製品解説
スペック
CONTAXで唯一のフルマニュアル一眼レフ
1.唯一の機械式シャッター
CONTAX S2の最大の特徴はフルメカニカルシャッターを採用していることです。1992年に発売されたカメラですが、電子機構の無い全て機械仕掛けの機械式シャッターを採用した一眼レフカメラはヤシカ・コンタックス史上でS2だけです。
機械式シャッターであることのメリットは、電池が無くてもシャッターが切れるということと、電子部品の経年劣化などを気にせず長く使用できるということです。また、電子部品を使用したカメラは、部品が無くなった時点で修理不可能になってしまいますが、そういった心配が無いのもうれしいポイントです。
このように故障の心配が少ないので、中古市場でも根強い人気を誇るカメラとなっています。
2.シンプルな操作系
機械式カメラであるS2は操作系もシンプルです。S2にはデジタル一眼のような液晶もなければ煩雑なボタンも無く、フィルム感度を設定して、露出計の表示を見ながらシャッタースピードと絞りを決め、最後にピントを調整するだけ、という必要最低限の操作系で構成されています。
AFやAEに慣れている方にとっては最初はまどろっこしいと感じるかもしれませんが、一つ一つ自分で設定・調整していく過程は撮影という行為を充実したものにしてくれます。
また、余計なボタンなども無いカメラなので、初めてフィルム一眼レフに触れるという方でも操作しやすいカメラだと思います。
3.中古市場
オンラインショップでは、ボディのみで35,000円から60,000円の価格帯で販売されています。価格は基本的には状態によって変わりますが、S2の場合は店舗によっても大きく変わることもあるので、複数の店舗で比べてから購入しましょう。
また、機械式シャッターのカメラなので、電子式シャッターに比べて故障は少ないですが、できれば実店舗で実際に自分の目で動作や汚れなどを確認してから購入すると安心です。
S2のラインナップ
CONTAX S2には刻印モデル、非刻印モデル、S2bの3種類あります。
CONTAX S2は元々CONTAXの60周年記念に作られたカメラなので、ボディの向かって左上の部分に「CONTAX 60 years」の刻印がされて発売されました。これを刻印モデルと言います。その後、1993年1月には「CONTAX 60 years」の文字が無くなった非刻印モデルが発売されますが、刻印モデルの方が非刻印モデルよりも多く製造されたため、非刻印モデルの方が希少な存在になっています。
また、CONTAX S2bはS2の改良バージョンとして1993年に発売されました。ボディはチタニウムブラックになり、測光方式がスポット測光から中央重点測光に変更されている以外はS2とほぼ同じ機能を有しています。
S2を楽しむなら
S2を手に入れたなら、レンズ選びにも凝ってみてはいかがでしょうか。
CONTAX一眼レフには、CarlZeissのレンズが使えるというメリットがあります。ドイツの名門CarlZeissは、高い描写力や表現力、独特のボケ味などを持つ名玉レンズをいくつも生み出したブランドです。
どれを選んで良いか分からないという方におすすめのレンズは「CONTAX Planar T* 50mm F1.4 」。豊かな発色と、とろけるようなボケが特徴のレンズです。標準レンズなので、さまざまなシーンで活躍してくれる、使いやすいレンズでもあります。
CarlZeissのレンズには他にもユニークなレンズがたくさんあるので、ぜひ色々試して撮影を楽しんでみてください。
作例紹介
はっきりとしたコントラストが特徴的な一枚。フィルム特有の柔らかさを、文字の黒さが引き締めています。
金属部分の滑らかさが美しい一枚。玉ボケも非常に綺麗に出ています。
安心しきった顔にこちらまで優しい気持ちになる作品。背景の大胆なボケ具合も全体を優しくしてくれています。
ユーザーレビュー
フルマニュアルのメカニカルな操作系、手に馴染む程よい厚さのボディ、チタンの質感などから単純に「カッコいい」という意見が多かったです。
故障が少ないカメラですが、ミラーずれに関しては度々報告されています。ですが、機械式であるS2はミラーずれも含め故障しても修理が可能なので、長く使えるという理由でS2を選んでいるユーザーも多かったです。
まとめ
1992年にCONTAX60周年記念として発売されたCONTAX S2。機械式シャッターを採用したボディは故障が少ない上に、CarlZeissのレンズが使えるカメラとして、中古市場で人気のカメラです。
中古価格は35,000円からと低く、操作系もシンプルなのでフィルムカメラ初心者にもおすすめのカメラです。
ぜひ、お気に入りのCarlZeissのレンズと共に、CONTAX S2でフルマニュアルの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。
レンズマウント | |
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型式 | 機械式35mmフィルム一眼レフカメラ
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レンズマウント | Yashica/CONTAXマウント |
ファインダー | |
視野率 | 95% |
倍率 | 約0.82倍 |
ミラー | |
露出制御 | |
測光方式 | TTLスポット測光 |
測光範囲 | |
露出モード/撮影モード | マニュアル |
ISO感度 | |
多重露光 | - |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/4000〜1秒 |
巻き上げ・連写速度 | |
レリーズ機能 | |
セルフタイマー | - |
AF | |
AF方式 | |
測距点 | |
電源 | |
使用電池 | LR44 x2またはSR44 x2 |
サイズ・重量 | |
サイズ | |
重量 | |
発売日 | |
発売日 | 1992年01月01日 |
製品情報
- カテゴリ
- フィルム一眼レフ
- メーカー
- CONTAX
- タイプ
- MF機(機械式シャッター)
- マウント
- Yashica/CONTAXマウント
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CONTAX S2 / S2b | OLYMPUS OM-3 / OM-3Ti | Nikon FM2 | Nikon F | HASSELBLAD 500C/M | Canon F-1 | Canon New F-1 | |
価格 | 中古:69,800円〜 | 中古:104,450円〜 | 新品:44,800円〜 中古:32,000円〜 | 中古:29,800円〜 | 新品:118,000円〜 中古:118,000円〜 | 新品:4,100円〜 中古:16,696円〜 | 中古:12,430円〜 |
レンズマウント | Yashica/CONTAXマウント | OMマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント | Hasselblad Vマウント | Canon FD/New FDマウント | Canon FD/New FDマウント |
露出モード | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル ※アイレベルファインダーFN、AEファインダーFN、AEモータードライブFNの組み合わせで「絞り優先AE」「シャッター優先AE」を拡張可能 | |
シャッター速度 | 1/4000〜1秒 | 1/2000〜1秒 | 1/4000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/500〜1秒 | 1/2000〜1秒 | 1/2000〜8秒 |
重量 | 540g | 540g | 685g | 1,390g | 820g | 795g | |
発売年 | 1992年 | 1984年 | 1984年 | 1959年 | 1970年 | 1971年 | 1981年 |