HOME単焦点レンズSIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art [キヤノン用]
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art [キヤノン用]

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art [キヤノン用]

2012年より始まったSIGMAの新たなブランディンのレンズライン。その中でもArtラインには高解像度を求めるキレッキレのレンズが並んでいます。そんなArtラインの中でも多くの人が待ち望んだレンズが2016年に発売された70mm F2.8 DG MACRO | Artではないでしょうか。このキレッキレのマクロレンズは先代から「カミソリマクロ」として愛されています。そんな二代目カミソリマクロ、70mm F2.8 DG MACRO | Artについてみていきましょう。

単焦点レンズ / SIGMA / マクロ
新品:
38,120円〜(44)
中古:
46,600円〜(13)

実はマクロのSIGMA


SIGMA sd Quattro H / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はLマウント用
出典:flickr(@hoshner sigmaniax)

SONY α6500 / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用
出典:flickr(@Ted Eytan)

SIGMAというとどういったレンズを思い浮かべるでしょう。

近年では85mm F1.4 DG HSMなどの大口径広角単焦点を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ピント面の高い解像力が魅力のレンズで、純正レンズに勝るとも劣らないシャープな写真が撮れると人気のレンズです。

しかし、実はマクロレンズが充実しているということもSIGMAの魅力です。105mm、150mm、180mmと様々な焦点距離からマクロレンズを選ぶことができます。その中でも一番人気のマクロレンズが70mm F2.8 DG MACRO | Artです。

SIGMAの70mmマクロレンズを語るには、まずは2006年に発売されたMACRO 70mm F2.8 EX DGまで遡りましょう。サードパーティー製のマクロレンズ。発売当初こそ、70mmというちょっと変わった焦点距離以外はさしたる印象もないレンズでした。

しかし、撮影した写真が出回ると、そのキレッキレのシャープなピント面に魅了される人が続出し、「カミソリマクロ」の愛称で人気となりました。MACRO 70mm F2.8 EX DGは人気レンズとなったもののガラス素材の提供終了で生産本数は多くはなかったので後継レンズを望む声も多くありました。

そこで満を持してArtラインレンズとして登場したのが70mm F2.8 DG MACRO | Artです。近年の高解像度カメラに対応すべく、軸上色収差などを補正し、さらにキレのあるピント面を実現しました。

SONY EマウントとCanon EFマウントではカメラのボディ内収差補正に対応していますが、それを不要と思わせるぐらい収差は補正されています。

カミソリマクロのシャープなピント面は、70mm F2.8 DG MACRでも踏襲された前群繰り出しのフォーカス方式が貢献しています。近年のレンズでよく採用される、レンズの全長が変わらないインナーフォーカスは、被写体に近づくと広角側に焦点距離がシフトし、収差が抑えにくいというデメリットがありますが、前群繰り出しにしたことで、コンパクトなボディで収差を抑えることに成功しています。


70mmが最適な理由


サードパーティー製のマクロレンズというとタムキュー、TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACROを思い浮かべる人も多いでしょう。また、Canon純正レンズとしてはEF100mm F2.8L マクロ IS USMもあります。

これらからわかるように、通常、マクロレンズは100mm前後の焦点距離がよく選ばれます。SIGMAにもMACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMというレンズがあります。

焦点距離が長いほうが被写体に近づいたときの歪曲収差を抑えやすいというメリットがあります。また、大きく美しいボケを作りやすいというメリットもあります。

しかし、SIGMAは70mmを採用することでより奥行き感のある立体的な描写を生み出すことを選択しました。100mmでは、圧縮効果によって奥行き感が薄くなりますが70mmにしたことで、ブツ撮りやスナップ撮影でもより使いやすいレンズとなりました。

ポートレートでも単に背景をボケさせるのではなく、背景を取り入れた描写を楽しむこともできます。また、70mmという焦点距離はAPS-Cにつけると105mmになるので、APS-Cカメラを使っている人にも選びやすいマクロレンズとなっています。

フルサイズもAPS-Cでも両方で使えるマクロレンズを探しているなら最適の焦点距離です。


開放では使わない


F2.8という単焦点としてはちょっと物足りない開放の明るさからもわかるとおり、このレンズは何でもかんでも開放でという撮影には向いていません。そもそもマクロレンズは被写体に寄って撮影することで、F4くらいでも十分なボケ量を得ることができます。

70mm F2.8 DG MACRはF5.6程度まで絞ることで最高解像度となり、玉ボケも真円に近づきます。もちろん、逆光耐性も高く、開放で撮影してもボケがうるさいということは決してないのでポートレートやスナップ撮影にも使うことができますが、やはりSIGMAのマクロレンズを入手したら、様々なものを近接撮影して楽しむことがベストでしょう。

繰り出し鏡筒はしっかりしていますが、インナーフォーカスに比べると弱く、防塵防滴もないので、積極的に外に持ち出すレンズというわけではありません。一方で、前玉にはマクロフラッシュを装着できたり、テレコンを使うと2倍マクロにもできるので、マクロレンズを堪能できるのがこのレンズの特徴です。


作例紹介


SONY α7 II / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用
雫撮影はマクロ撮影の得意分野ですが、カミソリの切れ味なら一際美しくなります

SONY α6000 / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用

APS-Cでは105mmの画角となります

SONY α7 II / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用

日常よく見るものでも、マクロレンズを通すと別世界が広がります

SONY α7 II / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用

動いていない被写体ならポートレートなどにも活用できます

SONY α7 II / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art ※作例はEマウント用

無限遠での描写も悪くなく、様々な撮影に使えそうです


ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • 歪曲はほぼ0で直線的なエッジも綺麗に撮影できる
  • カミソリと言われるがボケ描写もなかなか良い
  • レンズフードは不要といえるくらい逆光に強い
  • このレンズのクォリティでこの価格は安い
  • フォーカスリングはなめらかで扱いやすい

「カミソリ」の異名そのままの画質に高評価が集まっています。

■ ネガティブレビュー

  • AFはお世辞にも速くないので動いてるものの撮影には不向き
  • 手ブレ補正はつけて欲しかった
  • F2.8という明るさにしてはでかくて重い
  • マクロ撮影以外ではかなり使い手を選ぶレンズ
  • MC-11を使ってSONY αで使うと相性があまり良くない

AFの遅さと手ブレ補正非搭載という点が、このレンズの数少ない弱点といえそうです。


まとめ


70mmという独特の焦点距離が使い勝手を広げてくれるSIGMAのカミソリマクロ。価格も抑えられているので、キットレンズの次の1本としてもそこまで構えることなく購入することができます。

APS-Cでも使いやすい画角なので、マクロ撮影入門としても適しています。そして、上級者も満足させる解像力もあるので長く愛用できる一本といえます。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成10群13枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

最短撮影距離25.8cm
最大撮影倍率1.0倍
開放F値F2.8〜22.0
画角34.3度
手ブレ補正機構-
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ70.8x105.8mm
重量515g
フィルター径49mm
発売日
発売日2018年05月25日