MINOLTA X-700

MINOLTA X-700

二種類のAEを搭載した今なお人気のマニュアルフォーカスカメラMINOLTA(ミノルタ) X-700。1981年から約18年間販売されたロングセラーカメラで、特にミノルタ独自のファインダーは明るくて見やすいと評判です。そんなMINOLTA X-700の特徴や中古価格、作例をご紹介いたします。

フィルム一眼レフ / MINOLTA / MF機(電子式シャッター)
中古:
6,435円〜(19)

MINOLTAマニュアルフォーカスの決定版


MINOLTA X-700の外観
出典:flickr(@Alex Kanchev Lomomograph)

MINOLTA X-700
出典:flickr(@Dane)

MINOLTA X-700
出典:flickr(@ Chen Wei-Tong)

MINOLTA X-700
出典:flickr(@kc pierce)


1.見えやすいファインダー

X-700最大と特徴がミノルタが開発したアキュートマットスクリーンをファインダーに使用していることです。ファインダーには明るくするとピントが見えにくく、ピントが見えやすくすると暗くなってしまうという問題がありました。

しかしミノルタは円錐状の小さなプリズムを約250万個敷き詰めることにより、明るさとピントの見えやすさを両立したアキュートマットスクリーンの開発に成功しました。
 
また、ファインダー倍率が0.9倍と高いことも見えやすさにつながっています。ファインダー倍率とは、肉眼で見た景色とどれだけ同じ大きさか表した指標で、1倍で肉眼と同じになります。なので0.9倍のX-700は肉眼に近い大きさで、広々とした見えやすいファインダーになっています。

 
2.プログラムAE搭載MF

X-700にはプログラムAEと絞り優先AEが搭載されています。プログラムAE搭載のMF機はミノルタ史上X-700だけという珍しい構成になっています。X-700はミノルタの最後のMF機であり、プログラムAEがカメラに搭載され始めたのが1980年代だったことから、X-700のみの構成になったようです。

注意点としては、MDロッコールまたはNew MDレンズ以外のレンズではプログラムAEが使用できないので、プログラムAEを使用する場合はMDと付いたレンズを選びましょう。
 

3.中古市場

中古価格は上昇中で、15,000円から30,000円の価格帯で販売されています。旧型と新型(New X-700)がありますが、あまり価格は変わりません。

また、製造後期になると中国や韓国でも製造されるようになったので、「MADE IN CHINA」や「Samsung」と刻印された個体もありますが性能はほぼ変わりません。SR44もしくはLR44電池が2個必要なので、中古購入時に一緒に購入しましょう。


旧型と新型の違い


旧型であるX-700が1981年に発売し、その翌年の1982年New X-700としてAEロックが追加された新型が発売されました。

旧型と新型の違いはAEロックの有無以外特にありません。AEロックが搭載されたことによって、逆光での撮影や同じ露出条件で複数枚撮影ができるようになったので、撮影の幅が広がりました。

また、シルバーボディは旧型でのみの製造だったため、個体数が少なく中古市場ではレアな存在になっています。
 

レンズマウントとおすすめレンズ


X-700はミノルタSRマウントのレンズが使用できます。SRマウントのレンズはオートロッコール・MCロッコール・MDロッコール・New MDの4種類があります。SRマウントの他にMCマウントやMDマウントと呼ばれていることもありますが、それぞれ機能が違うだけでマウントの形状は同じです。

SRマウントのレンズはたくさんありますが、その中でもおすすめなのが「New MD 50mm F1.4」です。中古価格が10,000円前後で入手しやすいのと、標準レンズなので初めてフィルムカメラを使う方にも扱いやすいレンズです。
ややコントラストは強く、開放付近でのボケも美しいレンズです。
 

MINOLTA X-700を楽しむなら


プログラムAEモードで、フォーカスだけに集中して撮影を楽しみたいカメラです。ミノルタ製品でプログラムAEが使えるMF機はX-700だけなので、その機能を楽しんでみてはいかがでしょうか。

夕方など光が刻一刻と変化していく時に、あちこち調整していると何枚も撮れません。かといって全てオートにすると、狙っていた写真が撮れないという事も多いです。

なので、プログラムAEモードで露出はカメラに任せて、フォーカスだけ自分の好きなように調整すれば、どんな環境でも満足のいく作品が撮れると思います。


作例紹介


MINOLTA X-700
出典:flickr(@rekre89)
空気の透明感が美しい一枚。柔らかな日差しを見事に捉えています。

MINOLTA X-700
出典:flickr(@spablab)
木漏れ日が面白い作品。細部まで細かく描写されている様子が分かります。

MINOLTA X-700
出典:flickr(@Dane)
被写体と背景のコントラストが強い作品。どこか誇らしげな表情が強めのコントラストと合っています。

MINOLTA X-700
出典:flickr(@Dane)
ガラスに映った猫がのぞき込んでいるような不思議な一枚。猫のひげの先まで豊かに描写されています。

MINOLTA X-700
出典:flickr(@Aaron Snow)
背景のブルーと被写体のイエローの対比が美しい一枚。フィルムの粒子感が独特の雰囲気を作り上げています。


ネットユーザーのレビュー


プラスティックボディは高級感に欠けるけれど、その分とても軽いので首から下げていても辛くないと好評でした。そして、何よりも一番評価が高かったのがファインダーです。まぶしいくらいに明るく広いファインダーは、ミノルタ代表機種であるXDより全然いいとの声までありました。
 

まとめ


約18年間販売されていたロングセラーカメラMINOLTA X-700。明るく見えやすいアキュートマットスクリーンを採用したファインダーとプログラムAEが選択できるミノルタ唯一のMF機として、今なお人気のカメラです。

中古価格は上昇中ではありますが、15,000円から入手可能です。SRマウントのレンズが使用できますが、レンズの種類によって使える機能が異なるので注意が必要です。

ぜひ、X-700を通してフィルムカメラの楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。
レンズマウント
型式

電子式35mmフィルム一眼レフカメラ

レンズマウントMinolta SR/MC/MDマウント
ファインダー
視野率95%
倍率約0.9倍
ミラー
露出制御
測光方式TTL開放中央重点測光、瞬間絞り込み測光
測光範囲

露出モード/撮影モード

絞り優先AE
プログラムAE
マニュアル

ISO感度

多重露光-
シャッター
シャッター速度1/1000〜4秒
巻き上げ・連写速度
レリーズ機能
セルフタイマー-
AF
AF方式
測距点
電源
使用電池SR44x2個またはLR44x2個
サイズ・重量
サイズ
重量
発売日
発売日1981年01月01日