製品解説
スペック
中判ユーザーに嬉しいコンパクト標準ズーム
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は、2021年11月に発売された「GFXシリーズ」用の標準ズームレンズです。「GFX50S II」のキットレンズにも採用されており、使いやすい画角と持ち運びしやすいサイズが大きな魅力。注目したい特徴は、次の3つです。
1.35mm換算で28mm〜55mmの標準ズームレンズ
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は、35mm換算で28mm〜55mmの標準ズームレンズです。使用頻度の高い画角をこのレンズのみで網羅できるので、多彩なシチュエーションで活用できます。
開放F値は4.5〜5.6と少し暗く感じるかもしれませんが、中判ミラーレスカメラはセンサーサイズが大きいので光を多く取り込めます。開放付近で撮影すれば、充分なボケ感を得られます。
非球面レンズやEDレンズを含む9群11枚の光学設計で、GFXシリーズの高解像度を充分に発揮できるところもポイント。湾曲収差や色収差を抑えて、鮮やかな色彩表現ができます。
2.軽量化したフォーカスレンズ群が高速AFを実現
多彩なシーンでレンズ使いたいときに、気になるのがAFの速度です。「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は、フォーカスレンズ群を小型化することで高速AFを実現。素早く被写体にピントを合わせて、ここぞという瞬間を逃しません。スポーツ撮影や動物撮影など、動きの速い被写体を前にしても快適に撮影が楽しめます。
「GFX50S II」などボディ内手振れ補正が備わっている機種に装着すれば、ブレを抑制しながら撮影に挑めます。
3.500g以下の軽量設計で携帯しやすい
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は重量390g、直径84.9mm× 73.9mm(沈胴時)です。ズームレンズは重くなりがちですが、500g以下に抑えることで手軽に携帯することが可能。常用レンズや長時間の撮影にも難なく使用できます。
防塵防滴性能も備わっているため、天気や環境に左右されることなく撮影ができるところもポイント。プロユースにも応えられる性能を兼ね備えています。
こんなシーンにおすすめ
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は、35mm換算で28mm〜55mmを網羅できる使い勝手がいい標準ズームレンズです。
風景撮影やスナップ撮影、ポートレート撮影など、多彩なシチュエーションで使えます。防塵防滴性能を備えているため、海辺や悪天候時などでも撮影が可能。GFXシリーズならではの、高解像度で鮮明な描写が楽しめます。高速AFを活かせばスポーツ撮影や子供の撮影など、動きの速い被写体にも最適。
最短撮影距離は0.35mなので、被写体にグッと近寄りテーブルフォトや草花の撮影にも使えます。また、携帯のしやすさも配慮しているので、長時間撮影やカメラを携帯しての移動にも対応可能。このように、日常使いからプロユースまでさまざまなニーズに応えるレンズです。
併せて比較検討したいレンズ
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」を検討するときに気になるのが同じ標準ズームレンズの「GF32-64mmF4 R LM WR」ではないでしょうか。
両者近しい焦点距離ではありますが、GF35-70mmが9群11枚のレンズ構成に対して、GF32-64mmは11群14枚。結果として、約2倍もの重量差が生まれています。
GF35-70mmは沈胴式ズームを取り入れリニアモーター(LM)を搭載しないことでコンパクトさを重視した作りに。しかしながら、防塵防滴性能を誇りGFXシリーズにふさわしい堅牢性を有しています。
製品 | FUJIFILM GF35-70mmF4.5-5.6 WR | FUJIFILM GF32-64mmF4 R LM WR |
---|---|---|
価格 | 新品:120,000円〜 中古:105,800円〜 | 新品:266,805円〜 中古:217,000円〜 |
焦点距離 | 30-70mm(35mm判換算:28-55mm相当) | 32-64mm(35mm判換算:25-51mm相当) |
F値 | F4.5〜32.0 | F4.0〜32.0 |
最短撮影距離 | 35.0cm | 50.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | ○ | ○ |
防滴 | ○ | ○ |
重量 | 390g | 875g |
発売年月 | 2021年11月 | 2017年02月 |
ユーザーレビュー
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」のレビューを見てみると「GFレンズにしては軽量コンパクトなので扱いやすい。ボディに装着したまま携帯するのに、ちょうどいいサイズだと感じる」「ズーム全域で解像度が高く、鮮明な描写ができて満足している。ボケ感も滑らかで、鮮やかな色合いが引き立つ」という声が目立ちます。
一方で「レンズ側にも手振れ補正があると、速い被写体を前にしても安心して使用できる」という声も。いずれにしても、携帯性のよさと高い描写力が評価を得ているようです。
まとめ
「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」は、描写力と携帯性の良さを兼ね備えているところが大きな魅力。GFXシリーズならではの高い描写力や色彩表現力をより身近に感じられます。
手軽に携帯できる標準ズームレンズを探している人やGFXシリーズの常用レンズが欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
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対応マウント | FUJIFILM Gマウント |
フォーカス | AF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 9群11枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 30-70mm(35mm判換算:28-55mm相当) |
最短撮影距離 | 35.0cm |
最大撮影倍率 | 0.28倍 |
開放F値 | F4.5〜32.0 |
画角 | 76~42.7度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 84.9x73.9mm |
重量 | 390g |
フィルター径 | 62mm |
発売日 | |
発売日 | 2021年11月30日 |
製品情報
- カテゴリ
- ズームレンズ
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- 標準
- マウント
- FUJIFILM Gマウント
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FUJIFILM GF35-70mmF4.5-5.6 WR | FUJIFILM GF32-64mmF4 R LM WR | FUJIFILM GF45-100mmF4 R LM OIS WR | |
価格 | 新品:120,000円〜 中古:105,800円〜 | 新品:266,805円〜 中古:217,000円〜 | 新品:269,500円〜 中古:301,800円〜 |
焦点距離 | 30-70mm(35mm判換算:28-55mm相当) | 32-64mm(35mm判換算:25-51mm相当) | 45-100mm(35mm換算:36-79mm) |
F値 | F4.5〜32.0 | F4.0〜32.0 | F4.0〜32.0 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - | ○ |
重量 | 390g | 875g | 1,005g |
発売年月 | 2021年11月 | 2017年02月 | 2020年02月 |