
Canon EF70-200mm F4L USM
Canon EFマウント
1999/09/01発売
Canon EF70-200mm F4L USMは、1999年に登場したEFマウント用の望遠ズームレンズです。70-200mm全域でF4を維持しながら、蛍石レンズ1枚とUDレンズ2枚、リングUSM、最短撮影距離1.2mを採用。手ブレ補正を持たないシンプルな構成によって、70-200mmのLレンズながら約705gに抑えられていることが大きな特徴です。
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著者: ONE SCENE 編集部
705gにまとめた70-200mm F4のL望遠ズーム
Canon EF70-200mm F4L USMは、1999年に発売されたEFマウント用の望遠ズームレンズです。35mmフルサイズに対応し、70mmから200mmまでズーム全域で開放F4を維持します。
同じ焦点域を持つEF70-200mm F2.8L USMが先に登場していましたが、本レンズは開放F値をF4とすることで小型・軽量化しています。最大径76mm、全長172mm、重量約705gで、F2.8L USMの約1,310gに対して605g軽い構成です。
手ブレ補正機構は搭載していません。70-200mm F4Lシリーズの出発点となったモデルで、後のEF70-200mm F4L IS USMとは明確に区別されます。
特徴①|蛍石1枚とUDレンズ2枚を採用
レンズ構成は13群16枚で、蛍石レンズ1枚とUDレンズ2枚を採用しています。絞り羽根は8枚、開放F値はズーム全域F4、最小絞りはF32です。
70mmから200mmまでズームしても開放F値が変化しないため、焦点距離を変更しながらF4を維持できます。F2.8Lほどの明るさを必要としない代わりに、光学系や鏡筒を小型・軽量化できることがF4モデルの特徴です。
フィルター径もF2.8L USMの77mmに対して67mmです。単に重量だけを減らしたのではなく、鏡筒径を含めて一回りコンパクトな70-200mmとして設計されています。
特徴②|リングUSMとフルタイムMFに対応
AF駆動にはリングUSM(Ultrasonic Motor)を採用し、インナーフォーカス方式と組み合わせています。AFモードのままフォーカスリングを操作できるフルタイムマニュアルフォーカスにも対応します。
最短撮影距離はズーム全域で1.2m、最大撮影倍率は200mm時に0.21倍です。1995年のEF70-200mm F2.8L USMは1.5m・0.16倍なので、本レンズはF2.8Lより近距離まで対応します。
70-200mmという望遠ズームとしての基本的な焦点域だけでなく、1.2m・0.21倍という近接性能まで含めたことが、本レンズの実用範囲を広げています。
F2.8L USMとの違い|605g軽い70-200mm
ISなしのEF70-200mm F2.8L USMと比較すると、両者の違いは開放F値と重量にはっきり表れます。F2.8Lは70-200mm F2.8・約1,310g、本レンズは70-200mm F4・約705gです。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 70-200mm | 70-200mm |
| F値 | F4.0〜32.0 | F2.8〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 120.0cm | 150.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 8枚 |
| 重量 | 705g | 1,310g |
| 発売日 | 1999/09/01 | 1995/03/01 |
重量差は約605gあり、本レンズはF2.8Lのおよそ54%の重量に収まります。最大径×長さもF2.8Lの84.6×193.6mmに対して、本レンズは76×172mmです。
一方、F2.8Lでは本レンズより1段明るいF2.8をズーム全域で使用できます。F2.8の明るさを取るか、F4までとして600g以上の重量差を取るかという違いが、両モデルを選び分ける基本的な軸になります。
後継F4L ISとの違い|ISの有無だけではない
2006年にはEF70-200mm F4L IS USMが登場しました。焦点距離と開放F値は同じ70-200mm F4ですが、約4段分の手ブレ補正が追加されています。
| 製品 | ||
|---|---|---|
| 焦点距離 | 70-200mm | 70-200mm |
| F値 | F4.0〜32.0 | F4.0〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 120.0cm | 120.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 8枚 |
| 重量 | 705g | 760g |
| 発売日 | 1999/09/01 | 2006/11/23 |
光学系も本レンズの13群16枚から、ISモデルでは15群20枚へ変更されました。一方、最短撮影距離1.2m、最大撮影倍率0.21倍、67mmフィルター、76×172mmという主要な外形・近接仕様は共通しています。
重量は本レンズが約705g、ISモデルが約760gで、その差は約55gです。ISモデルではさらに防塵・防滴構造や円形絞りが採用されており、単純に同じレンズへISだけを追加したモデルではありません。
エクステンダーで望遠域を拡張できる
EF70-200mm F4L USMは、キヤノンのエクステンダーEF1.4XとEF2Xに対応しています。1.4X装着時は98-280mm F5.6、2X装着時は140-400mm F8となります。
エクステンダーを利用すれば200mmを超える焦点域まで拡張できますが、開放F値もそれぞれ1段、2段暗くなります。またAFの可否は使用するエクステンダーの世代やカメラ側の仕様にも左右されるため、実際の組み合わせでは個別の対応確認が必要です。
三脚座は標準装備ではなく、リング式三脚座A II(W)を別途装着できます。本体を705gに抑えつつ、必要に応じて望遠システムを拡張できる構成です。
どんな撮影に向く?|70-200mmを軽く持ちたい人へ
EF70-200mm F4L USMを特徴づけるのは、70-200mm F4という仕様を約705gにまとめたことです。蛍石1枚とUDレンズ2枚、リングUSM、1.2m・0.21倍の近接性能を備えながら、F2.8Lより605g軽くなっています。
一方、手ブレ補正はなく、開放F値もF2.8Lより1段暗いF4です。手ブレ補正を重視するなら後発のF4L ISシリーズ、F2.8の明るさを優先するならF2.8Lシリーズが選択肢になります。
ISを持たないことを単純な不足として見るのではなく、76×172mm・705gというサイズと重量まで含めて考えることが、このレンズを理解するポイントです。EFマウントで70-200mmの焦点域を確保しながら、F2.8Lほどの重量を必要としない場合に、中古で選ぶ理由が明確なモデルです。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
販売中の中古商品
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/

例えば...
FUJIFILM X-T30[ボディ ブラック]
61,200円(定額)で買い取ります
製品情報
| カテゴリ | ズームレンズ |
|---|---|
| メーカー | Canon |
| タイプ | 望遠 |
| マウント | Canon EFマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Canon EF70-200mm F4L USM (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 70-200mm | 100-400mm | 70-200mm | 70-200mm | 70~300mm | 70-200mm |
| F値 | F4.0〜32.0 | F4.5〜32.0 | F2.8〜32.0 | F2.8〜32.0 | F4.5〜32.0 | F4.0〜32.0 |
| 最短撮影距離 | 120.0cm | 180.0cm | 140.0cm | 150.0cm | 140.0cm | 120.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 | 8枚 | 8枚 | 8枚 | 6枚 | 8枚 |
| 重量 | 705g | 1,360g | 1,470g | 1,310g | 720g | 760g |
| 発売日 | 1999/09/01 | 1998/11/01 | 2001/09/20 | 1995/03/01 | 2004/06/20 | 2006/11/23 |






















