HOMEズームレンズCanon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

APS-Cでの10-22mmという焦点距離はフルサイズでは16-35mmという焦点距離と同等の画角となります。Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMは、まさにフルサイズの大三元広角レンズを意識して作られています。APS-CカメラにEF-S10-22mm F3.5-4.5 USMを装着すれば大三元レンズの様な描画が得られるのでしょうか?

ズームレンズ / Canon / 広角
新品:
27,953円〜(120)
中古:
16,000円〜(223)

Canon APS-C広角レンズの決定版


Canon EOS Kiss X3 / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
出典:flickr(@Tim Sackton)

Canon EOS Kiss X6i / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
出典:flickr(@bez_uk)

Canon EOS Kiss X3 / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
出典:flickr(@Tim Sackton)

EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMは2004年発売の古いレンズです。

一定サイクルで着実に更新されるフルサイズカメラ用レンズとは違い、Canon APS-Cカメラ用のEF-Sレンズは望遠から広角まで一通りラインアップされていますがII型は標準ズームぐらいで、その他はほとんど発売されていません。

ミラーレス化が進んでいる中にあってはEF-S10-22mmも後継レンズが発売されることは期待薄でしょう。

しかし、EF-S10-22mmは既に十分完成度の高いレンズなので、APS-C一眼レフ用広角レンズを探しているなら、後継レンズなどは気にする必要なく購入してよいと言えます。

もちろん、新品で7万円以上という価格は少々ネックとなりますが、中古では3万円程度から程度の良い出品があるので、そこまで気張らずに購入できます。

EF-S10-22mmには開放F値こそF4やF2.8などの「通し」ではありませんが、フルサイズ用Canon高級レンズ、Lレンズと同様にAFモーターはUSMが採用されています。

そしてレンズには、蛍石レンズこそ使われていませんが、スーパーUDに非球面3枚と、まるでLレンズの様な構成となっています。これらのレンズを採用した効果は高く、歪曲収差はかなり抑えられていて、解像力も高くなっています。

2014年に発売された、より新しいEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMと比較しても解像力でワンランク上の性能となっています。

発売の新しい、EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMも手軽に広角撮影ができるレンズですが、APS-C一眼レフで本格的な広角撮影を楽しみたいと考えるなら、より解像力の高いEF-S10-22mm F3.5-4.5 USMを手にした方がシャープな広角写真が得られます。

Canon EOS 80D / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

歪曲収差はDPPのレンズ補正も合わせればほとんど目立ちません

Canon EOS 60D / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

逆光でのフレアやゴーストはかなり抑えられています

Canon EOS 7D / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

夜景では多少周辺の流れが目立ちますが、価格と発売日を考えれば十分な性能ではないでしょうか

Canon EOS Kiss X8i / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

流星群の撮影ではEF-S10-22mmの様な高性能な広角レンズが必須となります

Canon EOS 7D / EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM

青い空が冠雪した富士山を浮かび上がらせます


中古で見かけるプリクラ使用品とは


最近はスマホの自撮り加工が進化したので以前ほどは街でプリクラ機を見かけることはなくなりました。

しかし、数年前は街中いたる所でプリクラ機を見かけましたね。実はプリクラ機にはCanonの60Dなどの一眼レフが使われてるものもありました。そして広角レンズとして採用されていたのがEF-S10-22mm F3.5-4.5 USMです。

解像感が高く、歪みが少ないというEF-S10-22mmの長所がプリクラ向きとして採用されたのかもしれません。EF-S10-22mmの中古品を探してみると、意外とプリクラ機から外されたものが出品されたりしています。

基本的にプリクラに採用されるカメラやレンズの仕様は市販品と変わりませんが、プリクラ機から外されたものはズームリングを機械的に動作させるためにリング部分にラバーが貼られていません。

もちろん、ラバーが貼られていないだけでジャンク品でなければ動作は問題ありません。1オーナー品であれば機械が作動させていただけなのである意味、美品と言ってもよいかもしれません。価格は2万円を切ったりするものもあるので、中古で購入するときは選択肢として検討してみてもよいでしょう。

EF-S10-22mmは防塵防滴ではありませんが、ラバーがないことで多少は信頼性に影響するので、気になる場合は自分で取り寄せることで装着できます。

ズームリングのラバーは基本的に純正部品の国内販売はされていないので、海外から取り寄せるか、コピー品などを購入する必要があります。


PLフィルターでクリアな描写を最大限に活かす


EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMはフルサイズに広角レンズで撮影したかと紛うような高い解像力が魅力のレンズです。

その解像力を引き出すにはPLフィルターと組み合わせて使うことがおすすめです。PLフィルターを使うと全体的に彩度やコントラストが上がり、空はより青く写ります

EF-S10-22mmは広角レンズですが、前玉の飛び出しは気にせず、77mmのフィルターが装着できます。風景写真を撮る場合はフレアやゴーストを抑えるためにレンズフードもあったほうがよいでしょう。

大多数のCanonレンズ同様にEF-S10-22mmもレンズフードは付属しないので別で購入する必要があります。なお、純正のEW-83Eはかなり幅のあるレンズフードなので、EW-83Hを加工する人も多いようです。

空を青くしたり彩度を上げるのはデジタル加工でも出来ますが、水面などの余計な反射を抑えることもできるので、EF-S10-22mmを購入したらPLフィルターを装着して解像感の高い広角写真を楽しんでみてはどうでしょう。


ネット上のユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • 金属マウントでカメラに安定してピタリと装着できる
  • カメラとのバランスが良い大きさで持ち出しやすい
  • DPPでレンズ補正することで見違えるような仕上がりになる
  • 純正レンズなのでカメラとの連携が良好
  • 逆光耐性が高く、太陽が画角外ならゴーストはほとんど出ない

純正レンズということでDPPでの補正やAFなどでカメラとの連携がよく好レビューとなっています。

■ ネガティブレビュー

  • 周辺光量落ちが気になる
  • 広角なのでやっぱり端は歪む
  • 色収差がかなりきついのでDPPで補正が必要
  • 広角側では周辺部の流れが酷い
  • ISがないので手ブレが気になる

基本的には解像力が高いと評されるレンズですが、周辺部での描画の劣化が目立ち、そこが不評のレビューとなっています。


まとめ


ミラーレスなど新しいカメラやレンズが登場すると、どうしてもそっちに目が行ってしまいますが、手持ちの機材を活かすなら発売が古いレンズなどにも目を向けましょう。

EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMは2004年発売ですが、Canon APS-C一眼レフで本格広角撮影をするなら他にはない選択肢です。購入コストを抑えるなら中古で半額以下での購入も可能です。

手持ちのカメラがAPS-C一眼レフだけでもEF-S10-22mm F3.5-4.5 USMがあれば広大な風景や夜景、星空などもフルサイズに近い解像感で撮影できます。
基本仕様
対応マウントCanon EF-Sマウント
フォーカスAF
フルサイズ対応-
APS-C専用
レンズ構成10群13枚
絞り羽根枚数6枚
焦点距離

10-22mm(35mm判換算:16-35mm相当)

最短撮影距離24.0cm
最大撮影倍率0.17倍
開放F値F3.5〜27.0
画角
手ブレ補正機構-
防塵-
防滴-
サイズ・重量
最大径×長さ83.5x89.8mm
重量385g
フィルター径77mm
発売日
発売日2004年11月13日