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PENTAX smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
PENTAX Kマウント
2000/11/15発売
PENTAX smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedは、35mm判の画面対角長にあたる43mmを焦点距離に採用したフルサイズ対応の標準単焦点レンズです。一般的な50mmより少し広い画角を、全長27mm・155gのアルミ削り出し鏡筒に凝縮。1997年にFA Limitedシリーズの第1弾として登場し、数値性能だけでなく実写による評価を重視するLimitedレンズの思想を形にした一本です。
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本体の買取額:33,600円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
50mmではなく「43mm」を標準にしたLimitedレンズ
PENTAX smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedは、35mmフルサイズに対応するKマウントの標準単焦点レンズです。焦点距離は43mm、開放F値はF1.9。一般的な50mm標準レンズとは少し異なる焦点距離を採用しています。
43mmという数字には明確な理由があります。35mm判フィルムの画面サイズは約24×36mmで、その対角長がおよそ43mm。ペンタックスはこの対角長に等しい焦点距離を採用し、人の目で見たときのような自然な遠近感を目指しました。
そして、この43mmは1997年に始まったFA Limitedシリーズの第1弾でもあります。
単に高い解像性能を目指すのではなく、実写による評価も設計へ取り入れ、階調やボケ、暗部のディテールまで含めた描写を追求する。後の31mm、77mmへつながるLimitedレンズの考え方は、この43mmから始まりました。
特徴① 43mmだから得られる、少し広い「標準」の画角
フルサイズでの対角画角は53度。50mmの標準レンズよりわずかに広く、広角レンズほど遠近感を強調しない画角です。
街を歩きながら風景や人物を撮るときには、被写体だけでなく周囲の状況も画面へ残しやすくなります。一方で35mmほど広くないため、被写体へ意識を向けた構図も作りやすい焦点距離です。
ペンタックスは43mmを、35mm判フィルムの対角長に由来する「真の意味での標準レンズ」と位置づけています。50mmという慣習的な標準域から焦点距離を選ぶのではなく、画面そのものの寸法から標準画角を考えたことが、このレンズの出発点です。
APS-CのPENTAXデジタル一眼レフでは35mm判換算約66mm相当となるため、性格は変わります。43mm本来の画角を活かすなら、35mmフルサイズ機との組み合わせが基準になります。
特徴② 27mm・155gのアルミ鏡筒にF1.9を収める
最大径は64mm、全長はわずか27mm、重量は155g。フルサイズ対応のF1.9単焦点として非常に薄型軽量にまとめられています。
外装にはアルミ削り出し素材を採用。専用フードも薄い鏡筒を活かしたねじ込み式で、FA Limitedシリーズの中でも43mmだけの特徴です。
レンズ構成は6群7枚。高屈折率ガラスを使用し、球面収差やコマフレア、色収差の補正を図っています。絞り羽根は8枚、最小絞りはF22です。
AFはボディ側のモーターで駆動する方式で、レンズには絞りリングも備えています。電子制御へ機能を集約した新しいレンズとは異なり、小さな鏡筒の中にフォーカスリングと絞りリングを持つFA世代らしい構成です。
特徴③ 数値だけでは決めない、Limitedの描写設計
FA 43mm F1.9 Limitedを理解するうえで重要なのが、Limitedシリーズのレンズ設計に対する考え方です。
ペンタックスは本レンズについて、試験機による性能評価だけでなく、実写による高度な評価を設計に取り入れたと説明しています。目指したのは解像性能の数値だけではなく、豊かな階調、自然なボケ、暗部のディテールなどを含めた描写です。
これは後にLimitedシリーズ全体へ受け継がれていきます。リコーイメージングはLimitedレンズについて、数値では測りきれない空気感や立体感を重視し、実写による官能評価を大切にすることを設計思想として掲げています。
つまり43mm F1.9は、珍しい焦点距離と小さな金属鏡筒だけでLimitedになったレンズではありません。
何mmなら自然に見えるのか、どのようなボケや階調ならその場の雰囲気を表現できるのか。スペックの最大化とは異なる基準でレンズを作るというLimitedシリーズの方向性そのものを提示した一本です。
HD FA 43mmとの違い|光学系を継承しながらコーティングと絞りを更新
2021年には後継となるHD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedが登場しました。
焦点距離43mm、F1.9、6群7枚の光学系、最短撮影距離45cm、最大撮影倍率0.12倍、64×27mm、155gという基本仕様は継承されています。
大きな違いはコーティングと絞りです。後継型では従来のsmcからHDコーティングへ変更され、反射を抑えることでゴーストやフレアの低減を図っています。また絞り羽根を円形化し、F1.9からF3.5まで円形を保つ設計になりました。レンズ前面にはSPコーティングも採用されています。
つまりHD型は43mm Limitedの設計思想を別物へ作り替えた後継機ではありません。ペンタックス自身も先代smc型の持ち味を継承したことを明示しており、基本設計を残しながらデジタル時代に合わせてコーティングやボケの形を更新したモデルです。
中古でsmc型を選ぶ場合は、最新仕様との性能差だけでなく、1997年から続くオリジナルのFA Limitedを選ぶ意味も含めて比較すると、このレンズの位置づけが分かりやすくなります。
どんな撮影に向く?|視線の延長として43mmを持ち歩く
smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedが活きるのは、一本の単焦点レンズを付けて歩きながら、目の前の光景を自然な距離感で切り取りたい場合です。
フルサイズでは50mmより少し広いため、人物だけでなくその周囲まで取り入れたスナップや、街の空間を活かした構図を作りやすくなります。27mm・155gという小ささも、カメラへ装着したまま持ち歩く使い方と相性のよい特徴です。
一方、最短撮影距離は45cm、最大撮影倍率は0.12倍なので、近接撮影を得意とするレンズではありません。またレンズ内AFモーターや手ブレ補正、防塵・防滴機構を備えた現代的なレンズでもありません。
このレンズを選ぶ理由は、機能の多さではなく、43mmという画角と小さな鏡筒、そしてLimited独自の設計思想にあります。
35mmでも50mmでもなく、画面の対角長から43mmを「標準」と定義する。数値性能だけでレンズを評価せず、実際の写真で得られる階調やボケ、立体感まで設計の判断材料にする。smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedは、後に続くLimitedレンズの価値観を最初に形にした一本です。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
販売中の中古商品
ECサイトの販売情報
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本体の買取額:33,600円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | PENTAX |
| タイプ | 標準 |
| マウント | PENTAX Kマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() PENTAX smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 43mm(35mm判換算:66mm相当) | 35mm(35mm判換算: 53.5mm相当) | 40mm(35mm判換算: 61mm相当) | 40mm(35mm判換算: 61mm相当) | 31mm(35mm判換算: 47.5mm相当) | 50mm |
| F値 | F1.9〜22.0 | F2.4〜22.0 | F2.8〜22.0 | F2.8〜22.0 | F1.8〜22.0 | F1.4〜22.0 |
| 最短撮影距離 | 45.0cm | 30.0cm | 40.0cm | 40.0cm | 30.0cm | 45.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 6枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 8枚 |
| 重量 | 155g | 124g | 52g | 89g | 345g | 223g |
| 発売日 | 2000/11/15 | 2010/11/19 | 2012/04/20 | 2013/09/20 | 2021/04/28 | 2023/06/09 |























