製品解説
スペック
GFXのポテンシャルを引き出す、35mm判換算で18mmの超広角レンズ
「GF23mmF4 R LM WR」は、2017年に発売されたGFXシリーズ用の単焦点レンズです。建造物の撮影や風景撮影に特化した超広角域となっており、GFXボディの高い性能を体感できます。注目したい特徴は、次の3つです。
1.35mm換算で18mm相当の超広角単焦点レンズ
「GF23mmF4 R LM WR」は、35mm換算で18mm相当の超広角単焦点レンズです。風景や建造物の撮影に最適な単焦点レンズという立ち位置で、迫力のある広大な構図をシャープな輪郭で鮮明に捉えます。
開放F値は4なので少し暗そうだと感じますが、中判カメラはイメージセンサー自体が大きいです。センサーサイズが多いとより多くの光を取り入れることが可能なので、F4でも充分な明るさやボケ感を確保できます。
また、スーパーRDレンズや非球面レンズを含む12群15枚のレンズ構成で、湾曲収差や色収差を徹底的に抑えているところもポイント。とくに、建造物や水平線など真っ直ぐな線が歪むことなく描写できます。レンズにはナノGIコーティングを施しているため、逆光のシチュエーションが増える超広角域でゴーストの出現を抑制しクリアで高解像度な1枚が撮影できます。
2.高速、静音AFを実現するリニアモーター搭載
「GF23mmF4 R LM WR」は、動きの速い被写体に対応するためにリニアモーターを搭載しています。高速、高精度なAF駆動ができるため、ここぞという瞬間を逃しません。高速AFを使っても描写性能が衰えない設計となっており、ピント位置での画質変化が起こらないところもポイントです。
また、高速AFは静音性にも優れているため集中して撮影ができるのはもちろんのこと、動画撮影時にも駆動音を気にせず快適な撮影が叶います。
3.防塵防滴性能を備えており環境に左右されない
「GF23mmF4 R LM WR」は重量845g、直径89.8mm×全長103mmです。重さはあるもののGFXシリーズのカメラにはちょうどいいサイズで、デザインを損ねることなく使えます。
プロユースを視野に入れて防塵防滴、耐低温性能も備わっており、環境に左右されることなく安心して撮影ができます。
こんなシーンにおすすめ
「GF23mmF4 R LM WR」は、35mm換算で18mm相当の単焦点レンズなので、超広角の画角を活かした建造物の撮影や風景撮影に向いています。湾曲収差や色収差を極限まで抑制しているので、建築美や自然の色彩の美しさをそのまま写真に残せます。
また、高速AF機能が備わっているので、スポーツシーンの撮影や動物の撮影など動きの速い被写体に対応することが可能。最短撮影距離は0.38mなので、被写体にグッと近寄れば中判カメラならではの大きなボケ感を活かした写真もポートレート撮影できるでしょう。
併せて比較検討したいレンズ
「GF23mmF4 R LM WR」を検討するときに気になるのが、同じGFXシリーズの単焦点レンズ「GF30mm F3.5 R WR」ではないでしょうか。両者の主な違いは、下記のとおりです。
製品 | FUJIFILM GF23mmF4 R LM WR | FUJIFILM GF30mmF3.5 R WR |
---|---|---|
価格 | 新品:299,332円〜 中古:288,000円〜 | 新品:202,455円〜 中古:254,940円〜 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:18mm相当) | 30mm(35mm判換算:24mm相当) |
F値 | F4.0〜32.0 | F3.5〜32.0 |
最短撮影距離 | 38.0cm | 32.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | ○ | ○ |
防滴 | ○ | ○ |
重量 | 845g | 510g |
発売年月 | 2017年06月 | 2020年07月 |
- 「GF30mm F3.5 R WR」は35mm換算で24mm相当の単焦点レンズなので、「GF23mmF4 R LM WR」よりも視野に近い画角となっている
- 「GF23mmF4 R LM WR」は風景撮影や建造物の撮影向きだが、「GF30mm F3.5 R WR」はスタンダードレンズとしての立ち位置でオールマイティに使用できる
- 「GF30mm F3.5 R WR」はリニアモーターは搭載していないものの、高速AFが実現できる構造となっている
- 「GF30mm F3.5 R WR」は最短撮影距離が0.32mなので、「GF23mmF4 R LM WR」よりもあと一歩被写体に近寄れる
- どちらも防塵防滴、耐低温性能が備わっている
このように、似たような画角ではありますがおすすめの使用シーンや機能が異なるので、重視したいポイントをチェックしながら検討してみてください。
ユーザーレビュー
「GF23mmF4 R LM WR」のレビューを見てみると「クリアで高解像度な描写力に感動する。目で見るよりも、鮮やかな風景が撮影できる」「ふらふらと携帯して撮影するよりも目的を持ち風景撮影や建造物の撮影をする人に向いている」という声が目立ります。
一方で「ある程度重さがあるので、手軽に撮影が楽しめるレンズではない」という声も。いずれにしても、高い描写力が評価されているようです。
まとめ
「GF23mmF4 R LM WR」は、GFXボディが持つ高い性能を極限まで引き出してくれるレンズです。超広角域なので使用シーンは限定されますが、だからこそ目的を持ち撮影をすると驚くほどの美しい1枚に出会えます。
建造物や風景撮影を中心に行っている人や超広角レンズを使ってみたい人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | FUJIFILM Gマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 12群15枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:18mm相当) |
最短撮影距離 | 38.0cm |
最大撮影倍率 | 0.09倍 |
開放F値 | F4.0〜32.0 |
画角 | 99.9度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 89.8x103mm |
重量 | 845g |
フィルター径 | 82mm |
発売日 | |
発売日 | 2017年06月22日 |
価格情報2022.07.08 更新
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- 広角
- マウント
- FUJIFILM Gマウント
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FUJIFILM GF23mmF4 R LM WR | FUJIFILM GF30mmF3.5 R WR | FUJIFILM GF45mmF2.8 R WR | |
価格 | 新品:299,332円〜 中古:288,000円〜 | 新品:202,455円〜 中古:254,940円〜 | 新品:192,842円〜 中古:146,030円〜 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:18mm相当) | 30mm(35mm判換算:24mm相当) | 45mm(35mm判換算:36mm相当) |
F値 | F4.0〜32.0 | F3.5〜32.0 | F2.8〜32.0 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - | - |
重量 | 845g | 510g | 490g |
発売年月 | 2017年06月 | 2020年07月 | 2017年11月 |