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SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Art [ニコンF用]

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Art [ニコンF用]

Nikon Fマウント
2016/10/28発売

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Artは、フルサイズで122度の画角を持つ12mmから24mmまでをF4通しでカバーするニコンFマウント用の超広角ズームレンズです。前モデルから広角端12mmを維持しながらF4通しへ明るくし、80mm径の大口径グラスモールド非球面レンズを採用することで、12mmという極端な画角と収差補正の両立を追求しています。

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著者: ONE SCENE 編集部

12mmをフルサイズで使うために設計された、Artラインの超広角ズーム

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Artは、35mmフルサイズに対応し、12mmから24mmまでをズーム全域F4でカバーする超広角ズームレンズです。2016年に登場した第3世代の12-24mmで、前モデル12-24mm F4.5-5.6 II DG HSMから広角端12mmを受け継ぎながら、開放F値をF4通しへ変更しました。

このレンズの中心的な価値は、F4という明るさ以上に12mmという焦点距離にあります。フルサイズでの画角は広角端で122度。一般的な14mmや16mm始まりの超広角ズームよりさらに広い範囲を取り込めるため、広大な風景や大きな建築物、後ろへ下がれない室内など、画角そのものが撮影可能範囲を左右する場面で意味を持ちます。

その12mmを成立させるため、最大径102mm、重量1,150gという大柄な設計になっています。小型軽量な広角ズームではなく、「フルサイズの12mmをズームレンズとして使う」という目的を優先した一本です。

特徴①|12mm・122度の画角が作る、14mmとは異なる撮影領域

焦点距離は12-24mmで、35mmフルサイズでの画角は122.0〜84.1度です。24mm側は一般的な広角域ですが、12mm側までズームアウトすると画面へ取り込める範囲が大きく広がります。

この差は、単に「より広く写る」というだけではありません。同じ場所から撮影する場合、12mmでは14mmや16mmより画面内へ多くの要素を配置できるため、狭い室内や巨大な建築物など、撮影位置を自由に変えられない場面で構図の選択肢が増えます。一方、近くの被写体と遠くの背景の大きさの差も強調されやすくなるため、画面内の情報整理や水平・垂直の扱いには超広角ならではの注意が必要です。

ズーム全域で開放F値がF4なのも前モデルからの大きな変更です。前モデルはF4.5-5.6だったため、本レンズではズームによって開放F値が変化しません。ただし、暗所でのシャッタースピードを優先するならF2.8クラスの超広角ズームの方が有利であり、このレンズでは明るさより12mmまで広がる焦点域を優先することになります。

特徴②|80mm径の大口径非球面レンズで、12mmの収差補正に挑んだ光学系

レンズ構成は11群16枚。シグマは本レンズのために大口径非球面レンズの製造技術を発展させ、最前面に直径80mmのグラスモールド非球面レンズを採用しました。メーカーはこの大口径非球面レンズを中心とする光学設計によって、超広角で問題になりやすい歪曲収差、球面収差、コマ収差などの低減を図ったと説明しています。

ここでも重要なのは12mmという焦点距離との関係です。広角端で122度もの画角を得ながら、魚眼レンズではなく直線を直線として表現するレクティリニア方式の超広角ズームとして成立させるため、前玉を含む光学系は非常に大規模になっています。102mmという最大径や1,150gという重量も、この光学仕様と切り離して考えることはできません。

一方、歪曲が完全になくなるわけではありません。第三者による実写・測定では、ズーム域の多くで歪曲は比較的抑えられているものの、12mmでは樽型歪曲が確認されています。また開放F4では周辺光量低下や、焦点距離によって周辺部の解像が中央部より低下する傾向も報告されています。12mmという極端な画角を持つレンズだからこそ、こうした特性まで含めて使い方を考えたいところです。

特徴③|24mm側では24cmまで近づける

最短撮影距離は焦点距離によって変化し、24mm側では24cm。最大撮影倍率は1:4.9です。超広角ズームとしては被写体へかなり近づけるため、近くの被写体を大きく配置し、その背後へ広い風景や空間を取り込む構図にも利用できます。

AFにはHSMを採用し、AF作動中でもフォーカスリングを回してピント位置を調整できるフルタイムマニュアルにも対応します。ニコンF用は電磁絞りを採用しており、カメラからの電気信号によって絞りを制御する方式です。

マウント接合部には簡易的な防塵・防滴構造も採用されています。ただし防水構造ではないため、雨天などで無制限に使用できることを意味するものではありません。

購入前に知っておきたいこと|通常のねじ込み式フィルターは使えない

12mmの画角を実現する大きく張り出した前玉を持ち、フードもレンズへ組み込まれています。メーカー仕様でフィルターサイズは設定されておらず、通常のねじ込み式フィルターを装着することはできません。

これは風景撮影で特に確認しておきたいポイントです。12mmという画角は風景撮影と相性のよい仕様ですが、一般的な円形PLフィルターやNDフィルターをレンズ先端へ直接装着する運用はできません。フィルターを多用する場合には、このレンズに対応する別方式のフィルターシステムが必要になります。

ニコンF用については、シグマがカメラ・レンズ対応情報を公開しています。またNikon D6との組み合わせでは、発売後に起動時間とAF作動に関する問題が確認され、2020年公開のファームウェアVer.1.01で改善されています。中古品をD6で使用する場合には、レンズ側ファームウェアの確認もしておきたいところです。

ニコンZシリーズについても、シグマはマウントアダプターFTZを使用した組み合わせについて機種別の対応情報を公開しています。Fマウント一眼レフ以外で使用する場合は、使用するボディとレンズの組み合わせをシグマ公式のカメラ・レンズ対応表で確認するのが確実です。

14-24mm F2.8 DG HSM|Artとの違い|12mmを取るか、F2.8を取るか

同じシグマの一眼レフ用Artラインには、後発の14-24mm F2.8 DG HSM|Artがあります。両者とも24mmまでをカバーするフルサイズ対応超広角ズームですが、広角端と明るさの設定が明確に異なります。

製品
焦点距離12-24mm14-24mm
F値F4.0〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離24.0cm26.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚
発売日2016/10/282018/03/09
表は左右にスクロールできます

12-24mm F4は広角端12mm・画角122度であるのに対し、14-24mm F2.8は14mm始まりです。その代わり14-24mmはズーム全域F2.8で、12-24mm F4より1段明るくなります。暗所や星景などでシャッタースピードを確保したい場合にはF2.8が有利ですが、14mmよりさらに広い範囲を一枚に収めたい撮影では12-24mmにしかない意味があります。

重量はどちらも1,150gで、携行性によって選び分ける関係ではありません。12mmという画角を必要とするか、それともF2.8の明るさを優先するか。この違いが、2本を比較するときの中心的な判断軸です。

どんな撮影に向く?|「14mmでも足りない」が選ぶ理由になるレンズ

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Artが向いているのは、超広角レンズの中でも特に画角を優先する撮影です。巨大な建築物、狭い室内、広大な風景など、撮影位置を後ろへ移動できず、14mmや16mmでは画面へ収まりきらない場面では12mmという焦点距離そのものが撮影可能範囲を広げます。

一方で1,150gの重量、F4という開放F値、手ブレ補正非搭載、通常のねじ込み式フィルターを使用できない構造は明確なトレードオフです。星景など暗所を中心に考えるなら14-24mm F2.8 DG HSM|ArtのF2.8には分があります。

それでも12mmと14mmは、数字上の2mmだけで片付けられない画角差があります。明るさや小型軽量さではなく、フルサイズで122度まで広がる画角をズームレンズとして使えること。それが12-24mm F4 DG HSM|Artを選ぶ最も製品固有の理由です。

著者

ONE SCENE 編集部

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製品情報

カテゴリズームレンズ
メーカーSIGMA
タイプ広角
マウントNikon Fマウント

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製品
SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Art [ニコンF用]

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM|Art [ニコンF用]

(本製品)

焦点距離12-24mm8-15mm14-24mm15-30mm17-35mm15-30mm
F値F4.0〜22.0F3.5〜22.0F2.8〜22.0F2.8〜22.0F2.8〜16.0F2.8〜22.0
最短撮影距離24.0cm16.0cm26.0cm28.0cm28.0cm28.0cm
絞り羽根枚数9枚7枚9枚9枚7枚9枚
発売日2016/10/282017/06/302018/03/092014/12/252018/09/042018/09/21
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