800mm f/6.3 VR Sとの違い|800mmを使うための前提が変わった
現在のニコンには、Zマウント用のNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sがあります。同じ800mmですが、Fマウントの800mm F5.6EとZ 800mm F6.3では、超望遠レンズとしての設計上の優先順位が異なります。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 800mm | 800mm |
| F値 | F5.6〜32.0 | F6.3〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 580.0cm | 500.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
| 重量 | 4,590g | 2,385g |
| 発売日 | 2015/05/31 | 2022/04/22 |
AF-S 800mm F5.6Eは開放F5.6を確保し、専用テレコンバーターによって1000mm F7.1まで拡張するプロフェッショナルシステムとして設計されています。800mmで少しでも明るい開放F値を確保するため、口径と重量を許容した設計です。
一方、Z 800mm F6.3 VR Sは開放F値をF6.3とし、PFレンズを利用することで大幅な小型軽量化を実現しています。超望遠800mmをより機動的に運用するという意味では、ミラーレス世代で設計思想そのものが変化しています。
そのため、中古のAF-S 800mm F5.6Eを選ぶ理由は「800mmを使えるから」だけではありません。F5.6の明るさ、専用TCによる1000mm F7.1、Fマウントのプロ機材として構築されたシステム。この三つが必要かどうかがCurrent Valueを判断するポイントです。
どんな撮影に向く?|撮影距離そのものを縮められない被写体へ
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRが向いているのは、野生動物や野鳥、スポーツなど、自分から被写体へ近づくことができず、なおかつ800mmの画角を必要とする撮影です。DXボディなら1200mm相当、専用テレコンバーターを使えばFXでも1000mmまで画角を狭められます。
一方、最短撮影距離はAF時5.9m、重量は約4590gです。被写体との距離が頻繁に変わる撮影や、徒歩で長距離を移動しながら機動的に撮影する用途では、このサイズと重量そのものが大きなTrade-offになります。
Zマウントには大幅に軽量な800mmも存在するため、単に800mmが必要という理由だけなら選択肢は広がっています。それでもF5.6の明るさや、専用テレコンバーター込みで1000mm F7.1まで拡張できることには、このレンズ固有の意味があります。
800mm F5.6という極端な焦点距離と口径を、蛍石、VR、電磁絞り、専用テレコンバーターまで含めて実用的な撮影システムに仕上げたレンズです。撮影対象と撮影位置が明確で、その距離を埋めるために800mmあるいは1000mmを必要とする人にこそ、本来の性能を活かせる一本です。
著者

ONE SCENE 編集部
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ECサイトの販売情報
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例えば...
Nikon Df[ボディ ブラック Gold Edition]
144,000円(定額)で買い取ります
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Nikon |
| タイプ | 望遠 |
| マウント | Nikon Fマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Nikon AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 800mm | 600mm | 500mm | 400 | 500mm | |
| F値 | F5.6〜32.0 | F4.0〜22.0 | F4.0〜22.0 | F4.0〜32.0 | F2.8〜22.0 | F4.0〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 580.0cm | 440.0cm | 360.0cm | 140.0cm | 260.0cm | 350.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
| 重量 | 4,590g | 3,810g | 3,090g | 755g | 3,800g | 3,310g |
| 発売日 | 2015/05/31 | 2015/07/16 | 2015/07/16 | 2015/01/29 | 2014/08/28 | 2016/11/30 |
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