Canon EOS Kiss X9i

Canon EOS Kiss X9i

Canon EOS Kissシリーズは充実したラインアップが魅力のエントリークラス一眼ですが、シリーズの頂点に位置するのが「i」を冠する機種です。EOS Kiss X9iは他のKissシリーズとはどの様な違いがあるのか見ていきましょう。

デジタル一眼レフ / Canon / エントリー
新品:
9,000円〜(119)
中古:
56,200円〜(55)

「i」があれば大丈夫


愛があれば大丈夫かは人それぞれかもしれませんが、EOS Kiss X9iがあればたいていの撮影はまず大丈夫です。

EOS Kissシリーズはカメラ初心者向け、家族写真や思い出写真などを撮影するユーザーをターゲットとしています。そのため、ある程度機能を絞ってコストカットされていたり、持ち運びやすいようコンパクトに作られています。

そんなEOS Kissシリーズにあっても「i」が付くシリーズはミドルクラス一眼に近い性能があり、スペック不足で撮影にならないということはほぼありません。

特に2017年4月に発売されたEOS Kiss X9iは一眼レフの性能が天井近くまで高まった充実期に発売されたEOS Kiss iということで、入門機とは思えないほどの性能となっています。EOS Kissシリーズはエントリー機ということで、数年使ったら新機種に買い替えたり、上位モデルを買い足したりという使い方が一般的です。

しかし、EOS Kiss X9iは十分な性能があるので、子供の入学式で購入すれば卒業式まで使い続けることも可能です。

もちろん、本格的なデジタル一眼撮影をするのであれば、上位モデルへの興味がわき、新しいカメラでステップアップということもあるかもしれませんが、家族写真メインで特に難しい撮影はしないということであれば、EOS Kiss X9iを使い続けても大きな不満や性能不足を感じるということは少ないでしょう。

EOS Kiss X9iとよく比較されるカメラにEOS 9000Dがあります。両者はスペック的にはほぼ同等ですがEOS 9000Dが上位モデルと似たボタン配置、操作系として上位機種へのステップアップを促すモデルであることに対して、X9iはシンプル操作で初心者でも扱いやすくなっています。

9000DとX9iとの違いからも開発コンセプトとして長く愛用することへの想定が伺えます。

Canon EOS Kiss X9i / EF100mm f/2.8L Macro IS USM


Canon EOS Kiss X9i / EF100mm f/2.8L Macro IS USM


Canon EOS Kiss X9i / EF100mm f/2.8L Macro IS USM


Canon EOS Kiss X9i / EF-S18-55mm f/4-5.6 IS STM


Canon EOS Kiss X9i / EF28-135mm f/3.5-5.6 IS USM


Canon EOSシリーズ相関図(2020年1月時点)



EOS Kiss X10やEOS Kiss X9との比較


長く使えるEOS Kiss X9iとはどの様な性能なのか、おなじKissシリーズのX10やX9と比較しながらみていきましょう。

iのつかないKissはとにかくコンパクトさに特徴があり、X10やX9は一眼レフとは思えない小ささとなっています。X9iはX10やX9よりも一回り大きくなっていますが、重量差は100g弱なのでX9iが特別携帯性が悪いということはなく、X9iでも一眼レフとしては十分コンパクトです。

一回り大きいことで、X9iはX10やX9よりもボタンが多く、タッチパネルを使わなくても直感的に設定を変えることができます。一眼レフは、ある程度撮影に慣れたら、ちょこちょこ設定を変えながら撮影するということもありますが、そういった場合でも操作しやすいボタン配置です。

また、大きさの違いはAFセンサーにも現れています。一眼レフカメラのAFセンサーはカメラ内底面部に配置されていますが、X9iは底面部の面積が広く、X10やX9の9点よりも5倍以上測距点の多い45点AFセンサーが搭載されています。一眼レフのメリットは光学ファインダーと専用のAFをセンサーで素早いピント合わせと撮影が可能な点です。

AF測距点が多ければ、ファインダー内の大抵の場所でAFをあわせることができるので、家族写真で顔にピントが来ていないということも少なくなります。また、AFを動く被写体に追従させるサーボAF時も精度が高くなるので動き回る子供を追いかけるときも撮影成功率があがります。

動いている被写体に対しては連写機能も大切になりますが、X9iはX10やX9よりも多い6コマ/秒ということで、X9iは動きモノ撮影に強みのあるKissレフ機と言えます。動き回る子供や動物などでファインダー撮影時の一眼レフの強みを十分に発揮できる性能がX9iにはあります

Canon EOS Kiss X9i / EF100mm f/2.8L Macro IS USM



長く使うからこそ握り心地は実機で


EOS Kiss X9iを購入するときに注意すべきことの1つにグリップ感があります。通常、カメラを買うときはスペックや価格で機種が決まってしまうので、握り心地、グリップ感はカメラを買ったあとに確かめることになりがちです。

しかし、EOS Kiss X9iは店頭展示してある家電量販店も多いので、握り心地は実機で確かめる様にしましょう。EOS Kiss X9iのグリップは細身で深くなっています

X9やX10の様に超コンパクトとまではいかないので、握った手の小指が余るということはなく、中指、薬指、小指で握り込めます。親指と中指部分は突起があり指のかかりを良くしてあるので、人差し指でシャッターボタンやダイヤル操作、親指で補助的な操作をしても安定感があります。

ただし、細め深めのグリップがフィットするか否かは個人差がありそうです。2〜3年で新機種に乗り換えるのなら大した問題ではないかもしれませんが、EOS Kiss X9iを長いスパンで使うことを想定しているなら、グリップ感の良し悪しは大きな問題の1つとなります。


おすすめレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM


一眼カメラはレンズを変えながら様々な撮影をすることが醍醐味とはよく言われます。もちろんその通りなのですが、交換レンズは荷物になるし、いちいち交換するというのも初心者にとっては手間です。

一眼カメラ撮影を上達していくためならばレンズ交換は慣れなければなりませんが、気軽に楽しみたいだけであれば必ずしも慣れる必要はないでしょう。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMは、広角域から望遠域まで撮影できる、便利ズームと呼ばれるズームレンズであるため、レンズ交換することなく、様々な撮影が可能です。

135mmは望遠撮影では若干物足りなさを感じる焦点距離ではありますが、EOS Kiss X9iは画素数が2420万画素あるのでトリミング前提であれば運動会でも十分活躍してくれます。USM(ウルトラソニックモーター)搭載なのでAF速度も速いので、Kissシリーズの中でもAFに強いX9iとは相性もよいレンズです。

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMはKissシリーズの中ではiの付く機種にのみキットレンズとして設定してあります。つまりEOS Kiss X9iであればキットレンズとして購入可能で、他のレンズを買い足さずにいろんな撮影できるというメリットもあります。

Canon EOS Kiss X9i / EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM



ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • 前モデルよりも持ち手が深くなっていて持ちやすい
  • 初心者モードがあるので安心して使える
  • ミラーレスと違いファインダーが見やすい
  • コンパクトな一眼レフでもボタンの押し間違えはほとんどない
  • 一日中、無線でスマホと連動させても十分なバッテリー

操作性の良さに好評価が集まっていました。高機能な入門機ですが、初心者でも問題なく扱うことができるカメラです。
 
ネガティブレビュー

  • 背面にジョグダイヤルが欲しかった
  • 同クラスのミラーレスと比べると大きい
  • アイセンサーがないのでファインダーを覗いても液晶が消えずに煩わしい
  • 他社レンズを使うとAFが微妙にズレる
  • 結局使わない様な機能が無駄に多すぎる

ミラーレスや上位機種との比較での不満点が多く見られます。コンパクトさが求めれる入門機はミラーレスへのシフトが加速しそうです。
 

まとめ


EOS Kiss X9iはエントリー機でありながら、長く使える性能があります。これからカメラを趣味にどんどん撮影していこうと意気込む人よりも、旅行や子供の写真を、手軽に綺麗に撮っていきたいという人向けと言えるでしょう。

また、他のEOS Kissレフ機よりも初期コストはかかりますが、長く使うことを考えれば割安とも言えます。Kissシリーズで迷ったときは、どのくらいのタイミングで買い換えるか、次のカメラは上位機種にステップアップするか、買うカメラをどのくらいの期間使うかということもポイントとなります。
レンズマウント
レンズマウントCanon EFマウント
撮像素子
センサーサイズAPS-C(22.3×14.9mm)
有効画素数2,420万画素
ダスト低減機能
映像エンジンDIGIC 7
画像記録
記録媒体

SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

シングルスロット

記録画素数

L(ラージ) :2400万(6000×4000)画素
M(ミドル) :約1060万(3984×2656)画素
S1(スモール1) :約590万(2976×1984)画素
S2(スモール2) :約380万(2400×1600)画素
RAW(ロウ) :2400万(6000×4000)画素

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応-
記録サイズ

Full HD(1920x1080):59.94p
HD(1280x720):59.94p
VGA(640x480):29.97p

記録形式

MP4

ライブビュー
フォーカスデュアルピクセルCMOS AF方式
シャッター
シャッター速度1/4000秒〜30秒
連続撮影速度最高約6.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数63分割TTL開放測光
ISO感度100〜25,600
AF
測距点最大45点
ファインダー
視野率95%
倍率約0.82倍
ストロボ
内蔵ストロボ
液晶モニター
サイズ3インチ 104万ドット
可動式バリアングル液晶
I/F
インターフェース

miniHDMI、USB2.0、AV出力

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴-
手ブレ
手ブレ補正機構-
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

常温(+23℃)約600枚/低温(0℃)約550枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

常温(+23℃)約270枚/低温(0℃)約230枚

動画撮影可能時間

常温(+23℃)約1時間55分/低温(0℃)約1時間50分

USB充電-
使用電池充電式リチウムイオン電池LP-E17
サイズ・重量
サイズ約131.0(幅)×99.9(高さ)×76.2(奥行)mm
重量485g
発売日
発売日2017年04月07日