製品解説
スペック
Canon MFフラッグシップ機の最高峰
自分スタイルにカスタマイズできるカメラ
10年変わらずプロの第一線で活躍してきたCanon F-1の後継機。10年という約束の時間(10年は不変であるという宣言)が過ぎたときに誕生したのが、アップデートされた新たなF-1、New F-1でした。
Canon New F-1の外観(AEファインダーモデル装着)
出典:flickr(@Bobby Ketchum)
F-1との外観上の違いで分かりやすいのは、New F-1はボディ前面からセルフタイマーレバーがなくなっている点
Canon New F-1
出典:flickr(@Bobby Ketchum)
Canon New F-1
出典:flickr(@hiro23_okubo)
Canon New F-1
出典:flickr(@John Lodder)
シャッターダイヤルやフィルムの巻き上げレバーなどの操作部分の配置はそのままに、10年分の技術の進歩が組み込まれたNew F-1は、その後10年以上プロの現場で活躍することになります。
F-1との外観上の違いで分かりやすいのは、New F-1はボディ前面からセルフタイマーレバーがなくなっている点
シャッターダイヤルやフィルムの巻き上げレバーなどの操作部分の配置はそのままに、10年分の技術の進歩が組み込まれたNew F-1は、その後10年以上プロの現場で活躍することになります。
このカメラは2種類のレンジを展開しており、アイレベルファインダーモデルと絞り優先AEファインダーモデル。一見するとAE機能を搭載しているマニュアルフォーカスのカメラであるNew F-1ですが、誇るのはそのアクセサリーの豊富さでしょう。
ファインダーは5つ、ファインダースクリーンはなんと32種も誕生しています。スクリーンを交換することで、測光感度の分布を変更することが可能。また、モータードライブを付けることでシャッタースピード優先AE撮影を行うことができます。
このように撮影のシーンや状況に合わせてアクセサリーを変えることで、その瞬間に最も合う機能を呼び出すことができる、ということがプロの中で大切な要素となっていきます。
1989年にAF機のEOSシリーズが販売開始したあとも、1992年まで生産され96年まで販売が継続されていました。
拡張可能な2つのAEモード
拡張可能な2つのAEモード
New F-1には2つの拡張型アイレベルファインダー(アイレベルファインダーFN、アイレベルファインダーFN)、拡張型AEモータードライブFNの組み合わせによって、絞り優先 AEとシャッター優先AEを拡張することができます。
- AEファインダーFN:絞り優先AE
- アイレベルファインダー+AEモータードライブFN:シャッター優先AE
- AEファインダーFN+AEモータードライブFN:絞り優先AE、シャッター優先AE
宿敵ニコン。当時のライバルカメラは?
プロのカメラマンたちが愛用するカメラとして確立したブランドが、ニコンとキヤノンでしょう。その2つのブランドで長い間愛用されていたカメラがニコンのF3、キヤノンNew F-1でした。
ニコンは報道写真、キヤノンはファッションやグラビアといった撮影に使われ、それぞれカメラの個性が現れていました。どちらのブランドもプロ仕様になっており、それゆえにキヤノン派、ニコン派といった派閥ができ始めたのもF3とNew F-1が誕生した1980年代でした。
Nikon F3の外観
出典:flickr(@dobrocsi)
おすすめの対応レンズ
キヤノンNew F-1とともに使うレンズは、やはりFDもしくはNew FDマウントレンズでしょう。FDマウントからEFマウントへとシフトしていったキヤノンのレンズは、中古市場でも安価に手に入れることができます。
作例紹介
まとめ
プロが長いこと愛し続けたカメラNew F-1は、デジタルへとプロの主戦場が移った今でもファンが多くいます。それはやはりカメラを作るときのメーカーの情熱がそのままカメラの魅力となり、今でも人を惹きつけているのでしょう。
重たさから日頃持ち歩くには難しい部分もありますが、ハレの日や特別な日常を切り取るのに素敵なカメラになってくれること間違いありません。
レンズマウント | |
---|---|
型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ |
レンズマウント | Canon FD/New FDマウント |
ファインダー | |
視野率 | 97% |
倍率 | 約0.8倍 |
ミラー | |
露出制御 | |
測光方式 | 中央部スポット測光、中央部分測光、中央重点平均測光 |
測光範囲 | EV-1〜18 |
露出モード/撮影モード | マニュアル
|
ISO感度 | 6〜6400 |
多重露光 | - |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/2000〜8秒 |
巻き上げ・連写速度 | |
レリーズ機能 | |
セルフタイマー | ○ |
AF | |
AF方式 | |
測距点 | |
電源 | |
使用電池 | 2CR-1/3Nまたは4LR44x1 |
サイズ・重量 | |
サイズ | 147×97×48mm |
重量 | 795g |
発売日 | |
発売日 | 1981年09月01日 |
製品情報
- カテゴリ
- フィルム一眼レフ
- メーカー
- Canon
- タイプ
- MF機(機械式シャッター)
- マウント
- Canon FD/New FDマウント
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Canon New F-1 | ZENZA BRONICA S2 | MINOLTA SR505 | Nikon FM10 | Nikon FM | PENTAX MX | PENTAX SPF | |
価格 | 中古:12,430円〜 | 中古:11,800円〜 | 中古:9,890円〜 | 中古:9,240円〜 | 中古:8,800円〜 | 中古:8,500円〜 | 中古:6,800円〜 |
レンズマウント | Canon FD/New FDマウント | その他 | Minolta SR/MC/MDマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント | PENTAX Kマウント | M42マウント |
露出モード | マニュアル ※アイレベルファインダーFN、AEファインダーFN、AEモータードライブFNの組み合わせで「絞り優先AE」「シャッター優先AE」を拡張可能 | マニュアル | マニュアル | マニュアル | |||
シャッター速度 | 1/2000〜8秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/2000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 |
重量 | 795g | 1,780g | 420g | 590g | 495g | 894g | |
発売年 | 1981年 | 1975年 | 1995年 | 1977年 | 1976年 | 1973年 |